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HPE Gen10世代のサーバーでのバックアップ・リストアの注意点

1. 概要

MIRACLE System Savior V3R3では、HPE Gen10世代のサーバーをバックアップまたはリストアする際、Smart Arrayストレージと内蔵microSDカードのディスク名が入れ替わることがあります。バックアップ時とリストア時でディスク名が異なる場合、正常にリストアができない可能性があります。
Legacy BIOSブートに変更したときにディスク名が入れ替わる現象が確認されています。

MSS V3R4(3.4.0430)にて本問題を修正しました。V3R4以降のバージョンでは、以下の対処方法は不要となります。

2. 対処方法

MIRACLE System Saviorの起動時にブートパラメーターを追加することでディスク名が入れ替わるのを抑制できます。バックアップ時にブートパラメーターを追加する場合と追加していない場合の手順について説明します。新しくバックアップを取得する場合はブートパラメーターを追加する手順を参照してください。

2.1 バックアップ時にブートパラメーターを追加する場合

ブートパラメーターに以下を追加することで、内蔵microSDカードがSmart Arrayストレージよりも後に認識されるようになり、ディスク名が入れ替わるのを抑制できます。

rd.driver.post=usb-storage

バックアップとリストアの両方ともこのブートパラメーターを追加してください。

2.2 バックアップ時にブートパラメーターを追加していない場合

バックアップ時にブートパラメーターを追加していなかった場合は、バックアップ時と同じディスク名になるようにリストアするときにブートパラメーターを追加する必要があります。

まず、以下の手順でバックアップ時のディスク名を調べます。

    1. 通常どおりにMSSを起動してバックアップ保存先をマウントします
    2. /home/partimag/<バックアップ保存先ディレクトリ>/Info-lshw.txt ファイルを開きます
    3. 「configuration: driver=smartpqi」が含まれている行を探します
    4. その行の少し後の「*-disk」という項目の「logical name」の値を確認します

 

 logical nameが/dev/sdaになっていればSmart Arrayストレージが先に認識されています。/dev/sdbなどsdaよりも後の名前になっていれば内蔵microSDカードが先に認識されています。バックアップ時のディスク名を確認したら一度MSSを終了してください。

バックアップ時と同じディスク名になるようにブートパラメーターを追加してMSSを起動します。Smart Arrayストレージが先に認識されていた場合は以下のブートパラメーターを追加してください。

rd.driver.post=usb-storage

内蔵microSDカードが先に認識されていた場合は以下のブートパラメーターを追加してください。

rd.driver.post=smartpqi

上記のどちらかのブートパラメーターを追加する以外は通常どおりの手順でリストアを進めてください。

更新情報

2019年 6月 27日 修正版について追記
2017年 11月 28日 新規作成