CentOS 7 の標準リポジトリの停止について

概要

CentOS Project から CentOS 7 向けに提供されていた標準、およびミラーサイトのリポジトリによるパッケージの提供が、2024 年 7 月 1 日(月) に停止されたことを確認いたしました。

この停止に伴い、以下の影響が生じていることを確認しております。

  • 2024 年 6 月 30 日時点の最終バージョンのパッケージへのアップデート、および新規のパッケージのインストールができません。
  • 本サポートサービスで提供するアップデートパッケージの適用ができません。
    (オフライン環境下で rpm コマンドを用いて適用する場合は除きます。)
  • 「Linux 延長サポート for CentOS 7」のインストールスクリプトの実行に失敗します。

つきましては、上記の事象に対する対処方法をご案内いたします。

なお、「Linux 延長サポート for CentOS」では、事前にご案内いたしましたとおり以下に示す対処を実施できるよう、改修したインストールスクリプトを後日ご提供いたします。
ただし、ご提供までには約 2 〜 3 週間程度のお時間をいただく形となりますため、ご提供までに事前のアップデートや本サポートサービスのインストールの実施を希望されるお客様におかれましては、以下に示す対処の実施をお願いいたします。

改修したインストールスクリプトにつきましては、準備が整い次第、ご契約時に登録いただいた技術連絡先メールアドレスへ入手方法等をご案内いたします。

 CentOS 7 アーカイブリポジトリへの切り替え手順

以下に CentOS Project の標準の YUM リポジトリのアーカイブサイト (vault.centos.org) への切り替え手順を示します。

なお、以下の手順は CentOS を既定の設定でインストールした環境を前提とした一般的な手順となります。お客様の環境によっては以下の手順でアップデートできない可能性もあることをあらかじめご了承ください。
また、お客様の環境に沿ったアップデート手順がご不明な場合は技術サポートとして対処方法をご案内いたしますので当社サポート窓口までお問い合わせください。

手順 1) 既存の CentOS 標準 YUM リポジトリの設定ファイルをバックアップします。

/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo ファイルを任意のディレクトリに退避します。

(バックアップする場合の例)

# cp -p /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo.bak

 

手順 2) 既存の CentOS 標準 YUM リポジトリの設定ファイルの参照先 URL を変更します。

vi コマンドなどを用いて /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo ファイルの以下の箇所を変更します。

  • mirrorlist 行の冒頭に # を記載し、該当行をコメントアウトする。
  • #baseurl 行冒頭の # を削除し、該当行のコメントアウトを解除する。
  • baseurl 行の参照先サーバーを “mirror.centos.org” から “vault.centos.org” に変更する。

 (/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo ファイル : 変更後の例)

# CentOS-Base.repo
#
# The mirror system uses the connecting IP address of the client and the
# update status of each mirror to pick mirrors that are updated to and
# geographically close to the client. You should use this for CentOS updates
# unless you are manually picking other mirrors.
#
# If the mirrorlist= does not work for you, as a fall back you can try the
# remarked out baseurl= line instead.
#
#
[base]
name=CentOS-$releasever - Base
#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=os&infra=$infra
    ※ 冒頭に # を記載し、mirrorlist 行をコメントアウトします。
baseurl=http://vault.centos.org/centos/$releasever/os/$basearch/
    ※ 冒頭の # を削除のうえ、参照先サーバーを vault.centos.org に変更します。
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7

#released updates
[updates]
name=CentOS-$releasever - Updates
#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=updates&infra=$infra
    ※ 冒頭に # を記載し、mirrorlist 行をコメントアウトします。
baseurl=http://vault.centos.org/centos/$releasever/updates/$basearch/
    ※ 冒頭の # を削除のうえ、参照先サーバーを vault.centos.org に変更します。
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7

#additional packages that may be useful
[extras]
name=CentOS-$releasever - Extras
#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=extras&infra=$infra
    ※ 冒頭に # を記載し、mirrorlist 行をコメントアウトします。
baseurl=http://vault.centos.org/centos/$releasever/extras/$basearch/
    ※ 冒頭の # を削除のうえ、参照先サーバーを vault.centos.org に変更します。
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7

#additional packages that extend functionality of existing packages
[centosplus]
name=CentOS-$releasever - Plus
#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=centosplus&infra=$infra
    ※ 冒頭に # を記載し、mirrorlist 行をコメントアウトします。
baseurl=http://vault.centos.org/centos/$releasever/centosplus/$basearch/
    ※ 冒頭の # を削除のうえ、参照先サーバーを vault.centos.org に変更します。
gpgcheck=1
enabled=0
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7

 

手順 3) YUM リポジトリのキャッシュファイルをクリアします。

以下のコマンドで yum コマンドのキャッシュデータを一度消去します。

# yum clean all

 

手順 4) アーカイブサイトを参照できていることを確認します。

以下のコマンドで yum コマンドが認識しているリポジトリの確認を行います。
この結果、以下の状態になることを確認してください。

  • 以下 3 つのリポジトリが認識されること
  • 状態欄に利用可能なパッケージ数が表示されること
  • 明らかなエラーメッセージが表示されないこと
# yum repolist
Loaded plugins: fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
repo id                        repo name                   status
base/7/x86_64           CentOS-7 - Base           10,072
extras/7/x86_64         CentOS-7 - Extras             526
updates/7/x86_64      CentOS-7 - Updates      6,173
repolist: 16,771

※表示されるパッケージ数はお客様の環境や実行タイミングによって変化します。

上記が確認できた場合は、CentOS 自体のアップデートや新規のソフトウェアのインストール、および、「Linux 延長サポート for CentOS」のインストールスクリプトを実行いただけます。