富士通とAsianuxがアジアでのサーバビジネスで協業

富士通株式会社（以下、富士通）と、Asianux Corporation（以下Asianux社）、ミラクル・リナックス株式会社（以下ミラクル・リナックス）は、このたび、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」で、アジアで広く利用されているLinux OS「Asianux Server 3」の認証を完了し、アジアでのサーバビジネスを推進していきます。

今回、「Asianux Server 3」で認証されたサーバは、業界最高クラスの搭載枚数を実現し、インテル® Xeon® プロセッサー5500番台を搭載したブレードサーバ「PRIMERGY BX920 S1」および、2WAYラック型サーバ「PRIMERGY RX300 S5（注）」、「PRIMERGY RX200 S5」です。

日本国内においては、Asianux社の出資者であり「Asianux Server 3」の共同開発者であるミラクル・リナックスが「Asianux Server 3」の検証、販売を行います。また、「Asianux Server 3」と「PRIMERGY」によるシステム構築とサポートサービスは、株式会社PFU（以下、PFU）が行います。
PFUは、1999年5月よりLinuxサポートサービスを開始し、その後、Linuxサーバによるクラスタシステムなどの企画・設計・構築までを一貫して提供しています。PFUとミラクル・リナックスは、2002年より、Linuxを活用した高信頼のインフラ構築と安定したサービスの提供に向けて業務提携しています。

【本協業について】

1） PCサーバ「PRIMERGY」が「Asianux Server 3」 OSで認証されるための技術協力

富士通は、「PRIMERGY」が「Asianux Server 3」で認証されるため、Asianux社に技術サポートと、関連情報の提供を行います。Asianux社は、「Asianux Server 3」で「PRIMERGY」の評価と認証を行います。

今回、本協業で最初に認定されたモデルは、業界最高クラスの搭載枚数を実現した富士通のブレードサーバ「PRIMERGY BX920 S1」および、2WAYラック型サーバ「PRIMERGY RX300 S5」、「PRIMERGY RX200 S5」です。これらのサーバは、最新のインテル® Xeon® プロセッサー5500番台を搭載しています。

2） 中国、韓国、タイ、ベトナム、日本のLinuxベンダーにより構成される「Asianuxコンソーシアム」と共同でサーバビジネスを推進

アジア5カ国のLinuxベンダーで構成される「Asianuxコンソーシアム」と富士通は、アジアの各機関や企業に、「PRIMERGY」独自の冷却設計による省電力技術と「Asianux Server 3」の組み合わせにより、お客様から要望の高いデータセンターなどの省電力化を実現します。

「Asianux Server 3」はミラクル・リナックスの提供する「Asianux Server」の最新バージョンです。「Asianuxコンソーシアム」のメンバーは、Asianux社とアジアで強力なネットワークを築き、優秀な製品ローカライズと技術サポートとそのリソースを、パートナーとお客様に提供してまいります。

■Asianuxコンソーシアム」とAsianux社について

Asianux社は、「Asianuxコンソーシアム」の合弁会社として、2007年12月20日、中国・江蘇省無錫市に設立されました。現在のコンソーシアムメンバーは、中国のレッドフラッグ社、日本のミラクル・リナックス社、韓国のハーンソフト社、ベトナムのベトソフトウェア社、タイのWTEC社の5社です。
Asianux社は、アジアのOSS（オープンソース・ソフトウェア）市場において、サーバ・プラットフォームやモバイル機器プラットフォーム、およびデスクトップ・プラットフォームに搭載されるLinux OS・ソフトウェアの開発、マーケティング、販売事業を展開します。「Asianux」の共同開発は2003年12月に開始され、最新バージョンとして2007年9月に「Asianux Server 3」がリリースされています。
http://www.asianux.com/about
http://www.miraclelinux.com/asianux/

■インテル コーポレーション ソフトウェア&サービス事業部 副社長 兼 システム・ソフトウェア部長 ダグ・フィッシャーのコメント

「インテル® Xeon® プロセッサー5500番台は、先進のIT環境構築に向け、アプリケーション環境に応じたスマートかつ高い性能を発揮し、自立的な省電力機能と優れた仮想化性能を提供します。我々の継続的なコラボレーションの一環として、インテル® Xeon® プロセッサー5500番台の可能性を引き出すためにAsianuxと協力しました。インテルは、強力なサーバメーカーである富士通とAsianuxによる製品展開を大変楽しみにしています。」

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