MIRACLE ZBX 5.0.10でDBパーティションが削除されない不具合について
MIRACLE ZBX 5.0.10でDBパーティションが削除されない不具合について
問題の概要
MIRACLE ZBXアプライアンスでは、監視データの保存や削除のパフォーマンス劣化を防ぐため、DBの一部のテーブルをパーティショニングしています。MIRACLE ZBX Virtual Appliance V5.0では、MIRACLE ZBXサーバのhousekeeperプロセスでDBパーティションの作成と削除を実行するように実装しています。
MIRACLE ZBX 5.0.10において、このhousekeeperプロセスによるDBパーティショニングの処理に問題があり、パーティションが削除されません。そのため、このバージョンのMIRACLE ZBXを使って長期間運用を続けると、古い監視データが削除されずにディスクを圧迫する可能性があります。
なお、パーティションの作成については動作に問題はありません。この不具合が原因で監視が失敗したり、監視データが破損したりすることはありません。
影響を受ける環境
以下のMIRACLE ZBXアプライアンスが影響を受けます。
- MIRACLE ZBX Virtual Appliance V5.0
以下のMIRACLE ZBXのバージョンが影響を受けます。
- MIRACLE ZBX 5.0.10
V5.0以外のMIRACLE ZBXアプライアンスには影響はありません。また、MIRACLE ZBXアプライアンスを利用せず、MIRACLE ZBXパッケージをインストールして運用している環境にも影響はありません。
対策
以下のMIRACLE ZBXのバージョンで修正しています。
- MIRACLE ZBX 5.0.11
MIRACLE ZBX 5.0.11以降のバージョンにアップデートしてください。パッケージ更新後の最初のhousekeeperプロセスのDBパーティショニング処理が実行される時に古いパーティションが削除されます。パッケージの更新以外には特に必要な手順はありません。
注意事項
- 本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
- 本ドキュメントは限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、 全ての環境での動作を保証するものではありません。
- 本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
更新履歴
- 2021年04月20日 新規作成
- 2021年05月12日 5.0.11-2公開に伴う修正