現在位置: ホーム / こだまのたまご / クエステトラのPDF埋め込みフォームの利用方法

クエステトラのPDF埋め込みフォームの利用方法

当社のワークフローシステムとして利用しているクエステトラは、PDFフォームにデータを組み込むことができます。それを有償のAcrobatを使わずに行う方法です。

(このblogは、8月に書いていたのですが、公開するのを忘れてました)

クエステトラには、業務データを差し込んだPDF帳票を自動生成する機能があります。
当社は、なるべく紙ベースの処理を無くしたいということで、クエステトラを利用しているわけですが、
そうはいっても、紙じゃないといけないものがあったりします。

当社の場合には、お客様が来社した際にプライベートスペースに入館されるお客様には、入館申請が
必要になり、入館票に署名頂く必要があり、これは紙ベースでないといけません。

ということで、クエステトラのPDF帳票自動生成機能を使うことになりました。
クエステトラ社のオンラインヘルプには、以下の方法が書かれています。

1. デザインPDFの作成
Word等で定型文や背景画像などをデザインしたPDFを作成します (no-form.pdf)
2. フォーム配置
データを挿し込みたい位置に “Form Field (Text) ” を配置します (要 Acrobat 等)
3. 挿込IDの設定
各 Form Field の “名前” を挿し込みIDに変更します (例: “data[9].input “)
4. 台紙PDFとして登録
ワークフロー基盤や外部サーバなどに登録します

これを読むと、上記2にある「フォーム配置」は、一般的には、Acrobat(Readerではなくて)を別途購入して、フォームが入ったPDFファイルを作成することにになります。しかし、出来る限りOSSを使いたい私は、何か方法が無いかを考えて、以下の方法でこの機能を利用することができることが分かりました。

1. デザインPDFの作成
LibreOfficeのWriterやCalc、または、Google Docsで作成したいフォームのデザインを作成します。そしてPDFエキスポート機能を使い、PDFファイルを作成します。私の場合には、当社で利用しているGoogle DocsのSpreadsheetを利用しました。
2. フォーム配置
LibreOffice Drawにて、上記1のPDFファイルを読み込み、データを挿し込みたい位置に “Form Field (Text) ” を配置します。(LibreOffice Drawには、PDF埋め込みフォームが入ったPDFファイルを作成する機能があります)


3. PDFのバージョン変更(1.4⇒1.6)
LibreOffice Drawから作成したPDFファイルのバージョンが1.4のため、クエステトラのPDF埋込み機能が上手く動作しません。(PDFのバージョンが1.5以上がサポート対象のようです)
そのため、Drawで作成したPDFファイルを、一度、Acrobat Reader(こいつは無料)で読み込んで、上書き保存します。そうすると、PDFのバージョンが1.6になります。
4. 台紙PDFとして登録
ワークフロー基盤や外部サーバなどに登録します

上記方法で最初実行した際には、PDFのバージョンという観点がなく、台紙PDFを登録しても、業務データがPDFフォームに差し込まれず、なぜ???となっていたのですが、クエステトラさんのご協力も頂いて、上記方法で動作することが確認できました。

いつもお世話になっている、クエステトラのFさん、ありがとうございました。
これで、また一つ新しい機能をインプリメントすることが出来ました。

最近のエントリ