GNS3で、仮想ネットワーク環境を構築しよう-5
第5日目ですね。
さて、前回は、異なるネットワークにいる端末で ping が通るようにしたんですが、今日は、wireshark でパケットを見てみたいと思っています。
このようなトポロジを作成しました。
これで、ping を打った時にどんなパケットが流れるのか見てみます。
それぞれについて、まず、設定をしていきます。
まず、VPC の設定です。
PC1> ip 192.168.100.1/24 192.168.100.254
PC1> show ip
PC1> save
同様に、PC2-PC5 も設定します。
次に、ルータのIPアドレスの設定を実施します。
前回までは、configure terminal と打っていましたが、conf t
で同様に設定できます。
interface は int 、no shutdown は、no shut で大丈夫です。
R1# conf t
R1(config)# int fa0/0
R1(config-if)# ip address 192.168.100.254 255.255.255.0
R1(config-if)# no shut
管理情報が表示されるので、しばらく待つ。
表示されたら以下のコマンドを打つ(以下同様)。
R1(config-if)# int fa0/1
R1(config-if)# ip address 192.168.101.253 255.255.255.252
R1(config-if)# no shut
R1(config-if)# end
設定がされたかを確認します。
R1# show int fa0/0
R1# show int fa0/1
保存します。
R1# copy run start
<Enter>
R2も同様に設定します。
ルーティングの設定も実施しておきます。
R1(config)# ip route 192.168.102.0 255.255.255.0 192.168.101.254
R1(config)# ip route 192.168.103.0 255.255.255.0 192.168.101.254
R2(config)# ip route 192.168.100.0 255.255.255.0 192.168.101.253
それぞれのルータで、copy run start しておきます。
ここまでは、前回の知識でできました。
今日は、ping を打った時に、そのパケットをのぞいてみようと思うのですが、gns3
では、wireshark と連携できます。
wireshark は、ホストマシンにインストールしておいてください。
Edit --> Preferences --> Packet capture
で、以下のようになっているのを確認します。
ルータ2 の f1/0 でパケットをキャプチャしてみましょう。
ルータ2を右クリックして、capture を左クリックします。
このように、画面上にどのスロットをキャプチャしたいか聞いてきますので、f1/0 を選んでみます。
あれ? /usr/sbin/dumpcap への権限がないと言われてしまいます。
どうしたらいいものか。。
このサイトを参考にしました。
http://packetlife.net/blog/2010/mar/19/sniffing-wireshark-non-root-user/
確認します。
# ls -laZ /usr/sbin/dumpcap
-rwxr-x---. 1 root wireshark system_u:object_r:bin_t:s0 92280 xx月 x xx:xx /usr/sbin/dumpcap
# getcap /usr/sbin/dumpcap
/usr/sbin/dumpcap = cap_net_admin,cap_net_raw+ep
次の処置をします。
# setcap cap_net_raw,cap_net_admin=eip /usr/sbin/dumpcap
確認します。
# getcap /usr/sbin/dumpcap
/usr/sbin/dumpcap = cap_net_admin,cap_net_raw+eip
gns3再起動後、使えるようになっていました。
再起動する前に、プロジェクトを保存するのを忘れないようにします。
PC1 から PC5 に ping を打ってみます。
他も同様に実施してみてください。
ピンク色になっているところが、通信の結果になります。
それぞれ、クリックしてみると詳細が確認できますよ。
お疲れさまです。第5日目の終了です。
十六島海苔 (うっぷるいのり)は、お茶づけにして食べてみようと思っている、ニックネーム たいちょうでした。
次回もお楽しみに。