sfdiskでのパーティション作成に失敗する

1. 概要

MSSでディスクをリストアする際、元のパーティション構成によってはsfdiskコマンドでパーティションを復元できず、リストアに失敗することがあります。この問題が発生した場合、sfdiskではなくddコマンドでパーティションを復元するようにブートパラメーターを追加することでリストアできるようになります。

2. 詳細

MSSでは、MBR形式のパーティションテーブルを復元する際に、デフォルトではsfdiskコマンドを使います。元のパーティション構成によっては、sfdiskコマンドでパーティションを復元できず、以下のようなエラーメッセージが表示されてリストアに失敗することがあります。

sfdiskでのパーティション作成が失敗したときのエラーメッセージ

「警告: 不正なパーティションが始まっています」や「拡張パーティションの囲いを構築できません」のメッセージは環境により変わることがありますが、何らかの警告メッセージの下に「sfdisk: bad input」の表示があれば、今回の問題に該当します。

3. 回避方法

この問題を回避するには、下記の手順のとおり、ブートパラメーターに以下のオプションを追加してください。

ocs_sr_restore_extra_opt="--create-part-by-dd"
  1. MSSを起動します。
  2. Run mode selection メニューで起動可能なモードを選択します。
    通常は一番上の (Default settings, VGA 800x600) を選択します。
  3. Tabキーを押してブートオプション文字列を表示させます。
  4. 文字列の最後に以下のパラメーターを指定しEnterキーを押してMSSを起動します。
    ocs_sr_restore_extra_opt="--create-part-by-dd"
    ※パラメーターの区切りとして先頭に半角スペースが必要です。
  5. 通常どおりMSSでリストアを実施します。

更新情報

2020年 3月 12日 新規作成