よくいただくお問い合わせと回答 (CentOS 延長サポート LITE 全般)
本ページには「CentOS 延長サポート LITE」によくいただくお問い合わせとその回答をまとめております。
なお、本サポートサービス内でご利用いただく上記以外のよくいただくお問い合わせとその回答については、それぞれ以下のページにまとめておりますので併せてをご確認ください。
- よくいただくお問い合わせと回答 (インストーラー)
- よくいただくお問い合わせと回答 (ライセンスキー)
- よくいただくお問い合わせと回答 (技術サポート)
- よくいただくお問い合わせと回答 (技術連絡先メールアドレス)
- よくいただくお問い合わせと回答 (アップデート手順)
- よくいただくお問い合わせと回答 (CentOS 7 向け)
■ サービス内容全般について
Q. 「CentOS 延長サポート LITE」とは何ですか?
A. CentOS の標準サポート終了後、サービスレベルアグリーメント (SLA) に定める一定の期間、新規に報告・検出された脆弱性の問題に対する修正を含むアップデートパッケージ (※1) を提供するサービスです。日本語による技術サポートも付帯しております。
本サポートサービスで提供する技術サポートについては、お問い合わせいただける回数に制限を設けております。
※1: アップデートパッケージの提供は当社指定のパッケージのみとなります。
Q. アップデートパッケージはどのように提供されますか?
A. 「YUM コマンドを用いた自動アップデート」による方法で提供いたします。
本サポートサービスのリポジトリサーバーから、YUM コマンドを用いてアップデートいただく方法のみを提供いたします。
このため、インターネット経由でリポジトリサーバーに接続できない環境では、本サポートサービスをご利用いただけません。
Q. どのようなパッケージがアップデートパッケージ提供の対象となりますか?
A. 『CentOS 延長サポート LITE ユーザーズガイド』に掲載しておりますパッケージのみとなります。
具体的なサポート対象パッケージは『CentOS 延長サポート LITE ユーザーズガイド』をご覧ください。
なお、当社の判断でサポート対象パッケージとして提示していないパッケージのアップデートを提供する可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
Q. 本サービスの利用手順等がまとまった資料はありますか?
Q. 『CentOS 延長サポート LITE ユーザーズガイド』とは何ですか?
Q. 『CentOS 延長サポート LITE ユーザーズガイド』はどこで入手できますか?
A. ご契約時に納品物としてご提供するほか、最新版は本サポートのご契約時に登録いただいた技術連絡先メールアドレス宛に送付いたします。
なお、『CentOS 延長サポート LITE ユーザーズガイド』にはご契約者様のみへ開示可能な情報を含みますため、本 FAQ 等、Web ページ上への掲載や公開は行っておりません。ご了承ください。
また、ご契約いただいたお客様で本書を紛失された場合は、最新版を再度ご提供いたしますので技術サポート窓口か、本サービスをご契約いただいた際の当社担当営業、もしくは契約担当窓口までお問い合わせください。
Q. アップデートパッケージのリリース有無は誰が決めますか?
Q. アップデートパッケージのリリース有無の基準を教えてください。
Q. どのような場合にアップデートパッケージはリリースされますか?
A. アップデートパッケージの作成有無や提供する場合のリリース時期、修正対象とする脆弱性の内容は、当社側の判断で決定いたします。
本サポートサービスは、当社側の判断でリリースしたアップデートパッケージをお客様に提供するサービスとなります。お客様からのご依頼やご要望を踏まえて作成するサービスではございませんので、あらかじめご了承ください。
また、本サポートサービスではリリース有無の詳細な条件や判断の過程は開示しておりません。
Q. 本サービスを適用すればサポート期間内の OS への移行はしなくても大丈夫ですか?
A. いいえ、AlmaLinux 8/9、MIRACLE LINUX 8/9 など、サポート期間内の OS への早期の移行を強く推奨いたします。
本サポートサービスは、AlmaLinux 8/9、MIRACLE LINUX 8/9 など、サポート期間内の OS へすぐに移行することが難しいお客様向けに、一時的な延命措置を目的としてご提案・ご提供しております。このため、サポート対象のパッケージやアップデートパッケージのリリース対象とする脆弱性は、お客様の CentOS 7 システムのセキュリティを最低限度維持できることを目的として、対象を制限しております。
これらの状況より、本サポートサービスの適用による CentOS システムの延命と併せて、早急にサポート期間内の OS へのご移行を計画されることを当社としては強く推奨いたします。
■ ご利用の環境について
Q. Red Hat Enterprise Linux (RHEL) でも利用できますか?
A. いいえ、利用できません。
本サポートサービスは、CentOS 上での利用を前提としております。
基本的に CentOS は同じメジャーバージョンの Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と互換性を有しておりますが、RHEL にはレッドハット社固有のパッケージが導入されているなど、細部の相違点がございます。また、サードパーティー製のソフトウェアには RHEL 上での稼働のみをサポートしているものが多数ございます。
このような状況を踏まえ、恐れ入りますが本サポートサービスでは CentOS の環境のみをサポート対象としております。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
