systemd-252-32.el9_4.6.ML.1 の不具合について
概要
2024年 8月 5日から 8月15日までの間に公開されていた systemd-252-32.el9_4.6.ML.1 には不具合があるため、そのバージョンの systemd がインストールされた状態でシステムの再起動を実施すると時刻情報が不正となる問題があります。早急に systemd-252-32.el9_4.6.ML.2 以降へのアップデートを実施してください。
詳細
2024年 8月 5日から 8月15日までの間に dnf update を実施して systemd パッケージをアップデートした場合、当該問題を含んだ systemd がインストールされている可能性がございますので、以下のコマンドで systemd のバージョンをご確認ください。
# rpm -q systemd
この結果、systemd-252-32.el9_4.6.ML.1 がインストールされていた場合には、システムの再起動を実施せずに、速やかに systemd パッケージの systemd-252-32.el9_4.6.ML.2 以降へのアップデートを実施してください。
# dnf update systemd
なお、8月21日時点での最新の systemd パッケージのバージョンは systemd-252-32.el9_4.6.ML.2 であり、当該不具合は修正されております。
また、当社 Technical Support Network サイト https://tsn.miraclelinux.com/ では当該不具合を含む systemd-252-32.el9_4.6.ML.1 パッケージは公開しておらず、dnf (yum) コマンドでのみインストールされる恐れがあります。
注意事項
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不具合を含む systemd がインストールされた状態で再起動を行うと、初期の起動シーケンス中に時刻情報が不正となりサービスの起動などに失敗する恐れがあるため、該当するバージョンがインストールされていた場合には再起動をする前に必ずアップデートをお願いします。
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chrony など NTP サービスが有効の場合には、起動シーケンス中に正しい時刻情報に合わされるため問題が顕在化しにくい可能性があります。当社では、この状態で正しい時刻情報に合わされた場合においても、サービスの起動時や、システムのシャットダウン時に予期しない動作となる事例を把握しております。問題が顕在化していない環境においても不具合を含む systemd のバージョンがインストールされていないかご確認ください。
更新履歴
2024年 8月 22日 新規作成