当社は、サーバLinux事業から始め、組込Linux事業へその範囲を拡大し、現在は、IVI関連事業も立ち上げています。これらのIVI事業については、9月17日にプレスリリースを出していますので、詳細は、そちらをご覧下さい。
IVIといっても様々な車の機能が集約をされており、一口に何ということを説明するのはかなり難しいです。かくいう私も全てをちゃんと理解をしているかというと、そうではないと思います。
そういう自覚もあり、私の信念でもある、「まずは、実物を使ってみる」ということで、トヨタさんのブランドであるLEXUS(レクサス)を手に入れ、色々と最新の状況を体で感じてみました。
使ってみて(最近の車は、乗るだけではないので)の感想です。一言で言うと、「なんて、進化しているんだ。これは、もうIT機器だ。」と感じました。私はしばらく、新車を購入する機会もなく、いわゆる「カーナビ」が付いている車にこれまで乗ってましたので、10年以上技術進歩から離れていたような感覚でした。
- 印刷されたマニュアルが死ぬほどある。
10年前のパソコンのように、印刷されたマニュアルが、どさっとあります。ちなみに、LEXUS NX 200hに同梱されているマニュアルは、
・NX200t 取扱説明書(480ページ)
・NX200t クイックガイド(86ページ)
・NX300h/200t ナビゲーションシステム取り扱い説明書(592ページ)
・G-Linkスタートガイド(67ページ)
昔は、 車は、ただ走るだけでしたので、マニュアルといっても、整備マニュアルぐらいでしたが、今や走るIT機器ですので、全ての機能を使い切るには、マニュアルの読破が必要です。取扱説明書が480ページもありますので、本当に大変です。
- スマホアプリから、車の状況が分かる。
走るIT機器となった車ですので、もちろん、スマートフォンとの連携も欠かせません。LEXUSでは、G-Linkというサービスを提供しており、このサービスを通じて、色々なことができます。
どこに駐車されているか、ドアやライトの状況などが全て分かります。外出先で、駐車場に車を駐めて、「あれ、鍵をしめったけ?」ということがあっても簡単に確認ができます。
えっ、「もし、ドアを閉め忘れていたら、どうするのか」って? そうなんです。なんと、スマホアプリからドアのロックは可能になっています。(防犯上、ドアの解錠は、操作ができなくなっています)
あと、スマホから実車に操作できるのは、ハザードランプの点灯です。この機能も大駐車場でどこに車を駐めたかを忘れた時に有効ですね。
ちなみに、ドアをロックすると、オートアラーム機能がONになり、万が一、侵入者があるとアラーム警報が鳴りひびき、なんと社内の映像がスマホに送られてきます。
- ドライバーではなく、パイロット?
最近の車は、「センターディスプレイ(昔のカーナビの部分)「クラスタディスプレイ」「HUD(ヘッドアップディスプレイ」と3つのディスプレイが存在しています。
ハードウェア的な機能装備もたくさんあり、それらのスイッチ操作状況や車の状況の情報が色々とできます。
上記1にも書きましたが、このシステムを完璧に理解するためには、1000ページを超えるマニュアルの読破が必要です。このコックピット(もう、そう呼ぶのがふさわしいと思います)にある全ての機能を使い切るには随分と時間がかかると思います。
- 自動運転への第一歩。なんて、便利なんだ、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール全車速追従機能付レーダークルーズコントロール
このレクサスからトヨタが導入した一番便利であり、車の進化を感じたのが、オートクルーズ機能です。前に走る車の速度に合わせて、減速したり、加速したりします。安全を第一に考えるトヨタさんは、他メーカーより、搭載が遅かったようですが、この機能は、本当に便利です。高速道路を使うときに本当に楽チンです。最初は、本当に減速するのかどうか不安でしたが。。。
実際の機能は、以下の動画を見ていただくとよく分かります。本当にこの動画のように車が動作します。
実際にこれらの状況は、クラスタディスプレイに、こんな感じで表示されます。
時速98kmにセットされています。中央のディスプレイに、車の絵があり、レーダーが出ています。この状態は、前方に車がいないために、98kmで走行しています。
こちらは、中央のディスプレイに前方に車があり、それを示すイコンが出ています。そのため、時速が自動的に減速され、時速85km程度になっています。
このように、最近の車には、様々なテクノロジーが搭載されています。
次回は、当社のビジネスにも関連がある、カーナビゲーションあたりをご説明する予定です。
(次回に続く)
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