Q. Microsoft Azure 仮想基盤上の CentOS でも利用できますか?
A. 利用自体は可能と考えておりますが、サポート範囲外となります。
本サポートサービスでは、CentOS Project が提供するインストールメディアからインストールされた環境のみをサポート対象としております。従いまして、Azure 環境上にお客様ご自身で CentOS のインストールメディアからインストールされた場合はサポート対象となります。
ただし、一般的に流通している Azure 環境上の CentOS のイメージは、CentOS Project による公式のものではなく、OpenLogic 社が提供している CentOS のイメージとなります。本イメージについては、当社で把握している限り CentOS Project から標準で提供されているリポジトリではなく、OpenLogic 社が提供するリポジトリに差し替えられているほか、一部 OpenLogic 社固有のパッケージが導入されております。このため、当該環境で本サポートサービスをご利用いただいた場合、これらの OpenLogic 社固有のパッケージやリポジトリ等との整合性に支障を生じる可能性があります。
なお、本来であれば上記の環境はサポート範囲外となりますが、流通状況を踏まえベストエフォートでの技術サポートはご提供いたしますので、ご不明な点がありましたら技術サポート窓口までお問い合わせください。
Q. サードパーティー製のソフトウェアは利用できますか?
A. 通常の動作には影響しないものと考えますが、動作保証はなく、サポート範囲外となります。
本サポートサービスで提供するアップデートパッケージは、CentOS Project によるサポート終了日 (2024 年 6 月 30 日) 時点の CentOS 向けの最終版のパッケージに対して、それ以降に検出された脆弱性の修正のみを取り込んだアップデートパッケージを作成・提供いたします。このため、脆弱性の内容にもよりますが基本的に機能面の変更は行いませんので、多くの場合サードパーティー製のソフトウェアの動作には影響しないものと考えております。
ただし、提供するアップデートパッケージのリビジョン番号は本サポートサービス独自の体系のものへ更新・変更いたしますので、パッケージのバージョン・リビジョン番号を参照しているようなケースなどでは動作できなくなる可能性がございます。特に、セキュリティ関連のサードパーティー製ソフトウェアなどで、kernel パッケージのバージョン・リビジョン番号をチェックしているようなケースでは動作しなくなる可能性が考えられます。
これらにつきましては、本サポートサービスの仕様として動作保証外となります。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
Q. サードパーティー製のリポジトリは利用できますか?
A. 動作保証はなく、サポート範囲外となります。
EPEL や remi など、サードパーティー製のリポジトリをご利用の場合、パッケージ間の依存性の衝突等の問題が発生し、アップデートに失敗する可能性があります。このため、基本的には本サポートサービスのインストール、もしくは提供するアップデートパッケージを導入される前にこれらのリポジトリの設定は削除していただきますようお願いいたします。
また、削除された場合でもそれらのリポジトリから導入されたパッケージとの間で依存関係の問題を生じる可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
このような状況が発生した場合は、ベストエフォートでの対応となりますが技術サポート窓口より解決策をご提案できる可能性もありますので、よろしければ発生した事象と sosreport ファイルを添えてお問い合わせください。
Q. Docker や Podman、Kubernetes などのコンテナ環境上の CentOS でも利用できますか?
A. 動作保証はなく、サポート範囲外となります。
kernel など、ハードウェアへの直接のアクセスを行うパッケージ以外のものについては、概ねコンテナ環境上の CentOS にも適用し、稼働できるものと考えておりますが、当社での動作保証はいたしかねます。
また、コンテナ環境上での CentOS につきましてはサポート範囲外となります。
あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
■ リポジトリサーバーのご利用について
Q. リポジトリサーバーとはどのようなものですか?
A. 本サポートサービスで提供するアップデートパッケージを配布するためのサーバーです。
本サーバーをご利用いただくことで、お客様の環境では yum update コマンドを実行いただくだけで本サポートサービスから提供するアップデートパッケージを適用いただけます。
ただし、リポジトリサーバーをご利用いただく場合、お使いの CentOS のサーバーから本サポートサービスのリポジトリサーバーに HTTPS プロトコルで接続できる必要があります。
Q. リポジトリサーバーのメンテナンス時には連絡をいただけますか?
A. はい。ご契約時に登録いただいた技術連絡先メールアドレスへ事前にご案内いたします。
計画的なメンテナンスを実施する場合は、通常 1 週間以上前に技術連絡先メールアドレスへ実施予定日時や期間をご案内いたします。ただし、緊急的なメンテナンスを行う場合は、予告なく実施する可能性があることをあらかじめご了承ください。
なお、リポジトリサーバーは毎月などの定期的なタイミングでのメンテナンスは実施しておりません。
Q. ミラーリポジトリサーバーは構築してもよいですか?
A. いいえ、構築できません。
本サポートサービスではライセンス管理の都合上、ミラーリポジトリサーバーの構築をお断りしております。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
なお、お客様の運用の都合上、ミラーリポジトリサーバーのご利用が必要な場合は「Linux 延長サポート for CentOS」の採用をご検討ください。
■ その他のよくいただくお問い合わせ
Q. アップデートパッケージのソースコードは公開されていますか?
A. 各パッケージのライセンスに従って公開します。
GPL など、ソースコードの開示義務のあるパッケージにつきましてはアップデートパッケージのソースコードを開示いたします。具体的な開示方法等につきましては『CentOS 延長サポート LITE ユーザーズガイド』に掲載しておりますのでこちらをご確認ください。
以上