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Linux From Scratch で自作ディストリビューションづくり-2

このシリーズは、自作ディストリビューションを作って楽しもう、という企画です。 前回の、LFSについてはこちら。 自作ディストリビューションを自作OSといっても言い換えてもいいかも知れません。 世の中には、色々な種類の OS がありますけど、自分に一番合っているのはどんな OS なんだろうかと、考えたんです。 何百ものソフトウェア、それに関わる何千ものパッケージ、デスクトップに並んだいくつもの不明なアイコン。。

ニックネーム たいちょう です。

このシリーズは、自作ディストリビューションを作って楽しもう、という企画です。

前回の、LFSについてはこちら。

自作ディストリビューションを自作OSといっても言い換えてもいいかも知れません。

世の中には、色々な種類の OS がありますけど、自分に一番合っているのはどんな OS なんだろうかと、考えたんです。

何百ものソフトウェア、それに関わる何千ものパッケージ、デスクトップに並んだいくつもの不明なアイコン。。
OSを手に入れたら、皆さんが一番最初にやるのは、「いらない機能を無効化する、あるいは削除する」事じゃないでしょうか。

こんな機能いらないのに、誰だこんなの入れたのは、ってぶつぶつ文句を言いながら作業をされていませんか?それって、誰かが誰かの都合のいいように作ったものを自分が使うから、結局ニーズに合っていない、ってことなんじゃないでしょうか。

それなら、いっそのこと自分の用途に応じて OS を作ればいいんじゃない、ってのがこの blog の主旨です。

でも、いったいどうしたらそんなことできるんだろう、そもそも、作り方が分からないし、とても面倒そう、と思っていませんか。
でも、面倒だからこそ、それを克服した時の征服感が快感なんです。

最近、色々と趣味で自分のやりたいことを楽しんでいる人達が、テレビで報道されていました。私が見たのは主に芸術系ですけど、有り得ない素材を使ってオリジナルのデザインをする、その作品を自分だけの特別な場所、時間で楽しむ、それって、最高の趣味なんじゃないか、と共感できました。

10年以上前にそんなことを既に考えていて、LFS ( Linux From Scratch )のことを知ったんですが、その時私は挑戦に失敗していました。でも、去年成功したので、スクリプトを書いて面倒な手順をある程度自動化してみました。
自動化については、最近はやりなんでしょうけど、所々で止まるようにしてみました。こうすることによって、自分が今何をしているか、どこの手順でつまづいているかがわかると考えたんです。

自作のオペレーティングシステムOSを作って、その圧倒的な起動の速さ、柔軟性、拡張性、そして何より、真のオリジナリティを感じてください。

私は、10年以上前に何度か失敗して、ずっと諦めていたんですけど、昨年やっと成功しました。

その成果が Pink Rabbit Linux というディストリビューションです。

このディストリビューションでは現在2つのバージョンがあり、それぞれ 7.7 と 7.8 になり、LFS の同じバージョンを元にしています。

今回は、現在の時点の最新版である、7.8 にそって自作ディストリビューションを構築していきます。

まずは、以下のリンクをクリックして、私の作ったスクリプトをダウンロードしてください。

http://sourceforge.net/projects/pinkrabbitlinux/files/Version-7.8-systemd.tar.gz/download

このスクリプトに従って 自作OS を作成していこうというわけです。

LFSのバージョン 7.8 Systemd ( 現在の最新版 )の作成過程を、作者の Gerard Beekmans さんの指南書に従って組み上げたものです。一つ一つ、確認しながらOSを作れるようになっています。

一つ注意事項があります。

このスクリプトにより、コンピュータシステムにどんな被害が及んだとしても、すべて自己責任でお願いします。私は責任を持てませんし、サポートもできません。

松江ラボにおいて、とりわけ私 隊長は、Linux の各種実験を行っており、その実験の成果をお伝えしているというスタンスです。

それに納得していただけたら、やってみてください。

また、スクリプトは、限られた時間で作っていますので、完璧ではないところがあります。

これはイケてないと思ったら、自ら修正して実施してみてください。例えば、このスクリプトでは、次の処理進むかどうかを yes|no で聞きますが、no と指定しても、 yes (y や Y でも可)を入力するまで何度でも聞く仕様にしています。

この処理をもっとちゃんと作れば、柔軟性のあるスクリプトになる可能性があるでしょう。でも、一気に進まないと、膨大な時間がかかることが予測されます。それに、一度始めたら最後まで進まないと、依存関係から処理を間違う可能性があります。それにハマると抜け出せなくなる可能性があります。ですから、上記のような処理にしています。

又、テストを走らせないようにしています。

テストにはそれぞれ膨大な時間がかかります。気軽にやってみるのが趣旨の一つでもあるので、テストを省いています。

いろいろ言いましたけど、私自身の環境で何回か成功していますので、この年末年始がチャンスなんです。是非挑戦してみてください。

これを作るには、結構な時間がかかりました。でも、安心してください。できますよ。

私は何回も成功しています ( 200回とは言いませんが )。これをダウンロードして、実際にやってみてください。

10秒以内に起動する無駄のない OS に感動し、そして、いくらでも拡張でき、セキュリティパッチも自分で当てる楽しみを味わってください。

これは、ほんの事始めにすぎません、このスクリプトを終えることができたら、もっともっと広い世界が広がっていますよ。

でも、まずはクリスマス、お正月もOS三昧な生活を楽しんでください。

詳しい解説は、来年させていただきたいと思います。

いつもいつもOS三昧な、ニックネーム たいちょう でした。

では、今年はこの辺で。

Web サーバ編やネットワーク編もよろしくお願いします。

また来年お会いしましょう。

 

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