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MSS V4R1 における VMware ESXi のバックアップ・リストアについて

1. 概要

MIRACLE System Savior V3R4 では dd コマンドを使うことで VMFS 6 をバックアップ・リストアしていました。MIRACLE System Savior V4R1 からは、 VMFS 6 だけでなく VMFS 5 および VMFS 3 形式でフォーマットされたデータストア領域に対しても dd コマンドが使われるようになります。

2. 詳細

MSS V3R4 以前のバージョンでは、VMFS 5 および VMFS 3 形式でフォーマットされたデ―タストア領域に対しては、 partclone.vmfs コマンドを実行することでバックアップおよびリストアをおこなっていました。

ベース OS が Asianux Server 8 に更新された MSS V4R1 では、マルチパス化されたストレージにインストールされている VMware ESXi 6.0 または 6.5 のデータストア領域に対して partclone.vmfs を実行すると、下画像のようにエラーが発生しマルチパスに障害が発生する場合があります。

 

この問題は partclone.vmfs コマンドを実行したときにのみ発生し、 dd コマンドでは再現しないことが確認されています。このような予期せぬストレージ障害を回避するため、 MSS V4R1 では全バージョンの VMFS を dd コマンドでバックアップ・リストアするようにしました。

したがって MSS V4R1 では、 V3R4 以前の MSS で取得した VMware ESXi のバックアップイメージに対し、バックアップツールの違いによる後方非互換が生じる可能性があります。バックアップイメージがどのバージョンの MSS で取得されたかについては、バックアップイメージが保存されているディレクトリ内の VERSION ファイルをご確認ください。

3. MSS V4R1 で partclone.vmfs を利用するには

上述した問題が発生する可能性があることを踏まえたうえで MSS V4R1 でバックアップ・リストアに partclone.vmfs を利用するには、以下の手順にしたがってください。

  1. MSS の画面が立ち上がり次第、 Alt + F2 を入力しコンソールに入ります。

  2. /opt/drbl/conf/drbl-ocs.confvi コマンドで開き、 partclone_support_fs が設定されている行を探します。

  3. 当該設定に vmfs を追加します。

    partclone_support_fs=”hfs+ hfsplus reiser4 reiserfs ext2 ext3 ext4 ext4dev fat12 fat16 fat32 vfat ntfs ufs xfs”



    partclone_support_fs=”hfs+ hfsplus reiser4 reiserfs ext2 ext3 ext4 ext4dev fat12 fat16 fat32 vfat ntfs ufs xfs vmfs”

    とします。変更を保存しエディタを終了してください。
  4. Alt + F1 で MSS の画面に戻り通常通り操作を進めてください。

上記操作によって生じるいかなるデータの消失やストレージ障害も弊社ならびに弊社サポートでは対応できません。あらかじめご了承ください。

4. 更新情報

2021年 9月 14日 新規作成