Hatohol Enterprise v2.0.x 既知の問題、制限事項

現在発生している問題、制限事項に関してお知らせいたします。
大変お手数ではございますが、ご確認をいただきご利用をお願い致します。
v2.0.x版の不具合の修正状況につきましては本サイトにて更新を行い告知させていただきます。

1.1既知の問題

1.1.1 絞り込みが行われるタイミング

「概要:トリガー」「最新データ」画面においては「グループ」フィルター選択時に、そのグループに所属するホストのみが「ホスト」フィルターに表示されていましたが、「トリガー」「イベント」画面においては「グループ」フィルター選択した場合において、選択されている「監視サーバー」に所属するホスト全てが選択肢として表示されます。
回避策として、「グループ」フィルター選択後に「絞り込む」ボタンをクリックすることにより、「ホスト」フィルターの選択肢が選択したグループに所属するホストのみ表示されます。
(関連issue番号:221) 

1.1.2 Zabbix側での監視ホスト無効設定

Zabbix監視時、Zabbix上で監視ホストを無効にした場合、Hatohol側では無効にしたホストを削除されたホスト扱いとするため、「イベント」画面において同ホストにて発生したイベントの「ホスト名」が「存在しないホスト(ID: xxx)」と表示されます。
(関連issue番号:217)

1.1.3 Zabbix側で監視対象から削除したホスト1

「イベント」画面にて、Zabbix上で監視対象から削除したホストで発生したイベントの「ホスト名」が「存在しないホスト(ID: xxx)」と表示されます。
(関連issue番号:169)

1.1.4 Zabbix側で監視対象から削除したホスト2

「概要:トリガー」「トリガー」画面にて、Zabbix上で監視対象から削除したホストに設定したトリガーの「ホスト名」が「存在しないホスト(ID: xxx)」と表示されます。
(関連issue番号:156)
 

1.1.5 コメント最大文字列長

「イベント」画面における各イベントレコードに存在するコメントフォームの文字制限数は32,767Byteです。入力した文字列が通常使う範囲の日本語でUTF-8である場合は10,922文字まで入力が可能です。それ以上の文字列を入力した場合、切り捨てられます。
(関連issue番号:203)

1.1.6 入力値の補正

「イベント」画面、「トリガー」画面の「設定」に存在する「1ページの表示件数」「自動更新間隔の指定」「表示期間(直近)(1 - 3650日)」に小数値を入力、保存することができます。
実動作としては、小数の値は切り捨てられた値が適用されます。
(関連issue番号:160) 

1.1.7 存在しないグラフアイテム

「グラフ」画面にて任意のアイテムを選択したグラフを作成後、選択しているアイテムが所属する監視サーバーが削除された場合、同グラフを閲覧しようとした際に「接続エラー」が発生します。
(関連issue番号:190) 

1.1.8 Hatoholサーバー、Hatohol Arm Plugin間の通信エラー

WebUIからの負荷が高まるケース(目安として、「イベント画面」サマリバー上の未対処の重要イベント10万件、または重要イベントが10万件)で、HatoholサーバーとHatohol Arm Plugin(以下HAP)間の通信でエラーが発生するケースがあります。この現象が発生するとZabbixなどで発生した新規イベントがHatohol上で表示されなくなります。
現象が発生した際には、次のコマンドを使用して、Hatoholサーバー(実際にはHAP)の再起動が必要となります。

# systemctl restart hatohol HatoholサーバーとHAPを同一ホストで動作させている場合
# systemctl restart hap2-zabbix-api HatoholサーバーとHAPを別ホストで動作させている場合

発生頻度を下げる方法としては、次のような手順でサーバー負荷を抑える対策が上げられます。

ハウスキープコマンド(マニュアル 13.2.2章)を使って蓄積されたイベントを適宜削除する。
または、「設定」 -> 「深刻度設定」から「重要イベントに含む」深刻度をデフォルトの3つからさらに減らす。
いずれも、サマリバー上に表示される2つの数値を減らすことにより、発生頻度を抑えることができます。
(関連issue番号:251)
 

1.1.9 デフォルトフィルターの設定により、Hatoholでの監視が行えなくなるケース

イベント画面のデフォルトフィルターの設定により、次の画面キャプチャのように「Error: 414: Request-URI Too Long」の表示が繰り返し表示され、イベント画面の表示が正しく行えなくなるケースが起こりえます。

Hatohol_err414

 

次のイベント画面の設定ダイアログのキャプチャを参照してください。

HatoholデフォルトフィルターでNG

赤枠で囲った3箇所のチェックボックスの設定『「監視サーバー」の選択をフィルターの条件に含める』『「ホストグループ」の選択フィルターの条件に含める』『「ホスト」の選択をフィルターの条件に含める』を選択すると、それぞれリストボックスが表示され複数件の選択が行えます。
右側のリストに3箇所の合計で目安として100件以上登録した場合に、この現象が発生する可能性があります。 (例えば、Zabbixに登録されている監視ホスト1,000台をすべて登録した場合など。)

