クイックスタートガイド
ここでは、MIRACLE CLUSTERPRO X、もしくは MIRACLE FailSafe を用いた高可用性システム構築までに必要な作業手順を紹介します。
本作業手順に入る前に、この製品にバンドルされたOSのインストールを済ませてください。この製品にバンドルされたOS以外を使用する場合はMIRACLE CLUSTEPRO Xの動作環境を https://www.cybertrust.co.jp/clp/spec.html より、MIRACLE FailSafe の動作環境を https://www.cybertrust.co.jp/miracle-linux/ha/spec.html よりご確認ください。
OSでの事前準備
MIRACLE CLUSTERPRO X (もしくは MIRACLE FailSafe) と SNMP エージェントとを連携させる場合は、Net-SNMP を事前にインストールする必要があります。
# yum install net-snmp net-snmp-libs もしくは # dnf install net-snmp net-snmp-libs
SELinux の設定は permissive または disable にしてください。MIRACLE CLUSTERPRO X / FailSafe 4.3.2-1 からは、SELinux が enforcing モードであっても、インストー ル・スクリプトはテクニカルプレビューとしてサポートされます。この場合は、https://github.com/EXPRESSCLUSTER/SELinux に掲載されている手順にしたがい従い、ポリシ ーファイルをインストールし、必要なカーネルモジュールを有効にしてください。
インストール・スクリプト
「MIRACLE CLUSTERPRO X / MIRACLE FailSafe インストールCD」(以下インストールCDと呼称します) を CD/DVD ドライブにセットしたあと、マウントします。ここでは /mnt/cdrom をマウント先とします。
インストールCD に含まれる インストール・スクリプト (install_cluster.sh) を実行して、インストール作業を行います。
# /mnt/cdrom/install_cluster.sh
SELinux が enforcing の場合は、バージョンの違いで動作は 2 通りあります。 バージョンが 4.3 以降の場合は、以下のメッセージが表示されます。
Starting up the MIRACLE CLUSTERPRO/MIRACLE FailSafe Install Script... [WARN]: This version of CLUSTERPRO / MIRACLE FailSafe supports SELinux Enforcing mode as a technology preview. [WARN]: SELinux is in Enforcing mode on this system. [WARN]: To enable EXPRESSCLUSTER kernel modules, it requires to install SELinux policy modules. [WARN]: Please refer to https://github.com/EXPRESSCLUSTER/SELinux [WARN]: Set SELinux to Permissive mode or Disable if you want to avoid installing these SELinux policy modules. I agree the installation of CLUSTERPRO / MIRACLE FailSafe as a technology preview. [Y/N]:(N)
ここで "Y" を入力するとメニューが表示されます。 "N" を入力した場合は、インストール・スクリプトは終了します。
それ以前のバージョンの場合は、 SELinux を permissive か disable に設定するようにうながされ、インストール・スクリプトは終了します。
[WARN]: This version of CLUSTERPRO / MIRACLE FailSafe does not support SELinux Enforcing mode. [WARN]: Set SELinux to Permissive mode or Disable.
それ以外の場合は、メニューが表示されます。(バージョンや日付はインストールCDのバージョンごとに異なります)
*Published at YYYY-MM-DD. [MIRACLE CLUSTERPRO X] (x86/x86-64) 1. Install CLUSTERPRO X *ver 4.x.x-x 2. Register TRIAL License *by YYYY/MM/DD [MIRACLE FailSafe] (x86/x86-64) 3. Install MIRACLE FailSafe *ver 4.x.x-x ** THE TRIAL LICENSE IS VALID FOR ONE MONTH AFTER INSTALLATION ** 4. Uninstall CLUSTERPRO / MIRACLE FailSafe 5. Check the MD5 checksums for RPMs 6. Add-on Miracle Scripts 7. Delete Miracle Scripts 8. Read Me First![Quick Installation Guide] Select:(Q) >
メニューからは、 MIRACLE CLUSTERPRO X もしくは MIRACLE FailSafe のインストール、アンインストール MIRACLE サポートスクリプトのインストール、アンインストール 試用版ライセンスの登録 ができます。
MIRACLE CLUSTERPRO X をインストールする場合は "1" を入力します。MIRACLE FailSafe の場合は "3" を入力します。
MIRACLE CLUSTERPRO X、および MIRACLE FailSafe のインストールが完了しましたら、 MIRACLE サポートスクリプトのインストールに移ります。
Add-on the Miracle Support Scripts. [Y/N]:(N) >
ここで "N" を入力すると、MIRACLE サポートスクリプトのインストールをキャンセルできます。この場合でも、再びインストール・スクリプトを実行し、メニューから "6" を入力することによって、MIRACLE サポートスクリプトをインストールできます。
"Y" を入力すると、MIRACLE サポートスクリプトをインストールします。
Add-on the Miracle Support Scripts. [Y/N]:(N) > Y *Add-on Miracle Scripts. --------------------------- Add/Mod files ------------------------------ : : [INFO]: The operation was successful
MIRACLE サポートスクリプトのインストール完了後、MIRACLE CLUSTERPRO X (もしくは MIRACLE FailSafe) と SNMP エージェントとを連携させる設定を行います。
Setup SNMP Agent for CLUSTERPRO [Y/N]:(N) > y [INFO]: The operation was successful
設定後、SNMP エージェントを起動します。このときSNMP エージェントの自動起動の設定も行います。
Startup SNMP Agent [Y/N]:(N) > y snmpd を起動中: [ OK ]
MIB 定義ファイルはインストールCDの Tools\mib フォルダにあります。
最後に MIRACLE CLUSTERPRO X (もしくは MIRACLE FailSafe) のサービスを起動するか確認します。
START CLUSTERPRO SERVICES!! [Y/N]:(N) >
"Y" を入力すると、MIRACLE CLUSTERPRO X (もしくは MIRACLE FailSafe) のサービスが起動します。以上でインストールは完了ですが、
Please startup clusterpro_md, clusterpro manually.
と表示されるように、サービス clusterpro_md (MIRACLE CLUSTERPRO X においてミラーディスク構成時のみ) と clusterpro は端末上で以下のように手動で起動してください。
# systemctl start clusterpro_md # systemctl start clusterpro