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Farewell Remark for MIRACLE LINUX CORPORATION

2017年10月1日に、ミラクル・リナックス株式会社は、サイバートラスト株式会社と合併し、社名がサイバートラスト株式会社に変更になります。そういう意味で、会社名としてのミラクル・リナックス株式会社(MIRACLE LINUX CORPORATION)は、明日の2017年9月30日をもって、Good Byeとなります。

これが、ミラクル・リナックス株式会社(MIRACLE LINUX CORPORATION)としては、最後の投稿となります。

既にリリースされている通りEnglish version)、当社は、2017年10月1日より、新生サイバートラスト株式会社として、新しい船出となります。新しい会社には、セキュリティ技術・電子認証事業といったこれまでミラクル・リナックスが持っていなかった新しい技術とノウハウがあり、これらを融合して、IoTビジネスをより一層強化し、グローバル市場を見据えてビジネスを拡大していきます。新生サイバートラスト株式会社をこれからもよろしくお願いいたします。

そういうことで、私なりのミラクル・リナックスとして、思い出を最後に書いておきたいと思います。
(冒頭の写真は、多分2003年秋頃の写真です。Iさん、Yさん、Kさん、私もみんな若いですね。Tさんがなぜか写っていない。あとの人は、もう既に皆さん卒業された方ですね。)

 

 オラクル ミラクル 夢が来る

このフレーズをご存知の方は、2000年以前にこの業界にいた方ですね。(笑)

当時、日本オラクルは、新卒社員の採用を積極的に実施しており、その新卒向けの本がこの題名でした。この本が執筆されたのが1997年ですので、その3年後の2000年6月1日にミラクル・リナックス株式会社が発足します。当時の日本オラクルが出したリリース文は、ネットにまだ残っています。(オラクルさんありがとう。)

この当時に、ミラクル・リナックス株式会社が発足できたミラクルは、ここでは書けないのですが、相当のミラクルなことがあり、この会社は、発足することになります。

事実としてのひとつのミラクルは、リリース文にもありますが、出資者にターボリナックスジャパンが名を連ねていることです。当時の日本市場では、まだRed HatのEnterprise版がリリースされておらず、Linuxをどのように企業利用させていくのかが一つの課題という認識だったと思います。また、当時の記者会見の記事が、まだいくつか残っており、当時の市場状況が分かります。

日中韓共同開発のAsianux

Asianuxは、2004年1月4日プレスリリースを出しており、これも日本オラクルからのプレスリリースが残っています。実際の交渉は、2003年10月頃から実施していました。当時は、先に発表されていたUnited Linuxが、たった1年程度で開発が終了していた頃で、周りからは、同じようになってしまうだろうという意見を多く頂いていました。

様々な外国人の人との出会いや協力、中国、韓国、日本の文化の相互理解を真摯に行ったことにより、13年経過した今でも、Asianuxは生きています。

私もこのプロジェクトを通して、色々な経験をさせて頂き、海外出張は、中国、韓国はもちろん、ベトナム、タイ、インドネシア、モンゴル、スペインなどこれまで行ったことが無かった国に行くこともできましたし、米国にも何度も出張に行くことができました。外国人とのビジネス交渉力は、ここで培われたのものです。

また、個人的には、このプロジェクトを通して、財産となったのは、一生涯の友達とも言える、中国人のZ氏、韓国人のJ氏と出会えたことです。年代も近く、仕事を通じながら、人としての付き合いが出来たことが、このプロジェクトが長く続けられた理由の一つだと思います。(写真は今から12年前のAsianux2.0リリースパーティで撮ったもので、左から中国人のZ氏、韓国人のJ氏、日本人の私です。)

 

新卒採用

私がこのミラクル・リナックスとしての一番の思い出となると、やはり近年活動してきた新卒採用になるかと思います。このブログにも幾つか投稿をしていますが、会社の将来につながる活動をし、新卒採用が進んだことが私としては、最高の思い出になります。日本オラクルも社員が100名にも満たない頃から新卒採用をしており、それが私の一つのDNAとして残っていたのかもしれません。

来週に2018年4月の内定式がありますが、来年度は、新卒7期生になり、韓国人、イタリア人を含めた9名の内定者がおります。この新卒採用も私としては非常にやりがいもあり、これらの活動が会社に根付いたことは、会社の将来への種まきが出来たと考えています。

ありがとう!

ミラクル・リナックス株式会社としては、営業開始日の2000年6月1日から、2017年9月30日までの17年4ヶ月に様々なことがありましたが、お客様はもちろん、多くの方々のご支援、そして一緒に仕事をしてきた社員の人たちの才能と努力があったからこそ、ここまでこれたのだと思います。

ご支援頂いた皆様、本当にありがとうございました。

(記念に受付で、タックス君と、今朝ツーショットを撮ってきました。)

 

私個人としては、設立当初は、日本オラクルの社長室のメンバーとして、親会社サイドの人間でしたが、2003年6月からミラクル・リナックスに異動して、最初は、海外アライアンスを担当し、その後、営業やマーケティングも担当させて頂き、社長も約7年間させて頂きました。私の30代と40代の企業人として経験の多くは、このミラクル・リナックスから頂いたものであり、感謝しかありません。

ありがとう、ミラクル・リナックス株式会社。 ありがとう、ミラクルの社員のみんな。

新生サイバートラスト発足後も、製品としてのMIRACLE LINUXやその他MIRACLEブランドの製品は残っていきます。そして新しいIoTビジネスも加速していきます。新生サイバートラストも引き続き、皆様のご愛顧を頂けますよう何卒よろしくお願いいたします。そして、新しい展開にご期待下さい。

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