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Hatohol 16.01リリースおよび16.04予定

2016/1/29にリリースされたHatohol 16.01の概要と、次版16.04の予定を紹介します。

Hatohol 16.01リリース

2016/1/29にHatohol 16.01がリリースされました。主な特徴は次の通りです。

  • イベント画面UIの大幅な改良(ステータス管理機能の追加含む)
  • ZABBIX 3.0への対応 (ZABBIX 3.0α2を使って検証)
  • Livestatusを使ったNagiosからのデータ読み出し(実験的サポート)
  • ハウスキーパーの追加
  • WebUI使用時、エラー発生後の自動回復強化
  • HAPI2.0およびプラグインの安定化
  • HAPI (v1)の削除

Hatoholは、2013年6月以来、3ヶ月ごとに定期的にリリースされてきましたが、この版に関しては、例外的に、前回から7ヶ月かかりました。主な理由は、イベント画面の大幅なUIの改良に相応の時間を要したためです。その分、イベント画面がより充実したので、ぜひ、使ってみてください。

イベント画面UIの大幅な改良

イベント画面UIの改良には次の項目が含まれます。

  • 画面左側に重要イベント数を表示するサマリーエリアを新設
  • シンプルな組み込み型インシデントステータス管理機能(対処列の追加)
  • 絞り込み(フィルタ)UIの動的な表示・非表示切り替え
  • フィルタ条件の複数定義とそれらの切り替え
  • ユーザーによる深刻度の定義
  • 深刻度ごとの表示色のカスタマイズ

 

新しいEvent画面

サマリーエリアが追加された新しいイベント画面

 

Hatohol 16.01 EventUIの絞込を開く

「絞り込みオプション」エリアを開いた状態
フィルタ条件をプルダウンメニューで迅速に変更して、目的のイベントを抽出できます

 

Hatohol 16.01でFilterを定義

フィルタ定義用のダイアログ

Livestatusを使ったNagiosからのデータ読み出し(実験的サポート)

従来より、HatoholでNagiosの監視データを統合する場合は、NDOUtilsというソフトウェアを利用していました。これは、Nagiosの監視データを一旦MySQLのDBに保存し、MySQLのクライアントライブラリを通じてHatoholにデータを取り込みます。この方式の欠点は、DBのインストールやその保守などにの手間を要することです。

Livestatusは、DBを必要としないので、より手軽にNagiosのデータをHatoholに統合することができます。機能的にひととおり動作することを確認しましたが、まだ、評価や実績が十分でないため、実験的サポート扱いにしています。

ハウスキーパーの追加

Hatoholでは、イベントデータは、原則、蓄え続けられます。Hatoholは、ZABBIXと違い、監視項目の時系列データを直接保存しません。必要な場合、都度、ZABBIXい問い合わせて取得しています。ですので、長期間使用しつづけても、ZABBIXそのものに比べ、必要なDisk使用量は非常に少ないです(使用方法に大きく依存しますがおおよそ1/10〜1/100)。

それでも使用環境によっては、過去のイベントを削除したい場合もあるでしょう。そのための削除用コマンドラインユーティリティを添付しました。削除の必要性が生じた場合や、cronなどと組み合わせて定期的に実行させることができます。

HAPI2.0およびプラグインの安定化、および、HAPI (v1)の削除

Hatohol 15.06で導入されたHAPI 2.0の安定化を行いました。HAPI (Hatohol Arm Plugin Interface)は、ZABBIXやNagiosなどの監視システムからデータを入力するためのインターフェイスです。これを利用すると、ユーザーが、他の監視システム用の監視データをHatoholに統合できるよになります。近々、HAPI 2.0を詳しく説明するブログを執筆する予定です。このインターフェイスが安定してきたので、旧バージョンを削除しました。

Hatohol 16.04の予定

次版16.04については、通常どおり3ヶ月後、4/28のリリースを計画しています。主なトピックは次のとおりです。ご期待ください。

  • イベント画面の各インシデントに対する、対処状況の最終変更者の記録、および、簡易メモの直接追加・閲覧
  • トリガー画面の表示フィルタを強化
  • イベント発生時のデスクトップ通知の発動
  • 誤操作の抑止
  • Built-in型のZABBIXおよびNagios用データ取得コードの削除