現在位置: ホーム / みらくるブログ / MIRACLE LINUX 8.4 に Mackerel をインストールしてみた

MIRACLE LINUX 8.4 に Mackerel をインストールしてみた

今回は SaaS 型のサーバー監視サービスである Mackerel を MIRACLE LINUX 8.4 にインストールし、動作確認を行いました!

使用環境

・MIRACLE LINUX 8.4 (GUIインストール)
・mackerel

MIRACLE LINUX とは

まず最初に、今回使用したディストリビューションである MIRACLE LINUXの紹介をします!
MIRACLE LINUX とはサイバートラスト社が開発を行っている RHEL の派生ディストリビューション(クローン)です。
これまでは、有償ライセンスでの提供を行っていましたが、MIRACLE LINUX 8.4 からはライセンス費用を無償で公開しています!
このブログで少しでもMIRACLE LINUX に興味を持っていただけたらぜひ一度インストールをしてみてください!(ダウンロードはこちら

MIRACLE LINUX 8.4 のインストールはこちらの記事でも紹介しています!

mackerel とは

株式会社はてなが提供する日本製のSaaS型のサーバー監視サービスです。
AWS、Microsoft Azure、Google Cloudに対応しており、複数のクラウドやコンテナの一元管理が可能です。また、OSSで公開されているプラグインを導入することでカスタマイズ可能という自由度の高さも特徴の1つです。

  • 公式サイト

https://ja.mackerel.io/

mackerel 管理画面の起動

https://mackerel.io/orgs にアクセスし、管理画面へログインを行います。
オーガニゼーションの登録を求められるため登録を行います。
今回は "miracle84" として登録しています。

ホストの登録

管理画面の手順に従いまずはホストの登録を行っていきます。
未登録時にはホストを選択すると以下の画面が表示されます。

1.mackerel -agent のインストール

以下のコマンドを実行し、監視対象に mackerel-agent のインストールを行います。
MACKEREL_APIKEY については管理画面で確認をしてください。

# curl -fsSL https://mackerel.io/file/script/setup-all-yum-v2.sh | MACKEREL_APIKEY='hogehoge' sh
Superuser authority is required to setup Mackerel agent:
++ mktemp
+ gpgkey_path=/tmp/tmp.WivP3jtR4F
+ curl -fsS -o /tmp/tmp.WivP3jtR4F https://mackerel.io/file/cert/GPG-KEY-mackerel-v2
+ rpm --import /tmp/tmp.WivP3jtR4F
+ rm /tmp/tmp.WivP3jtR4F
+ cat
+ yum install -y mackerel-agent
mackerel-agent 6.5 kB/s | 3.4 kB 00:00
依存関係が解決しました。
=========================
パッケージ Arch バージョン リポジトリー サイズ
=========================
インストール:
mackerel-agent x86_64 0.72.15-1.el7.centos mackerel 2.1 M

トランザクションの概要
=========================
インストール 1 パッケージ

ダウンロードサイズの合計: 2.1 M
インストール後のサイズ: 5.9 M
パッケージのダウンロード:
mackerel-agent-0.72.15-1.el7.centos.x86_64.rpm 921 kB/s | 2.1 MB 00:02
---------------------------
合計 920 kB/s | 2.1 MB 00:02
トランザクションの確認を実行中
トランザクションの確認に成功しました。
トランザクションのテストを実行中
トランザクションのテストに成功しました。
トランザクションを実行中
準備 : 1/1
インストール中 : mackerel-agent-0.72.15-1.el7.centos.x86_64 1/1
scriptletの実行中: mackerel-agent-0.72.15-1.el7.centos.x86_64 1/1
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/mackerel-agent.service →
/usr/lib/systemd/system/mackerel-agent.service.

検証 : mackerel-agent-0.72.15-1.el7.centos.x86_64 1/1

インストール済み:
mackerel-agent-0.72.15-1.el7.centos.x86_64

完了しました!
+ mackerel-agent init -apikey=525Pmg9KJFV2CUmXMGueYidRWL91PL33SfhSBoHTaRhU
+ systemctl start mackerel-agent
*************************************

Done! Welcome to Mackerel!

*************************************

2.mackerel-agent の起動確認

以下のコマンドを実行し、エージェントが問題なく起動していることを確認します。
インストールを行ったらデフォルトでエージェントは起動しています。

# systemctl status mackerel-agent
● mackerel-agent.service - mackerel.io agent
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/mackerel-agent.service; enabled; vendor pre>
Active: active (running) since Fri 2022-07-22 09:35:27 JST; 1min 10s ago
Docs: https://mackerel.io/
Process: 1088 ExecStartPre=/usr/bin/mkdir -m 777 -p $MACKEREL_PLUGIN_WORKDIR (code=e>
Main PID: 1095 (mackerel-agent)
Tasks: 13 (limit: 11254)
Memory: 20.0M
CGroup: /system.slice/mackerel-agent.service
├─1095 /usr/bin/mackerel-agent supervise --root /var/lib/mackerel-agent
└─1114 /usr/bin/mackerel-agent --root /var/lib/mackerel-agent -child

3.ホスト登録の確認

エージェントが起動していることを確認したら管理画面にアクセスしホストが追加されていることを確認します。以下の画面を見ると正しく追加されていることが分かります。

サービスの追加

"サービスを追加する" から新しいサービスを追加します。
今回はサービス名を”test-service” として登録しています。

サービスの追加が完了すると "Service" タブを選択すると以下の画面のように追加されていることが確認できます。

ロールの追加

ロールを追加したいサービスのタブを選択し "ロールを追加する" からロールの追加を行います。
今回は"test-role"という名前で追加しています。

ロールの追加が完了すると、サービスを選択した際に以下のような画面が表示されます。

mackerel の動作確認

ロールまで登録が終わったら実際に監視が行えているのか、管理画面から確認を行います。
以下の画像から問題なく監視対象からのデータが取得出来ていることが分かります。

Slack での通知設定の追加

デフォルトではメールでの通知のみとなっています。
今回は Slack での通知を追加します。

1.Webhook の追加

メッセージを投稿するために通知先の Slack チャンネルに Incoming Webhook を追加します。

追加が完了したら、Webhook URL を通知設定の際に使用するためコピーしておきます。

2.必要情報の入力

”通知グループ/通知チャンネルを追加” から必要情報を入力します。
今回は通知チャンネル名は "ml84-test" としています。
URLについては先ほど取得した Webhook URL を入力します。 

3.テスト通知の実行

通知チャンネルの Slack を選択し、"テスト" をクリックし通知を実行します。

以下のように Slack に通知が来ることを確認できたら設定は完了です。

まとめ

エージェントをインストールするだけで後は管理画面から直感的に操作、監視を行うことが出来ました。複数端末の監視を行う際も監視対象へエージェントをインストールするだけという簡単な導入方法のため導入しやすいと感じました。
また、通知設定に関してもメールだけではなく Slack や LINE などより確認しやすい通知先の選択も可能でそこも良いと思いました。

MIRACLE LINUX 関連ページ

MIRACLE LINUX に興味を持っていただけたら、ぜひ以下のページも合わせてご確認ください!

次回予告

次回は、
「MIRACLE LINUX 8.4 で dnf の基本操作をご紹介」

 

タグ: