MIRACLE ZBXエージェントをrootユーザーで起動する手順について
MIRACLE ZBXエージェントをrootユーザーで起動する手順について
概要
MIRACLE ZBX 6.0.10および5.0.29にて、MIRACLE ZBXエージェントサービスのユーザーおよびグループがzabbixとなるようにサービス設定ファイルを変更しました。この変更により、当該バージョン以降のMIRACLE ZBXエージェントでは、AllowRoot設定を有効にするだけではrootユーザーでサービスを起動できなくなりました。
本記事では、該当するバージョンのMIRACLE ZBXエージェントをrootユーザーで起動するための手順を説明します。
なお、本記事はMIRACLE ZBXエージェントをrootユーザーで起動することを推奨するものではありません。
対象となる製品
- MIRACLE ZBX 6.0.10以降
- MIRACLE ZBX 5.0.29以降
systemdを使用しているLinuxにインストールした環境のみ影響を受けます。対象となるOSは以下のとおりです。
- MIRACLE LINUX 9系OS
- MIRACLE LINUX 8系OS
- MIRACLE LINUX 7系OS
OSの表記については動作環境を確認してください。
変更手順
MIRACLE ZBXエージェントをrootユーザーで起動するための手順を説明します。この手順による変更はパッケージの更新などによって巻き戻ってしまうため、パッケージ更新のさいは実施し直す必要があります。
-
MIRACLE ZBXエージェントの設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_agentd.confを編集してAllowRoot設定を有効にします。
AllowRoot=1
-
MIRACLE ZBXエージェントのサービス設定ファイル/usr/lib/systemd/system/zabbix-agent.serviceを編集してUserとGroupの行をコメントアウトします。
#User=zabbix #Group=zabbix
-
MIRACLE ZBXエージェントがPIDファイルを作成できるようにディレクトリの所有者を修正します。
# chown root:zabbix /var/run/zabbix
-
MIRACLE ZBXエージェントがログファイルに書き込めるようにファイルの所有者を修正します。
# chown root:zabbix /var/log/zabbix/zabbix_agentd.log
-
systemdの設定をリロードしてからzabbix-agentサービスを再起動します。
# systemctl daemon-reload # systemctl restart zabbix-agent
-
zabbix-agentサービスのプロセスがrootユーザーで起動していることを確認します。
# ps -ef | grep zabbix_agentd root 1576 1 0 15:49 ? 00:00:00 /usr/sbin/zabbix_agentd ... root 1577 1576 0 15:49 ? 00:00:00 /usr/sbin/zabbix_agentd: ... root 1578 1576 0 15:49 ? 00:00:00 /usr/sbin/zabbix_agentd: ... root 1579 1576 0 15:49 ? 00:00:00 /usr/sbin/zabbix_agentd: ... root 1580 1576 0 15:49 ? 00:00:00 /usr/sbin/zabbix_agentd: ... root 1581 1576 0 15:49 ? 00:00:00 /usr/sbin/zabbix_agentd: ...
注意事項
- 本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
- 本ドキュメントは限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、 全ての環境での動作を保証するものではありませ ん。
- 本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
更新履歴
- 2022年12月05日 新規作成