現在位置: ホーム / みらくるブログ / Linux Plumbers 2018 livepatchとTesting and fuzzing トラックレポート

Linux Plumbers 2018 livepatchとTesting and fuzzing トラックレポート

サイバートラストの組込技術部に所属しており、Gentoo のKernel Project Leader もしている18年度新卒が、11月12~16日の間にバンクーバーにいき、Linux Plumbers Conference と Linux Kernel Summit 2018に参加しました。カンファレンスの参加の様子をレポートしています。

こんにちは、
第二組込技術部に所属している、Aliceです。GentooKernel Project Leader をしています。

11月12~16日の間にバンクーバーにいきました。そこでLinux Plumbers Conference や Linux Kernel Summit 2018が開催されました。
Linux Plumbersは普通のカンファレンスと違い、ディスカッションのかたちで行うカンファレンスです。
Kernel Summitはカーネルcore developer向けのカンファレンスです。
私は両方のカンファレンスでプレゼンテーションを行いました。

 

Vancouver

まず、バンクーバーに行くために準備をしました。
飛行機のチケットをインターネットで買って、AirBnBのアパートを予約しました。
バンクーバーに行った事がなかったので準備をするのが不安でした。

shinsotu18_09_001

shinsotu18_09_002


11月ですがバンクーバーは予想以上に寒かったです。

電車でバンクーバーに行って、Linux Plumbersの受付確認をしました。
次の日はLinux Plumbersが始まる日なので、Vancouver Lookout harbur centerに行きました。

shinsotu18_09_003

Vancouver Lookout harbur centerからの景色

 

Testing and Fuzzing

Testing and Fuzzingトラックは初めて参加したマイクロカンファレンスでした。
Linux Plumbersはプレゼンテーションよりディスカッションが重要です。

初めにKevin HilmanさんからATSのレポートがありました。
ATSでは組込み自動テストについてELCEで行った、テストオープンスタンダードのディスカッションがありました。
KernelCIについてはauto bisectionを使う事についての話い合いがありました。
Make runchecksカーネルテストのための総合スクリプトです。
最近話題になってsyzkallersyzbotのディスカッションがありました。
ユーザスペースでカーネルテストについてのディスカッションがありました。
最後のディスカッションはsmatchについてでした。smatch[1]はcのスタティック分析ソフトです。
 

 

Live Patching

私が投稿したディスカッションはLive Patchingのトラックでした。

Nicolaiさんが新しいlive patch作成ツールについて話しました。
カーネルのUpstreamツールはまだいません。
まだearly stageなのでわからないようです。

次のディスカッションはlive Patchingに影響するGCCの最適化についてでした。
Live Patchingの環境にはGCCのoptimizationは危険なので無効にするべきというディスカッションでした。パフォーマンスについてはSuSeが確認して、リグレッションがないことがわかったようです。


Livepatch callback state managementのAPI作成についての話いもありました。
livepatchにステータスIDを与える事の話し合いでした。
Live patchがカーネルに入ってるのステータスが必要です。得に特別のケースのステータスは重要になります。

Userspace livepatching
Suseがlibpulp[2]を作ってます。Libpulpはuser space libraryのためのlive patchソフトウェアです。インプリメンテーションはカーネルのlive patchとちょっと似てますので面白いです。
カーネルとofftopicになってるちょっと感じました。

Livepatch stable trees
Akamaiがstable treeのsecurity やfixesなどをlivepatchを利用してます。
AkamaiがLTSのofficialのlivepatchが欲しいです。
LTSのためにlivepatchリポジトリを作るために結構な(作業が必要です。)手前が掛かります。
自動で作らないといけないですが最後にレビューは必要らしいです。
ElivepatchとKpatchを協力するをおすすめされました。
Greg KHは興味を持ってます。

Elivepatch
私が作ったのElivepatchは様々なカーネルの設定を対応できるのユーザスペースビルドシステムです。
フィードバックは沢山ありました。
GCCのバージョンのデータを送ってlive patchを同じGCCで作ります。

最後のディスカッションは様々のarchitectureのためにs390xやarm64やppc64などをobjtoolをportingする必要です。


Linux Plumbersはとても面白かったです。  
様々のフィードバックをもらいましたのですごく良かったです。
GentooのディナーとLinux Plumbersディナーにも参加しました。
今度のLinux Plumbers 2019 は Lisbon, Portugalで
行くのは楽しみにしています
See you there.

 


[1] http://smatch.sourceforge.net/
[2] https://github.com/SUSE/libpulp

 

2020年 新卒採用 実施中!

サイバートラストは2020年新卒採用を実施しております。
興味がある方はお気軽にお問い合わせください。詳細へ
E-mail:recruit@cybertrust.co.jp  採用担当: 山口/原口
タグ: