認証付きプロキシ利用時に「TSNへの登録」が失敗する場合の対処
本ドキュメントの対象となる製品
MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside
概要
MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside(以下ML8)において、自動アップデートツール(dnf)の利用のための「TSNへの登録」(※)を行う際に、認証付きプロキシを指定した場合に、以下の画面で無応答状態となり失敗する問題への対処法について説明します。
エラー画面(TUI)
※「TSNへの登録」については以下を参照してください。
Asianux TSNと自動アップデートツールのご利用について(ML8) https://www.miraclelinux.com/support/miraclelinux8/miraclelinux8-support/tsn-ml8
詳細
axtsn-client-tools、axtsn-setup のパッケージのバージョンが、以下の【影響のあるパッケージ】に該当するバージョンを使用している環境において、認証付き HTTP プロキシサーバを経由し「TSN への登録」を実行した場合に、axtsn_registerコマンドが無応答状態となります。
影響のあるパッケージ
OSのバージョン | パッケージ名 | パッケージのバージョン |
MIRACLE LINUX 8 | axtsn-client-tools | axtsn-client-tools-2.0.2-8.0.1.el8.x86_64.rpm |
axtsn-setup | axtsn-setup-2.0.2-8.0.1.el8.noarch.rpm |
影響の有無の確認方法
以下の手順にてパッケージのバージョンを確認し、【影響のあるパッケージ】にて影響の有無を確認してください。
1. OSのバージョンを確認します。
# cat /etc/asianux-release
2. パッケージのバージョンを確認します。
# rpm -qa "axtsn*"
解決方法
上記で確認したパッケージをアップデートしてください。
1. パッケージのダウンロード
以下のエラータのページから、バイナリパッケージをダウンロードします。
axtsn-client-tools-2.0.2-8.0.3.el8.x86_64.rpm, axtsn-setup-2.0.2-8.0.3.el8.noarch.rpm https://tsn.miraclelinux.com/ja/node/11700
2. パッケージのアップデート
パッケージのテスト(依存関係のチェック)を行います。
(例) # rpm -Fhv axtsn-client-tools-2.0.2-8.0.3.el8.x86_64.rpm \ axtsn-setup-2.0.2-8.0.3.el8.noarch.rpm --test
3. パッケージのテストで問題がないようであれば、アップデートを行います。
(例) # rpm -Fhv axtsn-client-tools-2.0.2-8.0.3.el8.x86_64.rpm \ axtsn-setup-2.0.2-8.0.3.el8.noarch.rpm
なお、アップデート後のシステムの再起動は必要ありません。
更新履歴
2020年11月 16日 | rpm -Fhv の例を修正 |
2020年11月 5日 | 新規作成 |