現在位置: ホーム / MIRACLE110番 / 過去のプレスリリース / 2008年 プレスリリース / Asianux Corporationが、5カ国目のメンバーとしてタイのWTEC社参加を発表

Asianux Corporationが、5カ国目のメンバーとしてタイのWTEC社参加を発表

2008年12月17日
Asianux Corporation
ミラクル・リナックス株式会社

Asianux Corporationが、5カ国目のメンバーとしてタイのWTEC社参加を発表

バンコク(2008年12月17日) - 中国のRed Flag社、韓国のHAANSOFT社、ベトナムのVietSoftware社、および日本のミラクル・リナックス株式会社による合弁会社 Asianux Corporation(本社:中国・江蘇省無錫市)は本日、新しい参加メンバーとしてタイのWTEC社を迎えたことを正式に発表いたします。

モバイルソフトウェアの分野で大きな成功を続けるAsianuxが5カ国目のメンバーとして選定したWTEC社は、2003年に設立されたシステムインテグレーション/ITサービス会社で、公共分野、法人分野に400社以上の顧客を有しています。2007年のIDCの調査で、同社はタイの注目すべき企業15社にノミネートされました。タイの科学技術省が運営するオープンソース・ソフトウェア・ネットワーク(OSSN)のメンバーでもあるWTEC社は、タイ国内のオープンソースの普及に貢献するリーディングカンパニーです。

WTEC社の参加により、Asianuxはアジア市場のエンタープライズOSにおける地位をより強固にするだけでなく、世界へのさらなる躍進を加速します。

WTEC社はこれまで、独自にオープンソースのセキュリティ技術やソリューションを展開してきました。そのオープンソース・ビジネスに加え、Asianuxを通じたエンタープライズ向けOSの開発により、今後はタイ国内にAsianux Server 3を中心としたソフトウェアを拡販する予定です。

Asianuxの「4-co(4つの共同)」という理念 -「共同開発」、「共同ブランド」、「共同サポート」、「共同マーケティング」- は他のLinuxディストリビュータとは異なったユニークな理念です。Asianuxは、アジアの英知を集約した共通のLinuxプラットフォームの確立を目指し、各国の良さを伸ばしていきます。IDCの調査によれば、2007年には世界第3位のLinuxディストリビュータに位置づけられました。多くのアジア諸国が自国のソフトウェア産業の振興に注力しており、Asianuxのビジネスモデルはアジア各国から高く評価をされています。Asianuxは、WTEC社の参加に続き、多くのアジア諸国からの参加を推進してまいります。

Red Flag社 社長のDong Jiaは次のように述べています。
「Asianux参加各国の貢献によって2008年は大きな成果を得ることができました。その年の終りにWTECを迎えられることをうれしく思います。WTECの参加によってAsianuxの販路は拡大します。さらに我々はアジアの参加国を募り、輝かしい未来の共有を目指します。」

ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区東新橋)代表取締役社長 兼 最高経営責任者の児玉 崇は次のように述べています。
「日本、韓国、中国、ベトナムに続き、Asianuxの第5番目の販売地域として、WTEC社をパートナーとして、タイが加わることを心から歓迎いたします。タイの2008年度エンタープライズ向けソフトウェア市場は1800億円であり、その成長率は年15%にものぼります。そのうちLinuxの利用は約8%にとどまっていますが、今後正規ライセンスの啓蒙によりLinuxのシェアが拡大することが期待されており、Asianuxのビジネスもさらに成長するものと確信しています。また日本では、Computer Association of Thailandを通して250人を越える技術者の研修受け入れを行っています。今後Asianuxを通して日本のオープンソースの技術をタイに伝えることで、タイのOSS発展に寄与できると考えています。」

