ミラクル・リナックス、『Embedded Technology 2008』で組込みLinux OSを参考出展

ミラクル・リナックス株式会社（本社：東京都港区東新橋、代表取締役社長：児玉 崇、以下ミラクル・リナックス）は2008年11月19日（水）から21日（金）までパシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展『Embedded Technology 2008』（主催：社団法人組込みシステム技術協会）において、組込み用に独自開発したLinux OSを搭載した評価ボードを参考出展します。

ミラクル・リナックスは、出資先であるAsianux Corporation（本社：中国・江蘇省無錫市）と共同で、Intel社Atomチップに対応したモバイル・インターネット・デバイス（MID）用のOS開発に取り組んできました。MIDは、中国において2008年8月よりaigo、lenovo、BenQなどのメーカーから発売されており、日本国内でも多くのメーカーがMID用OSに注目しています。さらにミラクル・リナックスでは、MIPS/ARM/Power*を搭載したボードやアプライアンス製品用のOS開発の実績を持ちます。

こうしたMID用OSの共同開発や各種アプライアンス用OS開発の技術と実績を活かし、ミラクル・リナックスは、画像や音声などのデータを低消費電力で処理することに定評のあるMP201 CPUボードと最先端タッチパネルインターフェイスを仲介するOS部分を、Linux2.6.25をベースに2カ月弱という短期間で独自開発しました。

『Embedded Technology 2008』では、NECエレクトロニクス株式会社製 MP201 CPUボード上に携帯電話・カーナビで多数実績のある株式会社エイチアイ製の3Dタッチパネルインターフェイス（MascotCapsule UI） を搭載したボードと、Google社が開発した携帯端末プラットフォームであるAndroid（オープンソース）を搭載したボードの2機種に組込み用Linux OSを搭載して参考出展する予定です。

※『Embedded Technology 2008』に関する詳細は以下サイトをご覧ください。
　http://www.jasa.or.jp/et/

【用語解説】

組込みLinux OS
サーバ、PCなどのコンピュータではなく、デジタル家電、携帯電話などに搭載されるLinuxのこと。省電力、高速起動の点で評価が高いうえに、用途に応じてカスタマイズが可能な点が特徴。

MIPS/ARM/Power
MIPSはミップス・テクノロジーズのマイクロプロセッサアーキテクチャ。ARMはARM社開発のマイクロプロセッサアーキテクチャで、今回展示するMP201もこれに該当する。PowerはIBM、モトローラ、アップルコンピュータの共同開発によるマイクロプロセッサアーキテクチャ。

■ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、日本企業の出資を受け、国産LinuxOSベンダーとして、2000年6月1日より業務を開始し、Linuxサーバ OS「MIRACLE LINUX」および「Asianux Server 3」の開発および販売、24時間365日連続稼動を実現するクラスタソリューション「MIRACLE CLUSTERPRO」の提供、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供など、幅広く事業を展開しています。
また、2003年12月には、「Common（共通）、Collaboration（協調）、Contribution（貢献）」　をコンセプトにもつ、アジアから発信する全く新しいソフトウェアビジネスプロジェクト「Asianux®（アジアナックス）」を立ち上げ、「アジア市場に最適化し信頼性の高い共通のエンタープライズLinuxディストリビューション」の共同開発に取り組んでいます。
2008年7月1日より「第二の創業」を目指して新経営体制に移行し、Linuxだけでなくオープンソースにおいても幅広く高度な技術提供を目指してまいります。
http://www.miraclelinux.com/

本件に関する報道お問合せ：

ミラクル・リナックス株式会社
　戦略推進本部 江辺 賢哉（えべ けんや）
　Tel：03-5404-5036
　E-mail：press@miraclelinux.com
　http://www.miraclelinux.com/
　http://www.miraclelinux.com/asianux/

*Asianux®は、ミラクル・リナックス株式会社の日本における登録商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。