ML7用インストールマニュアル

目次

  1. ML7系OS向けMIRACLE ZBX 6.0パッケージ一覧
  2. yumリポジトリの登録
  3. SELinuxの設定
  4. ファイアウォールの設定
  5. MIRACLE ZBXプロキシのインストール
    1. データベースにMariaDB/MySQLを使用する場合
    2. データベースにPostgreSQLを使用する場合
  6. MIRACLE ZBX Java ゲートウェイのインストール
  7. MIRACLE ZBXエージェントのインストール
  8. MIRACLE ZBXエージェント2のインストール
    1. プラグインパッケージのインストール

ML7系OS向けMIRACLE ZBX 6.0パッケージ一覧

パッケージアーキテクチャ説明
miracle-zbx-proxy-mysql x86_64MySQL/MariaDB用のMIRACLE ZBXプロキシ
miracle-zbx-proxy-pgsql x86_64PostgreSQL用のMIRACLE ZBXプロキシ
miracle-zbx-java-gateway x86_64JMX(Java Management Extensions)経由の監視用
miracle-zbx-agent x86_64MIRACLE ZBXエージェント
miracle-zbx-agent2 x86_64次世代型のMIRACLE ZBXエージェント
miracle-zbx-agent2-plugin-mongodb x86_64MIRACLE ZBXエージェント2のMongoDBプラグイン
miracle-zbx-agent2-plugin-postgresqlx86_64MIRACLE ZBXエージェント2のPostgreSQLプラグイン
miracle-zbx-get x86_64MIRACLE ZBXエージェントから監視データを取得するツール
miracle-zbx-sender x86_64MIRACLE ZBXサーバへ監視データを送信するツール
miracle-zbx-js x86_64MIRACLE ZBX内で使用するJavaScriptをテストするツール
miracle-zbx-sql-scripts x86_64MIRACLE ZBX用のDBスキーマ
miracle-zbx-selinux x86_64MIRACLE ZBX用のSELinuxポリシー

yumリポジトリの登録

MIRACLE ZBX 6.0用のyumリポジトリを登録します。

# yum install https://ftp.miraclelinux.com/zbx/6.0/miracle-zbx-release-6.0-1.noarch.rpm

SELinuxの設定

SELinuxをEnforcingモードにしたままMIRACLE ZBXサーバ/Webフロントエンド/プロキシ/エージェントを動作させるには miracle-zbx-selinuxパッケージをインストールします。

# yum install miracle-zbx-selinux

ファイアウォールの設定

インストールするMIRACLE ZBXのコンポーネントに応じて適宜ファイアウォールを設定してください。

コンポーネントポート
MIRACLE ZBXエージェント/エージェント210050/tcp
MIRACLE ZBXプロキシ10051/tcp
MIRACLE ZBX Java ゲートウェイ10052/tcp

例としてfirewalldを使用している場合にポート80/tcpへのアクセスを許可するには次のように実行します。

# firewall-cmd --permanent --add-port=80/tcp
# firewall-cmd --reload

MIRACLE ZBXプロキシのインストール

データベースは以下の表に示すバージョンをインストールしてください。

DB最小最大
MariaDB10.3.x10.11.x
PostgreSQL12.x15.x

ここではMIRACLE ZBXのインストール対象と同じホスト上でデータベースサーバが起動しているものとします。

データベースにMariaDB/MySQLを使用する場合

MariaDB/MySQL用のMIRACLE ZBXパッケージをインストールします。

# yum install miracle-zbx-proxy-mysql miracle-zbx-sql-scripts

Software Collections(SCL)からインストールしたMariaDBパッケージが提供する コマンドを使うためにscl enableコマンドを使用します。 このコマンドに渡すコレクション名はインストールしたバージョンに応じて変更してください。

# scl enable rh-mariadb103 bash

データベースサーバにMIRACLE ZBXサーバ用のデータベースとユーザを作成します。 次の実行例ではデータベース名をzabbix_proxy、データベースユーザ名をzabbixとして指定しています。 データベースの文字コードはutf8mb4、照合順序をutf8mb4_binと指定します。

# mysql -uroot
mysql> create database zabbix_proxy character set utf8mb4 collate utf8mb4_bin;
mysql> create user zabbix@localhost identified by 'パスワード';
mysql> grant all privileges on zabbix_proxy.* to zabbix@localhost;
mysql> exit

MIRACLE ZBXの初期データをインポートします。

# zcat /usr/share/doc/miracle-zbx-sql-scripts/mysql/schema.sql.gz | mysql zabbix_proxy -uzabbix -p

MIRACLE ZBXプロキシの設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_proxy.confを編集します。

設定項目設定内容
ServerZBXサーバのIPアドレスまたはDNS名を書いてください。
HostnameZBXプロキシのホスト名を書いてください。フロントエンドからプロキシを設定するとき「プロキシ名」として参照されます。
DBPasswordMariaDB/MySQLのzabbixユーザに設定したパスワードを書いてください。

サービスzabbix-proxyを起動します。

# systemctl enable --now zabbix-proxy

データベースにPostgreSQLを使用する場合

PostgreSQL用のMIRACLE ZBXパッケージをインストールします。

# yum install miracle-zbx-proxy-pgsql miracle-zbx-sql-scripts

Software Collections(SCL)からインストールしたPostgreSQLパッケージが提供する コマンドを使うためにscl enableコマンドを使用します。 このコマンドに渡すコレクション名はインストールしたバージョンに応じて変更してください。

