MIRACLE ZBX パッケージのアップデート方法
MIRACLE ZBX 3.0 パッケージのアップデート方法
概要
本ドキュメントでは、MIRACLE ZBX パッケージのマイナーバージョンをアップデートする方法をご案内します。
マイナーバージョンのアップデート例:
アップデート前のバージョン: 3.0.0-4
アップデート後のバージョン: 3.0.1-2
※メジャーバージョンをアップデートする方法ではありません
メジャーバージョンのアップデートの例:
アップデート前のバージョン: 2.2.11-1
アップデート後のバージョン: 3.0.0-1
対象となるパッケージとバージョン
- Linux 用 MIRACLE ZBX パッケージ
- バージョン: 3.0.x
準備
パッケージのダウンロード
下記のURLのページにてログインを行い、「ユーザー情報」-「MIRACLE ZBX ソフトウェアダウンロード」からパッケージをダウンロードすることができます。
※ご使用の環境[OS、アーキテクチャ、バージョン]にあわせてパッケージをダウンロードして下さい。
ユーザー情報 ログイン
https://users.miraclelinux.com/user/cdb/login.php
パッケージのアップデート手順
※[手順3]の間、監視が停止しますのでご注意ください。
[手順1] 対象の MIRACLE ZBX サーバ/エージェントに root ユーザーでログインします。
[手順2] 下記コマンドを実行し、パッケージをアップデートします。
※事前に[手順1]にてダウンロードしたパッケージをカレントディレクトリに配置してください。
# rpm -Fvh miracle-zbx*
※MIRACLE ZBX 3.0系より、サーバとエージェント間の依存関係がなくなったためサーバとエージェントのバージョンを分けることが可能になりました。先にサーバをアップデートし、他の監視環境のエージェントをアップデートしてからサーバ機で動作しているエージェントをアップデートすることができます。
※実際にパッケージのアップデートは行わずアップデートコマンドの確認のみを行うため、”--test” オプションを付与して実行します。
# rpm -Fvh miracle-zbx* --test
(コマンドの実行に問題がない場合は何も出力されません。)
※以下コマンドにてパッケージがアップデートされていることを確認することが可能です。
# rpm -qa | grep miracle-zbx
- Web パッケージアップデート後に以下を行う。
# mv /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf.orig
# mv /etc/httpd/conf.d/miracle-zbx.conf.rpmsave /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf
解説: MIRACLE ZBX 3.0.1-1 より、Web パッケージインストール時に /etc/httpd/conf.d 以下へ配置される conf ファイルの名前が変更されました。この手順により、アップデート後に展開された新しい conf ファイルをバックアップし、従来の設定を引き継ぎます。必要に応じて conf の差分を確認し、修正を行ってください。
※ 以下のバージョン一覧のうちいずれかを挟んだアップデートする場合は以下の点を確認し、必要に応じて修正を行ってください。
- MIRACLE ZBX 3.0.9-3
- MIRACLE ZBX 3.0.9-2
なお、一覧とアップデート元バージョンが同一かつ他に一覧に含まれていなければ対象外です。
例:
3.0.9-2以前 → 3.0.9-2は対象
3.0.9-2 → 3.0.10-1は対象
3.0.9-3 → 3.0.10-1は対象外
- Web パッケージアップデート後に以下を行う。
# cd /etc/httpd/conf.d
# diff zabbix.conf <(sed 's/^#//' zabbix.conf.rpmnew)
解説: MIRACLE ZBX 3.0.9-3 より、それ以前のバージョンの /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf との間に差分があります。このファイルはインストール手順の中で手を加えるため、通常のアップデート手順では更新されません。必要に応じて conf の差分を確認し、修正を行ってください。
[手順3] 下記のコマンドを実行し、zabbix サービスを再起動します。
3.1) zabbix-server のみを使用している場合
# systemctl restart zabbix-server
3.2) zabbix-agent のみを使用している場合
# systemctl restart zabbix-agent
3.3) zabbix-serverとzabbix-agentの両方を使用している場合
# systemctl restart zabbix-server
# systemctl restart zabbix-agent
注意事項
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、 全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が 生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
更新履歴
2017年8月29日 特定バージョンからの更新への注意点を追加
2016年4月4日 MIRACLE ZBX 3.0向けに更新
2015年8月5日 更新
2013年7月5日 新規作成