この現象が発生した場合、まず次の手順でデフォルトフィルターに適用されているフィルターを新規作成したもの等に変更してください。
エラーが表示されているダイアログにある「再接続をキャンセル」のボタンを押下し、続いてイベント画面の右上にある設定ボタンを押下し、「イベントページの設定」ダイアログを開きます。

次の画面キャプチャの青枠を参考にしてください。
イベントページの設定、絞り込むのタブでドロップダウンリストから「新しいフィルターを追加」を選択します。

Hatohol_filter_recover1

 

デフォルトフィルターのタブに移り、上部サマリ表示、 下部一覧表示共に新しく作成した「新規フィルター」を選択し、右下の「変更を保存」を押下してデフォルトフィルターを新規作成したものに変更します。
Hatohol_filter_recover2

上記設定変更を行うとイベント画面の表示が正常化しますので、改めてイベントページの設定を開き、絞り込むページでエラーが発生したフィルターを選択し、リストに登録したグループ、ホスト等を100件以下に登録しなおしてください。
(関連issue番号:267) 

1.2 制限事項

1.2.1 概要:トリガー、最新データ表示条件

現在のHatohol Web UIでの「概要:トリガー」、「最新データ」は表示遅延を避けるために、フィルターで「監視サーバー」を選択するまではデータを表示しません。
(関連issue番号:なし)
 

1.2.2 Zabbix側で削除したトリガーがHatoholで見えてしまう

Zabbix上で削除したトリガーがHatohol上に残留し、「概要:トリガー」、「トリガー」画面にて確認できる状態となるケースがあります。 「監視サーバー」に存在する「トリガーを再読み込み」機能を利用することで残留したトリガーが削除され、正常となります。
(関連issue番号:なし)
 

1.2.3 ダッシュボード上の数値が 分母<分子 となるケース

「ダッシュボード」画面内の「ホスト数」の分子が分母より大きくなるケースがあります。
1.2.2同様、「監視サーバー」に存在する「トリガーを再読み込み」機能を利用することで残留したトリガーが削除され、値が正常になります。
(関連issue番号:153) 

1.2.4 「今すぐ再接続」ボタンによるエラー原因の解決

「接続エラー」発生時のダイアログ内に存在する「今すぐ再接続」ボタンについて、本ボタン押下時に接続エラーの原因を付きとめ、改善するといった機能はございません。接続エラーが発生した際と同一のリクエストを再度Hatoholサーバーへと送信するのみの機能であるため、状況が改善されない可能性があります。
(関連issue番号:163)

1.2.5 組み込みインシデント管理システムとRedmine連携の非両立

イベント画面において利用できる「組み込みインシデント管理システム」と「Redmine連携」ですが、この2つの機能を同時に利用する際の動作は未定義のため、原則としてこの2つの機能は同時に使用できません。
「設定」 -> 「インシデント管理」 -> 「インシデント管理サーバー編集」にて「Hatohol」と「Redmine」の2つのインシデント管理サーバーを登録した際に、対処が同期されないなど不具合を生じる可能性があります。
(関連issue番号:なし) 

1.2.6 WebUI閲覧中のセッション切れ

Hatohol WebUI閲覧中にHatoholサーバーが再起動した場合、Hatoholサーバーとブラウザ間で保持していたセッション情報がリセットされるため、「403: FORBIDDEN」エラーメッセージが表示されます。ブラウザをリロードし、再度ログインすることにより再度閲覧することが可能になります。
(関連issue番号:147) 

1.2.7 最新データ画面のアプリケーション候補が足りないケース

次のようなケースで、Hatohol画面とZabbix画面でアプリケーション候補の数が異なるケースが発生することがあります。
HatoholZabbixから取得したアイテムからアプリケーション情報を抽出しています。このため、アイテムが取得できないケースでは、アプリケーションも取得できません。
また、Zabbixで値を取得できていないアイテムはHatoholから参照することができません(ZabbixAPIの制限)。
以上の理由から、アプリケーション候補がZabbixと異なるケースが発生します。
(関連issue番号:214

1.2.8 Zabbixへのログインユーザにホストグループへのアクセス権限がないケース

HatoholZabbix監視サーバーを追加する際、ZabbixAPIのアクセスに使用するZabbixユーザのID,Passwordを入力する必要があります。
Zabbixにデフォルトで用意されているAdminユーザ(Zabbix特権管理者)を使用する場合には問題ありませんが、新規追加したユーザを使用する場合、このユーザにホストグループへのアクセス権限が適切に付与されている必要があります。
アクセス権限がないユーザを使用した場合Zabbixからの情報取得ができず、各監視画面にデータが表示されません。
(関連issue番号:231

 


 

更新履歴:
2017/2/24: 1.1.9を追記
2017/6/7: 1.2.7, 1.2.8を追記

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