MIRACLE ZBX 5.0 独自機能一覧

MIRACLE ZBX 5.0 独自機能一覧

Webフロントエンド標準ロケールの日本語化

MIRACLE ZBX WebフロントエンドでAdmin/guestユーザの標準の言語を日本語(ja_JP)に設定 しています。

グラフフォントの変更

MIRACLE ZBX Webフロントエンドのグラフで使用するフォントをDejaVuSansからNotoSansCJKへ変更しています。 MIRACLE ZBX Webフロントエンドを動かすOSがRHEL7系OSまたはAmazon Linux 2の場合はVL-PGothicが使われます。

ランタイムコントロールlog_slow_queriesの追加

MIRACLE ZBXサーバ/プロキシのランタイムコントロールにlog_slow_queriesを追加しています。 サーバ/プロキシサービスの再起動なしに設定項目LogSlowQueriesの値を変更でき ます。 設定可能な値は1から3600000です。

# zabbix_server -R log_slow_queries=5000

「障害」ページで障害発生時のヒストリを表示するオ プションの追加

MIRACLE ZBX Webフロントエンドの「監視データ」->「障害」ページで、 「障害発生時のヒストリを表示」オプションを追加しました。 このオプションが有効になった場合、各障害の列に「ヒストリ ログ」が追加され 障害が発生したアイテムIDとそのヒストリログが表示されます。

Telnet監視で長いコマンドを実行したとき不要な文字が表示される問題の修正

telnet.runに長いコマンド文字列を渡して値を取得するとき、 出力に不要な文字列が含まれてしまう問題を修正しています (ZBXNEXT-6653)。

グラフをCSVとして出力する機能の追加

ノーマルグラフと積算グラフをCSVとしてダウンロードできる機能を追加しています。 グラフ右上の「CSV」リンクをクリックすることでダウンロードできます。

メジャーバージョンアップデート時にDBの更新を進めるためのオプシ ョンの追加

MIRACLE ZBXサーバ/プロキシパッケージのメジャーバージョンアップデート後に 明示的にコマンドラインで-Uオプションを渡して実行しない限り データベースのアップグレードがおこなわれないよう修正しています。

データベースのアップデートを進めるには次のように実行します。

# zabbix_server -f -U

ログを確認し、データベースのアップデートが完了したのちにあらためて systemctlコマンドからサービスを起動してください。

# systemctl start zabbix-server

イベントログ監視の拡張機能eventlog_extキーの追加

Windowsイベントログを監視するキーeventlogを拡張した eventlog_extキーを実装しています。 このキーはイベントログをグローバル正規表現をもとにフィルタできます。

また正規表現の条件式に「対象のイベントログを指定する」 「除外するイベントログを指定する」を追加しています。 この条件式によって、文字列や重要度、イベントソース、イベントIDをもとに イベントログをフィルタする正規表現を作成できます。

制限

eventlog_ext用の正規表現の条件式は正規表現の編集画面でテストできません。

メンテナンス中の障害発生/復旧通知メールの挙動変更

MIRACLE ZBXではメンテナンス中のホストで発生した障害や メンテナンス中のホストで復旧した障害の通知メールは メンテナンス期間が終了したのちに送信されるように実装を変更しています。

Windowsのproc_infoキーにcpu_timeオプションの実装

WindowsのMIRACLE ZBXエージェント/エージェント2にてproc_infoキーの第二引数 に cpu_timeを指定できます。このオプションによってCPU時間を計測できます。

キーの長さが2048文字以上のアイテムはエラーとする修正の追 加

MIRACLE ZBXではキーの長さが2048文字以上のアイテムをZBX_NOTSUPPORTEDエラーとし 監視できないよう実装しています。

マクロ{ITEM.TYPE}の追加

マクロ{ITEM.TYPE}でアイテムの型を文字列で取得できます。

Web監視の設定でヒストリとトレンドの保存期間をそれぞれ設定できるようになりました。

ログをSyslogに転送するときファシリティlocal0local7を選択できる機能を追加

MIRACLE ZBX サーバ/プロキシ/エージェント/エージェント2でログをSyslogへ転送するとき Syslogのファシリティをlocal0local7まで選ぶことができるようになりました。

Windowsエージェントへweb.page.*キーのサポートを追 加

Windowsエージェント/エージェント2で次のキーを使ったアイテムの監視ができるようになり ました。

  • web.page.get
  • web.page.perf
  • web.page.regexp

MariaDBでヒストリとトレンドのテーブルに対しパーティショニングする機能を追加

データベースにMariaDBを使用しているMIRACLE ZBXサーバにて、 以下のテーブルに対し自動でパーティショニングをする機能を追加しています。

  • history
  • history_log
  • history_str
  • history_text
  • history_uint
  • trends
  • trends_uint

メンテナンス期間の開始日に「月末」~「月末から6日前」 を指定できる機能の追加

MIRACLE ZBX Webフロントエンドからメンテナンス期間の設定をおこなうさい、 期間のタイプに「毎月」を指定した場合、 日にちに-1を設定すると当月の最終日(月末)として設定されます。 同様に-2-7を設定すると 当月の月末から1~6日前までとして設定されます。