この節ではコマンドライン例のプロンプトにpostgres$とあるものは、 すべてpostgresユーザでscl enable コレクション名 bashしたあとの状態を指します。

# su postgres
$ scl enable rh-postgresql12 bash
postgres$ 

データベースサーバにMIRACLE ZBXサーバ用のデータベースとユーザを作成します。 次の実行例ではデータベース名をzabbix_proxy、 データベースユーザ名をzabbixとして指定しています。

postgres$ createuser --pwprompt zabbix
postgres$ createdb --encoding=UTF-8 --locale=ja_JP.UTF-8 -O zabbix zabbix_proxy

PostgreSQLの認証設定ファイル /var/opt/rh/rh-postgresql12/lib/pgsql/data/pg_hba.conf を編集し、 ローカルホストからzabbix_proxyデータベースへの接続を許可してください。

# TYPE  DATABASE        USER            ADDRESS                 METHOD

# "local" is for Unix domain socket connections only
local   zabbix_proxy    zabbix                                  md5
local   all             all                                     peer
# IPv4 local connections:
host    zabbix_proxy    zabbix          127.0.0.1/32            md5
host    all             all             127.0.0.1/32            ident
# IPv6 local connections:
host    zabbix_proxy    zabbix          ::1/128                 md5
host    all             all             ::1/128                 ident

設定変更後はPostgreSQLサービスを再起動します。

# systemctl restart postgresql

MIRACLE ZBXの初期データをインポートします。

postgres$ zcat /usr/share/doc/miracle-zbx-sql-scripts/postgresql/schema.sql.gz | psql -U zabbix zabbix_proxy

MIRACLE ZBXプロキシの設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_proxy.confを編集します。

設定項目設定内容
ServerZBXサーバのIPアドレスまたはDNS名を書いてください。
HostnameZBXプロキシのホスト名を書いてください。フロントエンドからプロキシを設定するとき「プロキシ名」として参照されます。
DBPasswordPostgreSQLのzabbixユーザに設定したパスワードを書いてください。

サービスzabbix-proxyを起動します。

# systemctl enable --now zabbix-proxy

MIRACLE ZBX Java ゲートウェイのインストール

パッケージをインストールします。

# yum install miracle-zbx-java-gateway

サービスzabbix-java-gatewayを起動します。

# systemctl enable --now zabbix-java-gateway

MIRACLE ZBXサーバの設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_server.confを編集し、 次のパラメータに変更を加えてください。 MIRACLE ZBXプロキシ経由での監視の場合は/etc/zabbix/zabbix_proxy.confを編集してください。

JavaGateway=MIRACLE ZBX Java ゲートウェイを起動したホストのIPアドレス
StartJavaPollers=JavaPollerの初期起動数

「JavaPollerの初期起動数」には、MIRACLE ZBX Java ゲートウェイを インストールしたホスト上のファイル/etc/zabbix/zabbix_java_gateway.confの パラメータSTART_POLLERS(初期値: 5)を超えない数値を指定してください。

サービスzabbix-serverもしくはzabbix-proxyを再起動します。

# systemctl restart zabbix-server
// もしくは
# systemctl restart zabbix-proxy

MIRACLE ZBXエージェントのインストール

パッケージをインストールします。

# yum install miracle-zbx-agent

設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_agentd.confを編集します。 ServerServerActiveHostnameを設定します。

Server=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス
ServerActive=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス
Hostname=MIRACLE ZBX Webフロントエンドのホストに登録するホスト名

サービスzabbix-agentを起動します。

# systemctl enable --now zabbix-agent

MIRACLE ZBXエージェントがインストールされているホストにて、 SELinuxがEnforcingモードかつ miracle-zbx-selinuxパッケージがインストールされていない場合 ログ出力をsyslogに転送する機能を利用できません。 このパッケージのインストールについては「SELinuxの設定」を参照してください。

MIRACLE ZBXエージェント2のインストール

パッケージをインストールします。

# yum install miracle-zbx-agent2

設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_agent2.confを編集します。 ServerServerActiveHostnameを設定します。

Server=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス
ServerActive=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス
Hostname=MIRACLE ZBX Webフロントエンドのホストに登録するホスト名

サービスzabbix-agent2を起動します。

# systemctl enable --now zabbix-agent2

MIRACLE ZBXエージェント2がインストールされているホストにて、 SELinuxがEnforcingモードかつ miracle-zbx-selinuxパッケージがインストールされていない場合 ログ出力をsyslogに転送する機能を利用できません。 このパッケージのインストールについては「SELinuxの設定」を参照してください。

プラグインパッケージのインストール

MIRACLE ZBX 6.0.10-5 時点ではmiracle-zbx-agent2パッケージとは別に、 Linux OS向けに以下のプラグインを提供しています。 監視にこれらのプラグインが必要な場合はプラグインパッケージをインストールしてください。

プラグインパッケージ名初出リリース番号
MongoDBmiracle-zbx-agent2-plugin-mongodb6.0.6-3
PostgreSQLmiracle-zbx-agent2-plugin-postgresql6.0.10-5

プラグインパッケージのインストール後はプラグインをMIRACLE ZBXエージェント2に読み込ませるために サービスzabbix-agent2を再起動します。

# systemctl restart zabbix-agent2
MIRACLE ZBX サポートRSS

アップデート情報RSS

サポート関連情報RSS