MIRACLE CLUSTERPRO X および MIRACLE FailSafe におけるコマンドインジェクションの脆弱性 (CVE-2025-11546) について
本ドキュメントの対象となる製品
- MIRACLE CLUSTERPRO X および MIRACLE FailSafe のバージョン 4 系、および 5.0 ~ 5.2 に関する全ての製品
概要
CLUSTERPRO X には、OS コマンドインジェクションの脆弱性 (CVE-2025-11546) が存在します。攻撃者が当該製品に細⼯したネットワークパケットを送信した場合、認証無しで任意の OS コマンドを実⾏される可能性があります。
発生バージョン
- MIRACLE CLUSTERPRO X 4.x for Linux
- MIRACLE CLUSTERPRO X 5.0 for Linux
- MIRACLE CLUSTERPRO X 5.1 for Linux
- MIRACLE CLUSTERPRO X 5.2 for Linux
- MIRACLE FailSafe 4.x for Linux
- MIRACLE FailSafe 5.0 for Linux
- MIRACLE FailSafe 5.1 for Linux
- MIRACLE FailSafe 5.2 for Linux
対処方法
MIRACLE CLUSTERPRO X および MIRACLE FailSafe のバージョン 4 系の製品につきましては、バージョン 4.3 (内部バージョン 4.3.4-1) にアップデートした後に、修正モジュールを適用することにより、本不具合を解決することが可能です。
また、MIRACLE CLUSTERPRO X および MIRACLE FailSafe のバージョン 5 系の製品につきましては、バージョン 5.3 (内部バージョン 5.3.0-1) 以降にアップデートすることにより、本不具合を解消することが可能です。
詳細につきましては当社サポートセンターへお問い合わせください。
回避・軽減策
Firewallを有効にし、下記の通り不要な通信を遮断してください。
- 下記のポートについて、クラスタに所属するホストのみに接続要求の受付を許可する。
- データ転送 (既定値: 29002)
参考情報
CLUSTERPRO XにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性
https://jpn.nec.com/security-info/secinfo/nv25-006.html
CLUSTERPRO:CLUSTERPRO X for Linux におけるコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2025-11546)について
https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3150117350
CVE-2025-11546
https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-11546
JVN
https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2025/JVNDB-2025-000102.html
注意事項
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更新履歴
2025年11月07日 新規作成