韓国HAANSOFT社の代表取締役社長兼最高経営責任者のSujin Kimは次のようなコメントを寄せています。
「5番目の参加メンバー、WTECを加えることでAsianuxはさらに新しいビジネスに踏み出すことになります。新しいパートナーをえることで、エンタープライズ向けサーバOS市場におけるAsianuxのシェアは拡張し、Asianuxの国際競争力が加速するでしょう。」

VietSoftware の代表取締役社長兼最高経営責任者のDr. Tran Luong Sonは次のように述べています。
「タイよりWTECが我々のグループに参画することはすばらしいニュースです。これはAsianuxのさらなる成長を意味し、我々はAsianuxの理念である「4つのCo」の重要性を再認識します。 我々の連携はユーザからの信頼とマーケットの拡大に大きく寄与することでしょう。」

WTECの社長であるPhiroon Phihakendrは次のようなコメントを表明しています。
「我々がAsianuxの5番目のメンバーとしてアジア発のLinux開発に参画できることはたいへんな名誉です。この経済状況下で利益を上げることは困難ですが、多くの企業はオープンソースに真剣なまなざしを注いでいます。マーケットはAsianuxのビジネスモデルを評価することは間違いありません。先駆けてメンバーとなっている各社より学ぶことは多いと考えています。」


■Asianux Corporationについて
Asianuxコンソーシアムのメンバーであるミラクル・リナックス株式会社、レッドフラグ・ソフトウェア(Red Flag Software Co., Ltd.)、ハーンソフト(HAANSOFT, Inc.)が、Asianuxコンソーシアムの合弁会社として2007年12月20日、中国・江蘇省無錫市にAsianux Corporationを設立。アジアのOSS(オープンソース・ソフトウェア)市場において、サーバー・プラットフォームやモバイル機器プラットフォーム、およびデスクトップ・プラットフォームに搭載されるLinux OS・ソフトウェアの開発、マーケティング、販売事業を展開します。Asianuxの共同開発は2003年12月に開始され、最新バージョンとして2007年9月にAsianux Server 3がリリースされています。中国のレッドフラッグ社、日本のミラクル・リナックス社、韓国のハーンソフト社、ベトナムのベトソフトウェア社は、Asianuxブランドとまったく同じ製品を開発し、中国、日本、韓国、ベトナム市場で販売しています。Asianuxは、アジア全域の主要企業からノウハウと開発スタッフを結集しており、この開発スタッフが協力して、アジア標準のLinuxプラットフォームを構築している、まったく新しいソフトウェア協業プロジェクトです。
http://www.asianux.com/asianux.do

■ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、日本企業の出資を受け、国産LinuxOSベンダーとして、2000年6月1日より業務を開始し、Linuxサーバ OS「MIRACLE LINUX」および「Asianux Server 3」の開発および販売、24時間365日連続稼動を実現するクラスタソリューション「MIRACLE CLUSTERPRO」の提供、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供など、幅広く事業を展開しています。
また、2003年12月には、「Common(共通)、Collaboration(協調)、Contribution(貢献)」 をコンセプトにもつ、アジアから発信する全く新しいソフトウェアビジネスプロジェクト「Asianux®(アジアナックス)」を立ち上げ、「アジア市場に最適化し信頼性の高い共通のエンタープライズLinuxディストリビューション」の共同開発に取り組んでいます。
2008年7月1日より「第二の創業」を目指して新経営体制に移行し、Linuxだけでなくオープンソースにおいても幅広く高度な技術提供を目指してまいります。
http://www.miraclelinux.com/


本件に関する報道お問合せ:

ミラクル・リナックス株式会社
 戦略推進本部 江辺 賢哉(えべ けんや)
 Tel: 03-5404-5050
 FAX: 03-5404-5051
 E-mail: press@miraclelinux.com
 http://www.miraclelinux.com/
 http://www.miraclelinux.com/asianux/

アジアナックス・コーポレーション(Asianux Corporation)
 E-mail: mktg@asianux.com
 http://www.asianux.com

*Asianux®は、ミラクル・リナックス株式会社の日本における登録商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。