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ホスト管理方法改良中

従来64bit整数で管理していたホストのIDを文字列に変更する作業を行っています。それについて少しばかり説明します。

こんにちは、Hatohol開発リーダーの大和です。 Hatohol開発エンジニアの立場から、Hatoholに関する技術的な情報や便利なツールのご紹介、開発段階の苦労話などを投稿していきます。

今回は、私が主に実装を進めているホスト管理方法の改良について、少し詳細な紹介します。従来、Hatoholでは、ホスト(監視対象のサーバや ネットワーク機器)を64bit整数で識別していました。もともと、ZabbixとNagiosの監視結果を集約することを念頭においてプロジェクトをス タートしたので、それらの管理方法を踏襲しました。

一方、最新では、OpenStackのCeilometerからもデータを取得するように行うようになりました。OpenStackで は、多くのIDがUUIDとして表現されているため、従来の方法では、そのまま格納できないという問題があります。14.09では、OpenStack関 連のホストについては、そのUUIDから64bitのHashを作成し、それをIDとして使用するという苦肉の策を取りました。当然、Hashの衝突の可 能性も否定できませんし、なによりIDのみから、元のUUID(リソースID)を辿れないという大きな問題があります。

そこで、ホストのIDを文字列で管理するという方針に切り替え、その実装を行っています。ZabbixやNagiosから取得したホストのIDについては、その数値(10進数)の文字列で管理します。OpenStack(Ceilometer)からのデータは、元々のUUIDをそのまま使用します。

この改変は影響が大きいので、14.12をスキップして、次々版15.03にマージする予定です。同じく、トリガーIDやイベントIDも同様の変更を行う予定です。