MIRACLE CLUSTERPRO X / Asianux Server == MIRACLE LINUX HA インストール手順書
このインストール手順書では、MIRACLE CLUSTERPRO X(以下CLUSTERPROもしくはCLUSTERPRO X)、もしくはAsianux Server == MIRACLE LINUX HA(以下FailSafeもしくはCLUSTERPRO XSSS)を用いた、高可用性システム構築までに必要な作業手順を紹介します。
本作業手順に入るより前に、OSのインストールを済ませて下さい。CLUSTERPROとFailSafeのインストール・設定は同様の作業となりますので、FailSafe もこちらの手順書を参考にセットアップを行ってください。
「インストール&設定ガイド」マニュアルより先に、本手順書と、「はじめてのMIRACLE FailSafeインストール」を参照してください。
※CLUSTERPROの「インストール&設定ガイド」は「\<CDドライブ>\manual\Lxx_IG_JP_xx.pdf
」、FailSafeの「インストール&設定ガイド」は「\<CDドライブ>\manual\Lxx_SSS_IG_JP_xx.pdf
」に格納されています。
設定手順の概要
高可用性システムを構築し、起動運用するまでには以下の作業が必要になります。
- 本体のインストール
- 各種サービスの起動後にライセンスキーの登録
- SNMPエージェントの設定
- クラスタ構成ファイルの適用、クラスタの生成
インストール・スクリプト
「MIRACLE CLUSTERPRO X Install CD/MIRACLE FailSafe Install CD」(以下HA CD)には、インストール、設定作業を一部自動化するインストール・スクリプト(install_cluster.sh
)が含まれます。以下点線で囲まれた作業はこのスクリプトが行い、主に上記手順の1., 2., 3.を実施します。
HA CDをマウント後、以下のコマンドを実行し、インストール作業を行います。(/mnt/cdrom
にマウントした場合)
# /mnt/cdrom/install_cluster.sh
ライセンスの登録
使用権許諾書に記載されているシリアルナンバー及びライセンスキーを用いて、ライセンスを登録します。本体ライセンスおよび各種オプションすべてのライセンスキーの登録を順番に行ってください。
ライセンス登録はclplcnsc
コマンドを利用します。以下にコマンドラインで入力する項目について説明します。
# clplcnsc -i Press CTRL+C to exit process. Selection of License Version. 1. Product Version 2. Trial Version e. Exit Select License Version. [1 or 2 or e (default:1)]... 1
「1
」を入力してEnterキーを押してください。
Enter serial number [Ex. XXXXXXXX000000]... MAH0000000
使用権許諾書に記載されている「ライセンス登録用 シリアルナンバー」を入力してEnterキーを押してください。
Enter license key [XXXXXXXX- XXXXXXXX- XXXXXXXX- XXXXXXXX]... A1234567-B1234567-C1234567-D1234567
使用権許諾書に記載されている「ライセンス登録用 ライセンスキー」を入力してEnterキーを押してください。大文字と小文字が区別されますので注意して下さい。
最後に、正しくライセンスが登録されたか確認してください。
# clplcnsc -l
※HA CDには最大3か月間のCLUSTERPRO 試用版ライセンスキーが同梱されており、インストール・スクリプトにより自動登録が可能になっています。また、FailSafe については、 インストール後1か月間有効な試用版ライセンスキーがパッケージ(miracle-failsafe-4.x.x-x.x.rpm
) 自体に含まれています。
サーバ:SNMPエージェントの設定
CLUSTERPROは自身の管理用に独自の拡張MIBを持っています。 ここではOSにすでにインストールされているnet-snmpにCLUSTERPRO拡張MIBを登録します。
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net-snmpのインストール(インストールされている場合は不要)
net-snmpのパッケージがインストールされているか確認します。
# rpm -q net-snmp
もし、net-snmpがインストールされていない場合は、以下の手順に沿って、OS同梱のnet-snmpパッケージをインストールしてください。
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ライブラリのシンボリックリンクの作成(既にに存在する場合は不要)
ライブラリのシンボリックリンクを作成します。リンク先が存在する場合は作業不要です。
# ln -sf /usr/lib64/libnetsnmp.so.xx.x.x /usr/lib64/libnetsnmp.so # ln -sf /usr/lib64/libnetsnmpagent.so.xx.x.x /usr/lib64/libnetsnmpagent.so # ln -sf /usr/lib64/libnetsnmphelpers.so.xx.x.x /usr/lib64/libnetsnmphelpers.so
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snmpd.confの設定
/etc/snmp/snmpd.conf
に以下行を追記します。# CLUSTERPRO Management MIB Add by MIRACLE LINUX view systemview included .1.3.6.1.4.1.2021.13.14 view systemview included .1.3.6.1.4.1.119.2.3.207 dlmod clusterManagementMIB /opt/nec/clusterpro/lib/libclpmgtmib.so
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snmpdの起動
snmpdを起動します。また、必要に応じて自動起動の設定をおこなってください。
# systemctl start snmpd # systemctl enable snmpd
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SNMPマネージャにMIBファイルのインポート
必要に応じてSNMPマネージャにMIBファイルをインポートしてください。CLUSTERPROのMIBファイルは以下となります。
\<CDドライブ>\Tools\mibs
クラスタシステムの起動確認
WebManagerでCLUSTERPROサーバ [ http://<IPアドレス>:29003 ] にアクセスし、クラスタシステムの状態を確認します。