Amazon Linux 2用インストールマニュアル
目次
- Amazon Linux 2向けMIRACLE ZBX 6.0パッケージ一覧
- yumリポジトリの登録
- SELinuxの設定
- ファイアウォールの設定
- MIRACLE ZBXプロキシのインストール
- MIRACLE ZBX Java ゲートウェイのインストール
- MIRACLE ZBXエージェントのインストール
- MIRACLE ZBXエージェント2のインストール
Amazon Linux 2向けMIRACLE ZBX 6.0パッケージ一覧
パッケージ | アーキテクチャ | 説明 |
---|---|---|
miracle-zbx-proxy-mysql | x86_64 | MySQL/MariaDB用のMIRACLE ZBXプロキシ |
miracle-zbx-java-gateway | x86_64 | JMX(Java Management Extensions)経由の監視用 |
miracle-zbx-agent | x86_64 | MIRACLE ZBXエージェント |
miracle-zbx-agent2 | x86_64 | 次世代型のMIRACLE ZBXエージェント |
miracle-zbx-agent2-plugin-ember-plus | x86_64 | MIRACLE ZBXエージェント2のEmber+プラグイン |
miracle-zbx-agent2-plugin-mongodb | x86_64 | MIRACLE ZBXエージェント2のMongoDBプラグイン |
miracle-zbx-agent2-plugin-mssql | x86_64 | MIRACLE ZBXエージェント2のMSSQLプラグイン |
miracle-zbx-agent2-plugin-postgresql | x86_64 | MIRACLE ZBXエージェント2のPostgreSQLプラグイン |
miracle-zbx-get | x86_64 | MIRACLE ZBXエージェントから監視データを取得するツール |
miracle-zbx-sender | x86_64 | MIRACLE ZBXサーバへ監視データを送信するツール |
miracle-zbx-js | x86_64 | MIRACLE ZBX内で使用するJavaScriptをテストするツール |
miracle-zbx-sql-scripts | x86_64 | MIRACLE ZBX用のDBスキーマ |
miracle-zbx-selinux | x86_64 | MIRACLE ZBX用のSELinuxポリシー |
yumリポジトリの登録
MIRACLE ZBX 6.0用のyumリポジトリを登録します。
# yum install https://ftp.miraclelinux.com/zbx/6.0/miracle-zbx-release-6.0-1.noarch.rpm
SELinuxの設定
SELinuxをEnforcingモードにしたままMIRACLE ZBXサーバ/Webフロントエンド/プロキシ/エージェントを動作させるには
miracle-zbx-selinux
パッケージをインストールします。
# yum install miracle-zbx-selinux
ファイアウォールの設定
インストールするMIRACLE ZBXのコンポーネントに応じて適宜ファイアウォールを設定してください。
コンポーネント | ポート |
---|---|
MIRACLE ZBXエージェント/エージェント2 | 10050/tcp |
MIRACLE ZBXプロキシ | 10051/tcp |
MIRACLE ZBX Java ゲートウェイ | 10052/tcp |
例としてfirewalldを使用している場合にポート80/tcpへのアクセスを許可するには次のように実行します。
# firewall-cmd --permanent --add-port=80/tcp # firewall-cmd --reload
MIRACLE ZBXプロキシのインストール
データベースは以下の表に示すバージョンをインストールしてください。
DB | 最小 | 最大 |
---|---|---|
MariaDB | 10.3.x | 11.2.x |
ここではMIRACLE ZBXのインストール対象と同じホスト上でデータベースサーバが起動しているものとします。
データベースにMariaDB/MySQLを使用する場合
MariaDB/MySQL用のMIRACLE ZBXパッケージをインストールします。
# yum install miracle-zbx-proxy-mysql miracle-zbx-sql-scripts
データベースサーバにMIRACLE ZBXサーバ用のデータベースとユーザを作成します。
次の実行例ではデータベース名をzabbix_proxy
、データベースユーザ名をzabbix
として指定しています。
データベースの文字コードはutf8mb4
、照合順序をutf8mb4_bin
と指定します。
# mysql -uroot mysql> create database zabbix_proxy character set utf8mb4 collate utf8mb4_bin; mysql> create user zabbix@localhost identified by 'パスワード'; mysql> grant all privileges on zabbix_proxy.* to zabbix@localhost; mysql> exit
MIRACLE ZBXの初期データをインポートします。
# zcat /usr/share/doc/miracle-zbx-sql-scripts/mysql/schema.sql.gz | mysql zabbix_proxy -uzabbix -p
MIRACLE ZBXプロキシの設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_proxy.conf
