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MIRACLE LINUXの偶数バージョンのみのリリースの意味とは - アップデートされるのでご安心を!

RHEL互換であるMIRACLE LINUXは、マイナーバージョンについて偶数バージョンのみをリリースするポリシーとなっています。つまり、8系であれば、8.4、8.6、8.8といった偶数のみがリリースされるわけです。
本記事は、はてなブログ上の「MIRACLE LINUX」ブログに2022年9月15日に掲載した記事を転載したものです。現在の状況と記事の内容に異なる点がありますことを事前にご了承ください。

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RHEL互換であるMIRACLE LINUXは、マイナーバージョンについて偶数バージョンのみをリリースするポリシーとなっています。つまり、8系であれば、8.4、8.6、8.8といった偶数のみがリリースされるわけです。

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では、8.5や8.7、8.9相当のパッケージはどうなってしまうのでしょうか?

今回は、この偶数バージョンのみのリリースの意味とバージョンを選択してインストールできる module機能について紹介します。

 

マイナーバージョンのパッケージ開発と提供は継続的に行われる

MIRACLE LINUXの奇数バージョンがリリースされないとはどういう意味でしょうか?

それは、「インストーラが付属するインストール可能なISOイメージとしてはリリースされない」ということを意味しており、奇数バージョン相当のパッケージが提供されないということではありません。奇数バージョンのパッケージの開発と提供は継続しています。

例えば、MIRACLE LINUX 8.4がインストールされている環境で、カーネルのパッケージのアップデートをしてみます。(*移行の画面表示は2022年9月5日現在のもの)

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MIRACLE LINUXのパッケージ作業は進んでいるので、RHEL 8.6相当のバージョンのカーネルパッケージが表示されます。

同様にNetworkManagerのパッケージを調べてみると、これもRHEL 8.6相当のバージョンへアップデートが可能です。

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もちろん、依存関係にあるパッケージも自動的にアップデートされていきます。

このように、MIRACLE LINUXをインストールしたらパッケージのアップデートを継続することで、マイナーバージョン間のアップデートに追随していきます。ですのでメジャーバージョンのサポート期間中は安心して利用できます。

 

バージョンを選択してインストールできる module 機能

パッケージに関連したmodule機能にも触れておきます。MIRACLE LINUX 8.4 ではRHEL8から導入されたパッケージよっては複数バージョンから選択してインストールすることができる moduleという仕組みがあります。

例えば、RHEL7以前ではパッケージに含まれているのとは異なる、PHPやNginxnなどをインストールしするためにはEPELであったり、開発元の別のリポジトリを有効にしてインストールする必要がありました。

module機能が追加されたことで、ディストリビューション側で複数のバージョンのパッケージをストリームとして提供し、ユーザーはどのストリーム指定するかで、インストールするバージョン選択することができるようになりました。

どのパッケージでストリームが選択できるかは、以下のコマンドで見ることができます。 (以下、sudoかroot権限で実行します。)

$ sudo dnf module list

Apache(httpd)、 Nginx、Node.js、Mariadb、PostgreSQL、PHP等をバージョンを選択して、インストールすることができるので、WEBアプリケーションとの連動などで特定のバージョンが必要となる場合に調整できます。

 

Nginxのストリームを指定してみる

ここでは例としてWEBサーバーのNginxのストリームを選択してみます。次のコマンドで現在の状態を調べます。

$ sudo dnf module list nginx

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ここでは Streamのバージョン 1.14にデフォルトを示す[d]が付いています。このままの状態でnginxをインストールするとこの1.14が選択されます。例えば バージョン1.2のストリームに切り替えたいなら、そのバージョンを指定します。

$ sudo dnf module enable nginx:1.20

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yキーを押してストリームを有効化します。ストリームが有効になったことを確認してみます。

$ sudo dnf module list nginx

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Streamの1.20に[e] が付き、有効化されています。これでnginx をインストールしてみると、バージョン1.20とそれに関連するパッケージがインストールされます。

$ sudo dnf install nginx

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MIRACLE LINUXはメジャーバージョンのリリースから10年間はサポートされ、有償サポートを利用すればさらに2年間の延長サポートを受けることできます。ですので、どのマイナーバージョンから導入しても、同一メジャーバージョン(現状ではMIRACLE LINUX 8)の間は、最新のパッケージをインストールして安定した運用が可能となります。