ランタイムコントロールvalue_cache_resetの追加

MIRACLE ZBXサーバのランタイムコントロールにvalue_cache_resetを追加していま す。 バリューキャッシュをリセットできます。

ランタイムコントロールdiscard_alertsの追加

MIRACLE ZBXサーバのランタイムコントロールにdiscard_alertsを追加しています。 このランタイムコントロールにトリガーIDを渡して実行することで、 そのIDをもつトリガーが無効になります。 無効になったトリガーに紐づく障害はそのトリガーが有効になるまで「障害」ページに表示されません。

例としてトリガーID17656のトリガーを無効にするには次のように実行します。

# zabbix_server -R discard_alerts=17656

このコマンドを引き続き実行することで複数のトリガーを無効にできます。 3つのトリガーID 17654~17656を無効にするには次のように連続して実行します。

# zabbix_server -R discard_alerts=17654
# zabbix_server -R discard_alerts=17655
# zabbix_server -R discard_alerts=17656

なお次のようにdiscard_alertsオプションに複数の値を渡すことはできませ ん

# zabbix_server -R discard_alerts=17654,17655,17656

また値を渡さずに実行すると、現在このランタイムコントロールを通じて無効となった トリガーIDの一覧がログに出力されます。

# zabbix_server -R discard_alerts

トリガーIDにマイナス符号を付けて実行することで無効にしたトリガーIDのアクション実行の抑制を解除できます。 ランタイムコントロールによって無効にされたトリガーID 17654のアクション実行の抑制を解除するには、 次のように実行します。

# zabbix_server -R discard_alerts=-17654

トリガーを再び有効にするにはWebフロントエンドから操作してください。

監査ログをSyslogへ転送する機能の追加

MIRACLE ZBXサーバにて監査ログをSyslogへ転送できるようになっています。 この機能を有効にするには以下の設定ファイルを編集します。 ここではSyslogのファシリティはlocal2、プライオリティはnoticeとします。 またWebサーバはApacheとします。

/etc/zabbix/zabbix_server.conf

AuditlogSyslog=1
AuditlogSyslogFacility=local2
AuditlogSyslogPriority=notice

/etc/zabbix/web/zabbix.conf.php

$AUDITLOG_SYSLOG = [
        'FACILITY' => LOG_LOCAL2,
        'PRIORITY' => LOG_NOTICE,
];

/etc/rsyslog.d/zabbix_auditlog.conf

local2.notice /var/log/zabbix/zabbix_audit.log

上記設定を追加したのちに各種サービスを再起動すると監査ログがSyslogへ転送されます。

# systemctl restart zabbix-server httpd php-fpm rsyslog

Webフロントエンドユーザのパスワードハッシュ化関数のコストを設定する機能の追加

MIRACLE ZBX Webフロントエンドのログインユーザのパスワードを内部でハッシュ化するさい、 コストパラメータの値を任意に設定可能な機能を追加しています。 設定は/etc/zabbix/web/zabbix.conf.phpで次のようにおこないます。

$BCRYPT_COST = 14;

Webフロントエンドユーザのパスワードのポリシーを設定する機能の追加

MIRACLE ZBX Webフロントエンドの管理者はログインユーザのパスワードポリシーを設定できます。

MIRACLE ZBX 5.0では追加のSQLスクリプトをデータベースに対し実行し、 /etc/zabbix/web/zabbix.conf.phpに以下に示す設定を追加することで パスワードポリシーを設定できます。

設定項目説明
MIN_LENGTH パスワードの最小長を設定できます。
MIN_LOWERCASE_CHARS パスワードに最低何文字の小文字を含めるかを設定できます。
MIN_UPPERCASE_CHARS パスワードに最低何文字の大文字を含めるかを設定できます。
MIN_NUMERIC_CHARS パスワードに最低何文字の数字を含めるかを設定できます。
MIN_OTHER_CHARS パスワードに最低何文字の記号を含めるかを設定できます。
HISTORY 設定された数をNとし、過去N回のうちに設定されたパスワードの再利用を制限できます。
MAX_DAYS パスワードの有効期間を一日単位で設定できます。

この機能を有効にするにはSQLスクリプトpwpolicy.sqlを実行します。 ここで、MIRACLE ZBX Webフロントエンドが使用するデータベースをzabbixとします。

# mysql zabbix -u zabbix -p < /usr/share/doc/miracle-zbx-web-mysql*/pwpolicy.sql

次に設定ファイル/etc/zabbix/web/zabbix.conf.phpを編集します。

$PASSWORD_POLICY = [
        'MIN_LENGTH' => 7,
        'MIN_LOWERCASE_CHARS' => 1,
        'MIN_UPPERCASE_CHARS' => 1,
        'MIN_NUMERIC_CHARS' => 1,
        'MIN_OTHER_CHARS' => 1,
        'HISTORY' => 4,
        'MAX_DAYS' => 90,
];

最後にphp-fpmサービスを再起動します。

# systemctl restart php-fpm
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