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熊本地震の災害ボランティア活動レポート:市街地などの状況

2016年4月に熊本県をはじめとする九州地方で発生した地震の被災地でボランティア活動を行ってきました。震災から半年以上を過ぎてもいまだに被害が残っている状況など、現地で見聞きしたことをご紹介したいと思います。
2016年4月に熊本県をはじめとする九州地方で発生した地震で被災された皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。

ミラクル・リナックスでは、被災者の支援と被災地の復興のためにできることは何か、有志による支援プロジェクトのチームを立ち上げて考えてきました。
今回、被害が大きかった地域のひとつ、益城町の現地でボランティア活動を行ってきました。震災から半年以上を過ぎてもいまだに被害が残っている状況など、現地で見聞きしたことをご紹介したいと思います。

私たちが参加したのは、「益城町災害ボランティアセンター」( http://www.mashiki-saigai.info/volunteer )で益城町社会福祉協議会が中心となって、全国の社会福祉協議会、地方自治体、共同募金会、NPOなどの支援を受けて運営されている団体です。ボランティア活動はこれまでの実施から開催曜日が減り、10月は金/土曜日のみとなっていました。実施日などはボランティアセンターのFacebookに公開されています。

市街地などの状況

熊本城の様子_03今回は被害の大きかった熊本市内と、益城町の街並みを調査してきました。

まず、熊本城は震災から半年以上経った10月末の時点でも建物や塀、道が破損している箇所が多く見受けられました。
崩れた岩の形や種類の分別作業を行っている段階で、未だお城の中までは入れないような状況でした。
観光名所である場所がこのような状況になってしまい現地の方々は心苦しいかと思いますが、とても親切で明るい方が多く、私たちが県外からの来訪者だと気付くと向こうから丁寧に状況についてご説明してくださいました。中には入れない状況でしたが、お城の周囲で通行できるルートを教えていただき、周辺からお城の被害状況が確認できました。屋根の瓦が崩れ落ちたまま、ブルーシートもかけられないため痛々しい光景でした。まだまだ復興までに時間がかかるようでしたが、金曜日の平日にも関わらず、多くの来場者が訪れていて街のシンボルとして愛されていることを感じました。

 熊本城の様子_01 熊本城の様子_02 

熊本城から徒歩圏内に熊本市役所があり、展望台からお城の様子が見えると伺ったので足を運んでみました。市役所の一階には震災で被害にあった家屋の全壊/半壊の判別がボードで展示されていました。展望台のある階のホールには、「家屋解体申請」という張り紙が貼られて被災した家屋の解体相談や申請の窓口となっていました。市内を行き来した中で、個人の住宅は修理がまだまだ追いついていない状況で、全壊したままの家屋が多く見受けれられましたが、市役所にも申請に来た方が出入りしていて、住居の課題を抱える人がまだまだ多いことを感じました。

熊本市街地の様子_ホテル熊本市内も全壊まではしていないもののヒビの入った建物が多く見られました。私たちは水前寺公園というエリアのビジネスホテルに滞在したのですが、ホテルの外壁には足場が組まれて工事中になっていました。ホテルの方に伺ったところ、やはり地震の影響で修復を続けているとのことでした。

市内のランチで寄ったお店も、1階は営業出来ていましたが、もともと2階にもレストランがあり、その上にも3〜5階に個室と宴会場があったのがまだ使えないような状況でした。ここでも外壁にシートがかけられていて、復旧作業が続けているとおっしゃっていました。

繁華街のアーケード街は、とても活気づいていて、平日でもたくさんの人がいました。熊本出身の漫画家、江口寿史さんが美術館やアーケードのさまざまな店舗に作品を展示して、復興のためのイベントを開催しておりました。

熊本市街地の様子_02 熊本市街地の様子_04 熊本市街地の様子_03

現地の方々が前向きに明るくされていたことに私たちも救われる思いがした3日間でした。1日も早く復興が進むことを願って、私たちにできることを継続していきたいと思います。