現在位置: ホーム / みらくるブログ / MIRACLE LINUX 9.0 を Virtual Box にインストールしてみた

MIRACLE LINUX 9.0 を Virtual Box にインストールしてみた

今回は、MIRACLE LINUX 9.0 がリリースされたのでインストール方法をご紹介します!

MIRACLE LINUX とは

まず最初に、今回使用したディストリビューションである MIRACLE LINUXの紹介をします!

MIRACLE LINUX とはサイバートラスト社が開発を行っている RHEL の派生ディストリビューション(クローン)です。国産OSとしてサイバートラスト社が開発を行っており、MIRACLE LINUX 8.4 からはライセンス費用を無償で公開しています!

使用環境

  • MIRACLE LINUX 9.0
  • Vritual Box 7.0

MIRACLE LINUX のインストール

ここからは実際にMIRACLE LINUX 9.0 のインストールを行っていきます。
インストール先の環境として、Vritual Box(Windows等の上で仮想的にLinuxを動作させるためのツール)を使用するのでこちらのサイトから最新版の Vritual Boxをダウンロードし事前にインストールをしておいてください。

1. ISO ファイルの準備

MIRACLE LINUX のダウンロードページ へアクセスし、MIRACLE LINUX 9 の完全版インストールイメージ「MIRACLELINUX-9.0-rtm-x86_64.iso」をクリックすると iso のダウンロードが開始されます。

2.仮想マシンの作成

新規(N)をクリックし仮想マシンを作成していきます。
任意の名前を入力し iso イメージを選択します。先ほどダウンロードした「MIRACLELINUX-9.0-rtm-x86_64.iso」を選択してください。

ユーザー名とパスワードは任意の文字列を入力してください。

メモリは 2 GiB 以上を推奨しているため、今回は 2560 MB としています。
推奨設定に関しては、こちらからMIRACLE LINUX 9 インストレーションガイドを参照してください。

ストレージは 20 GiB 以上を推奨しているため、今回は 21 GB としています。

「完了」をクリックしインストールを開始します。

3.OSのインストール

マシンを起動したら最初に以下の画面が表示されます。
今回は「日本語」を選択して進めます。

続行をクリック後、以下の画面が表示されるため赤字で注意が表示されている項目を最低限設定し、インストールを開始します。

今回は「インストール先」「root パスワード」「ユーザーの作成」項目について設定を行いました。
まず、「インストール先」の項目で、インストールを行いたいディスクを選択しパーティションの設定を行います。今回は自動構成を使用するため、ストレージの設定で「自動構成」が選択されていることを確認したら完了をクリックします。

次に「root パスワード」項目で root パスワードの設定を行います。

パスワードは任意の文字列を入力してください

最後に「ユーザーの作成」項目でユーザーの作成を行います。ユーザー名およびパスワードには任意の文字列を入力してください。
「このユーザーを管理者にする」にチェックを入れることで、sudo による管理者権限でのコマンド実行が可能となります。

最低限インストールに必要な設定は以上になります。このままインストールを開始しても良いですが、ネットワーク設定もこの段階で行えるため必要であれば設定を行ってください。
ネットワークとホスト名を選択すると以下の画面が表示されます。MIRACLE LINUX 9.0では、デフォルトでDHCPによるネットワーク設定が有効になっているため、起動時にネットワーク接続を行いたくない場合は(画像ではEthernet(enp0s3)の右横の)トグルボタンをクリックして無効にしてください。

また、設定から「IPv4設定」タブをクリックすると以下の画面に切り替わり、手動で IP 設定を行うことが可能になります。 必要な場合は手動での設定を行ってください。

全ての設定が完了したら、インストールの開始ボタンを押しOSのインストールを実行します。
インストールを開始したら以下のような画面が表示されインストールの進行状況が分かります。
インストールが完了したらシステムの再起動を実行します。

システムの再起動を行うと、以下の画面が表示されるためライセンスに同意し設定を完了してください。

以下の画面で先ほど設定したパスワードを入力しログインを実行します。

ログイン後、GUIなどの利用ガイドとして以下のポップアップが表示されますが、「No Thanks」を選んでスキップしていただいても問題ありません。

問題なくログインが実行できました。

SSH ログイン

インストール時にチェックを入れていない場合

「パスワードによるroot SSH ログインを許可」にチェックを入れていない場合は、SSH接続を仕様とした際に、root ではログインが出来ません。

ssh root@xxx.xx.xx.xx
root@xxx.xx.xx.xx's password:
Permission denied, please try again.

一般ユーザー(今回は miracle )ではパスワードでのログインが可能となります。

ssh miracle@xxx.xx.xx.xx
miracle@xxx.xx.xx.xx's password:
Last login: Fri Nov 11 10:10:42 2022 from 172.20.10.2
[miracle@localhost ~]$

インストール時にチェックを入れた場合

画像のように「パスワードによるroot SSH ログインを許可」にチェックを入れた場合はSSH ログインを行った際に root でもパスワードでのアクセスが可能となります。

SSH 接続を行うと、root ユーザーでもパスワードでログインが可能になったことがわかります。

ssh root@xxx.xx.xx.xx
root@xxx.xx.xx.xx's password:
Activate the web console with: systemctl enable --now cockpit.socket

Last login: Fri Nov 11 13:01:01 2022 from 172.20.10.2
[root@localhost ~]#

一般ユーザー(今回は miracle )もパスワードでのログインが可能です。

ssh miracle@xxx.xx.xx.xx
miracle@xxx.xx.xx.xx's password:
Last login: Fri Nov 11 12:58:28 2022
[miracle@localhost ~]$

MIRACLE LINUX 関連ページ

MIRACLE LINUX に興味を持っていただけたら、ぜひ以下のページも合わせてご確認ください!

タグ: