改元にともなう影響と新元号対応について

本ドキュメントの対象となる製品

・Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7 for x86_64 (64bit)

概要

本ドキュメントでは Asianux Server 製品における改元にともなう影響と新元号対応について説明します。Asianux Server 7 == MIRACLE LINUX V7(以降 Asianux Server 7)では、システムの動作に影響する日時情報は和暦に依存しないため、2019 年 5 月 1 日(水)に予定されている改元によってシステムが停止するなどの影響はありませんが、一部表示や入力、アプリケーションで影響を受ける場合があります。

詳細

2019 年 4 月 1 日(月)に新しい元号が日本政府から発表され、2019 年 5 月 1 日(水)午前 0 時から新元号に変わります。Asianux Server 7 では、システムの動作に関連する日時情報は和暦に依存しないため、2019 年 5 月 1 日(水)に予定されている改元によって、直接的にシステム停止を引き起こすなど、動作への影響はありません。しかし、和暦を利用しているアプリケーションでは、和暦の表示や入力において影響を受けます。

動作への影響

カーネルでは日時情報として和暦に依存していないため、改元に伴う対応を行わなかった場合でも直接的にシステム停止を引き起こすなど、動作への影響はありません。

表示への影響

OS 標準のライブラリを用いて元号を表記するようなアプリケーションでは、改元に伴う対応を行わなかった場合には「平成32年」などの表記がされます。また、元号を表現する組み文字は改元に伴う対応をしていないフォントには収録されていないため、正確な表示がされません。

・新元号対応を行わない場合に影響を受ける例[date コマンド]
OS の標準の機能で和暦に対応しているアプリケーションの例に date コマンドがあります。2019 年 3 月時点でリリースしている新元号に対応していないライブラリを使用しており、かつ日本語環境で動作させている場合に date コマンドを使用すると、新元号に対応していないため以下のような表示がされます。

 $ LC_TIME="ja_JP.utf8" date "+%F %Ex" -d "2019-05-01"
2019-05-01 平成31年05月01日

今後予定している対応

・和暦を扱うライブラリの更新、改修
・独自に和暦対応するアプリケーションの改修
・組み文字を正確に描画するためのフォントの改修

影響パッケージ

  • glibc
  • java-1.7.0-openjdk
  • java-1.8.0-openjdk


新たな情報が入り次第、随時更新いたします。

対処方法

パッケージをアップデートしてください。

以下、2019 年 5 月 8 日現在の公開状況です。


    新たな情報が入り次第、随時更新いたします。

    注意事項

    本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。
    本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
    本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
    本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
    パッケージの更新により、パフォーマンスに影響を生じる可能性があります。業務への影響についてはお客様で検証いただきますようお願いします。

    更新履歴

    2019年 3月 20日 新規作成
    2019年 4月 12日 合字を組み文字に修正、glibc に関する情報を更新
    2019年 4月 25日 java-1.8.0-openjdk に関する情報を更新
    2019年 5日 8日 java-1.7.0-openjdk に関する情報を更新

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