ベトナムのべトソフトウェア社がAsianuxコンソーシアムに参加― 他のアジア各国企業もAsianuxに賛同 ―

中国・北京発（2007年9月5日） - 中国のレッドフラッグ・ソフトウェア（Red Flag Software Co., Ltd. 本社：北京　社長兼CEO：Jia Dong,）、韓国のハーンソフト(Haansoft, Inc. 本社：ソウル　社長兼CEO：Jong-Jin,Baek,)、日本のミラクル・リナックス株式会社(本社：東京都港区東新橋　代表取締役社長：佐藤 武)が設立したAsianux（アジアナックス）コンソーシアムは本日、ベトナム企業のベトソフトウェア（Vietsoftware, Inc.　本社：ハノイ　会長兼CEO：Tran Luong Son）が4番目のメンバーとしてAsianuxコンソーシアムに正式参加することを発表いたします。

ベトソフトウェアはベトナムの大手ソフトウェア企業のひとつで、卓越したソフトウェア製品の開発、高品質のサービス、お客様の問題解決に対する革新的な手法、国際的な教育および国際企業での専門的な実務経験で高い評価を得ています。2007年7月27日付でAsianuxアドバイザリーボードに参加したベトナム科学技術省（MOST）の支援を受け、このたびのAsianuxコンソーシアムに参加することになりました。

Asianuxには、ベトナムにおけるオープンソースソフトウェア（OSS）開発への貢献が期待されています。今後5年間でのベトナムLinux市場のCAGR（年平均成長率）は、約20％と見込まれており、ベトソフトウェアとMOSTの参加により、Asianuxは世界の人口の25％をカバーすることになります。新メンバーの参加により、Asianuxは順調に拡大するとともに、今後もアジアを代表するLinuxエンタープライズOSとして確固たる地位を築いてまいります。

ベトソフトウェアにはすでに、多彩なオープンソース技術を構築し、OSSを土台とする多くのソリューションを提供してきた実績があります。このたび、自社のOSSビジネスに加え、AsianuxによるLinux OSビジネスをスタートさせ、9月末にはベトナム全土で「Asianux Server 3（アジアナックス サーバ スリー）」をリリース予定です。

4-CO（4つの共同）、すなわち共同開発、共同ブランド、共同サポート、共同マーケティングというAsianuxのビジネスモデルは他に類がなく、Asianuxコンソーシアムはレッドハットやノベルなど他のLinuxベンダーと一線を画しています。Asianuxは、アジア地域の英知を結集し、統合的なローカルリソースを駆使できる点で、アジア標準のLinuxプラットフォームの確立に向けて貢献してまいります。

2006年、Asianuxは世界第3位のLinuxベンダーに成長しました。アジア諸国の大半は、国内でソフトウェア産業とOSS技術を推進する強い意向を持っており、Asianuxのビジネスモデルに対する賛同の声が高まっています。Asianuxコンソーシアムでは、ベトソフトウェアの参加後、他のアジア各国企業からのAsianuxへの関心が急増すると予測しています。すでに3～4カ国からの参加に関する打診があり、今年中に少なくとももう1カ国の参加を実現する予定です。

中国のレッドフラッグ・ソフトウェアの社長兼CEO、Jia Dongは次のように述べています。「ベトソフトウェアの参加はAsianuxコンソーシアムにとって重要なマイルストーンになります。アジア市場でAsianuxが迅速に拡大しているのは、4-CO（4つの共同）という我々独自のビジネスモデルが優れた利点であることの証と信じています。来年、Asianuxコンソーシアムは、少なくとも更に2カ国からのメンバーを勧誘し、アジア市場6カ国以上へ活動範囲を拡大していく予定です。私たちは、ベトナムでオープンソースソフトウェア企業をリードするベトソフトウェアがベトナム国内のITインフラ整備はもちろん、Asianuxコンソーシアムにも多大な貢献をされることと期待しています。」

日本のミラクル・リナックスの代表取締役社長、佐藤　武は次のように述べています。「OSSの普及に力を入れているベトナムの企業、ベトソフトウェアがAsianuxへ参加されることを歓迎いたします。ベトソフトウェアはベトナムのソフトウェア産業のリーディングカンパニーであり、今後、一緒にアジア地域にAsianuxを広げていくうえで、重要でかつ力を発揮してくれるメンバーとして期待しています。ミラクル・リナックスは日本を含むアジア地域で、Asianuxが確固たる地位を築けるよう、Asianuxに積極的に取り組んでいく所存です。」

韓国のハーンソフト社長兼CEO、J.J. Baekは次のように述べています。「ベトナムは最も成長著しい新興国のひとつであり、全国的なITインフラを構築する上でのオープンソースソフトウェアの重要性を認識しています。Asianuxの韓国への進出後、我々にはLinuxに関して有意義で重要な引き合いが多数あります。Asianuxを通して、ベトナムでもこのような成功事例が輩出されることを期待します。」

ベトナムのベトソフトウェアの会長兼CEO、Tran Luong Sonは次のように述べています。「Asianuxコンソーシアムの4番目のメンバーとして参加でき、国内外で認められ、成長中のテクノロジートレンドの一部を担えることを光栄に思っています。 Asianuxコンソーシアムは優れたパートナーシップモデルを確立しており、これまでレッドフラグ、ミラクル・リナックス、およびハーンソフトの築いた多大な成果と努力、また我々への継続的な支援に感謝しています。私たちはベトナムでのAsianux拡大、コンソーシアムの発展に貢献できるよう努めます。