を編集します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
Server | ZBXサーバのIPアドレスまたはDNS名を書いてください。 |
Hostname | ZBXプロキシのホスト名を書いてください。フロントエンドからプロキシを設定するとき「プロキシ名」として参照されます。 |
DBPassword | MariaDB/MySQLのzabbix ユーザに設定したパスワードを書いてください。 |
サービスzabbix-proxy
を起動します。
# systemctl enable --now zabbix-proxy
MIRACLE ZBX Java ゲートウェイのインストール
パッケージをインストールします。
# yum install miracle-zbx-java-gateway
サービスzabbix-java-gateway
を起動します。
# systemctl enable --now zabbix-java-gateway
MIRACLE ZBXサーバの設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_server.conf
を編集し、
次のパラメータに変更を加えてください。
MIRACLE ZBXプロキシ経由での監視の場合は/etc/zabbix/zabbix_proxy.conf
を編集してください。
JavaGateway=MIRACLE ZBX Java ゲートウェイを起動したホストのIPアドレス StartJavaPollers=JavaPollerの初期起動数
「JavaPollerの初期起動数」には、MIRACLE ZBX Java ゲートウェイを
インストールしたホスト上のファイル/etc/zabbix/zabbix_java_gateway.conf
の
パラメータSTART_POLLERS
(初期値: 5)を超えない数値を指定してください。
サービスzabbix-server
もしくはzabbix-proxy
を再起動します。
# systemctl restart zabbix-server // もしくは # systemctl restart zabbix-proxy
MIRACLE ZBXエージェントのインストール
パッケージをインストールします。
# yum install miracle-zbx-agent
設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
を編集します。
Server
/ServerActive
/Hostname
を設定します。
Server=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス ServerActive=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス Hostname=MIRACLE ZBX Webフロントエンドのホストに登録するホスト名
サービスzabbix-agent
を起動します。
# systemctl enable --now zabbix-agent
MIRACLE ZBXエージェントがインストールされているホストにて、
SELinuxがEnforcingモードかつ
miracle-zbx-selinux
パッケージがインストールされていない場合
ログ出力をsyslogに転送する機能を利用できません。
このパッケージのインストールについては「SELinuxの設定」を参照してください。
MIRACLE ZBXエージェント2のインストール
パッケージをインストールします。
# yum install miracle-zbx-agent2
設定ファイル/etc/zabbix/zabbix_agent2.conf
を編集します。
Server
/ServerActive
/Hostname
を設定します。
Server=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス ServerActive=MIRACLE ZBXサーバのIPアドレス Hostname=MIRACLE ZBX Webフロントエンドのホストに登録するホスト名
サービスzabbix-agent2
を起動します。
# systemctl enable --now zabbix-agent2
MIRACLE ZBXエージェント2がインストールされているホストにて、
SELinuxがEnforcingモードかつ
miracle-zbx-selinux
パッケージがインストールされていない場合
ログ出力をsyslogに転送する機能を利用できません。
このパッケージのインストールについては「SELinuxの設定」を参照してください。
プラグインパッケージのインストール
MIRACLE ZBX 6.0.10-5
時点ではmiracle-zbx-agent2
パッケージとは別に、
Linux OS向けに以下のプラグインを提供しています。
監視にこれらのプラグインが必要な場合はプラグインパッケージをインストールしてください。
プラグイン | パッケージ名 | 初出リリース番号 |
---|---|---|
Ember+ | miracle-zbx-agent2-plugin-ember-plus | 6.0.31-2 |
MongoDB | miracle-zbx-agent2-plugin-mongodb | 6.0.6-3 |
MSSQL | miracle-zbx-agent2-plugin-mssql | 6.0.31-2 |
PostgreSQL | miracle-zbx-agent2-plugin-postgresql | 6.0.10-5 |
プラグインパッケージのインストール後はプラグインをMIRACLE ZBXエージェント2に読み込ませるために
サービスzabbix-agent2
を再起動します。
# systemctl restart zabbix-agent2