ML8系OSにおいてSSH監視が失敗する

ML8系OSにおいてSSH監視が失敗する

問題の概要

MIRACLE LINUX 8またはそれと互換性のあるOSにMIRACLE ZBXサーバやプロキシをインストールした環境において、以下のように「Cannot read data from SSH server」というメッセージが表示され、SSH監視に失敗する場合があります。

影響を受ける環境

以下のMIRACLE ZBXのバージョンとインストール先OSのバージョンをどちらも満たす場合に問題が発生します。

MIRACLE ZBXのバージョン

  • MIRACLE ZBXサーバ 4.0(4.0.18-6以降)
  • MIRACLE ZBXサーバ 5.0
  • MIRACLE ZBXプロキシ 4.0(4.0.18-6以降)
  • MIRACLE ZBXプロキシ 5.0

インストール先OS

  • MIRACLE LINUX 8 Asianux Inside
  • Red Hat Enterprise Linux 8
  • CentOS 8
  • Oracle Linux 8

※以下のOSについては、この問題の影響はありません。

  • Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7
  • Red Hat Enterprise Linux 7
  • CentOS 7
  • Oracle Linux 7
  • Amazon Linux 2

原因

MIRACLE ZBXではSSH監視のためにlibsshを使用しています。libssh 0.9に含まれるバグによりSSH経由で出力を取得する際にエラーになることがあるため、SSH監視が失敗します。

libsshのバグの詳細については、以下のページを参照してください。
https://bugs.libssh.org/T231

解決方法

以下のバージョンのlibsshパッケージで不具合が修正されました。

  • libssh-0.9.4-2

このバージョン以降のパッケージに更新してください。更新方法についてはパッケージの提供元に確認してください。

パッケージの更新後は、zabbix-serverサービスの再起動が必要となります。

注意事項

本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、 全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が 生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

更新履歴

2020年9月2日  新規作成
2021年5月24日 libsshパッケージの更新に伴い解決方法の内容を更新

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