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ミラクル・リナックス、レッドフラグ、ハーンソフト新合弁会社「Asianux Corporation」設立を発表- 賛同企業との協力により日本における仮想化ソリューションの普及を促進 -

2006年4月26日
ミラクル・リナックス株式会社

ミラクル・リナックス、レッドフラグ、ハーンソフト新合弁会社
「Asianux Corporation」設立を発表
― アジア共通OS「Asianux®」の共同開発を推進し、アジア市場に最適な
リナックスの開発およびサポートサービスの提供を実現 ―

 北京発 ―2006年4月24日― ミラクル・リナックス株式会社(MIRACLE LINUX Corporation : 東京 代表取締役社長 佐藤 武、以下ミラクル・リナックス)、中国のレッドフラグ(Red Flag Software Co., Ltd. : 北京 Chris Zhao, Executive President、以下レッドフラグ)、および韓国のハーンソフト(Haansoft, Inc. : ソウル Jong-Jin,Baek, CEO、以下ハーンソフト)の3社は、アジアナックス・オペレーティング・システム(Asianux Operating System)およびこれらに同梱するオープン・ソース・ソフトウェア(Open Source Software)の共同開発を主業務とした新合弁会社「Asianux Corporation(アジアナックス・コーポレーション)」を設立することを本日発表いたしました。

 Asianux®は、2003年12月、北京で中国のレッドフラグとミラクル・リナックス両社の共同リナックス開発プロジェクトとしてスタートし、2004年8月に最初のバージョンであるAsianux® 1.0を出荷、同年10月に韓国のハーンソフトが参加して日中韓の3ケ国の共同プロジェクトになりました。2005年8月に信頼性、可用性、保守性を強化したAsianux® 2.0を出荷開始して以来、日中韓の行政府をはじめ幅広い分野の企業ユーザーで導入されています。この度、成長するアジア市場における日中韓以外の諸国との連携強化と、グローバルなハードウェアベンダーおよびソフトウェアベンダーとの協業強化等を目的として、「Asianux Corporation」を設立する運びとなりました。

「Asianux Corporation」設立の目的

  • アジアのニーズに応えた高品質のリナックス"Asianux®"の開発とサポート体制の構築
  • Asianux®のパートナーをアジア全域に広げ連携を強化

     

  • グローバルなハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダーとの協業を強化
  • アジア各国のOSS(オープン・ソース・ソフトウェア)の推進支援とコミュニティへの貢献

 

「Asianux Corporation」概要

「Asianux Corporation」の本拠地は、アジア諸国の本社やグローバルIT企業の研究開発センター(Research & Development Center)が数多く存在し、「Asianux®」の開発、技術サポートおよびマーケティングに最適な活動が可能である中国の北京とし、中国政府の事業許可承認後2006年5月に開業する予定です。
「Asianux Corporation」の経営陣には、レッドフラグの社長 クリス・チャオ(Chris Zhao)、ハーンソフト社の社長兼CEO 白鍾振(Jong-Jin,Baek)と、ミラクル・リナックス社の代表取締役社長 佐藤 武が就任する予定です。
Asianux Corporationは、IT市場の年間成長率が高いインド、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムといったアジア諸国においてビジネス・パートナーを発掘し協業を行っていきます。さらに「Asianux Corporation」は、新しい技術や機能を設計し開発するため、ハードウェアベンダーやソフトウェアベンダーと共に、アドバイザリ・コミッティや「Open Asianux」を結成し様々な意見を汲み取りながらそれを開発計画に組み入れて行く予定です。

 

アジア市場の急激な成長と共に、IT投資も急速に増加することが見込まれ、行政においてもIT化が推進される中、OSSとりわけリナックスを採用していこうという機運が高まっています。日本、中国、韓国でも行政機関でリナックスを利用する事例が増えています。たとえば大規模システムの例として、韓国では国家教育情報システム(National Education Information System)で2,700台のサーバーのプラットフォームとしてAsianux®が採用されました。企業でも同様に堅牢性、TCOの削減やセキュリティの観点からAsianux®の利用が拡大しています。これまで、インターネットのエッジサーバー用途に利用されていたリナックスが、データベースを利用したビジネス・アプリケーションやよりミッションクリティカルな分野でも急速に利用拡大しています。 

3社では、 "Common" "Collaboration" "Contribution"の3つの"C"を理念として、日中韓3ヶ国共通のリナックスの開発を進めてきました。今後もこの理念をそのまま引継ぎ、「Asianux®」をベースとした「Asianux Corporation」をアジア共通のオペレーティング・システムを開発するリナックス ディストリビュータへ発展させることを目指します。新合弁会社設立後も、引き続き「Asianux Corporation」と協力しながら各国特有の要望や政府からの要求に応え、高品質な製品の投入と付加価値のあるソリューションの提供により、アジア市場の活性化に貢献してまいります。


Asianux Corporationについて

    1. 会社概要:
    2. - 合弁会社名 : 「Asianux Corporation」

      - 設立 :2006年5月(予定)

      - 所在地 :中国北京

      - 資本金 :80万USドル

    1. 任務:
    2. - 共同開発 :開発とビジネス活動は、合同で実施

      - ビジネスモデル :Asianux®の販売とコンサルティング

      - プロフィットモデル :

      (a) Asianux®を共同開発するアジアのビジネス・パートナーを募る

      (b) グローバルのハードウェアベンダーとのプリインストールのバンドルビジネス

      (c) パートナーや顧客向けのサービスとコンサルティング活動

今回の発表に対する3社の代表からのコメントを以下に掲載いたします。

ミラクル・リナックス社 佐藤 武 代表取締役社長
ミラクル・リナックス社は、中国のレッドフラグ社、韓国のハーンソフト社との3社による合弁会社「Asianux Corporation」の設立に参加致します。合弁会社の設立により、私たちは、日本、アジア圏はもとより、ワールドワイドに対して、ビジネスを拡大していきます。また、グローバルのIHVベンダーやISVベンダーとの連携を強化し、Asianux®で利用できるハードウェア、ソフトウェアを充実させていきます。3カ国が1社に結集し結束力を強め、今まで以上によりよい製品を市場に投入し、信頼性・可用性・保守性をさらに高めることで、小規模から大規模のミッションクリティカルな市場までの様々なユーザーのニーズに応えていきます。
ミラクル・リナックスの未来はAsianux®の成功と共にあると考えています。

レッドフラグ社のクリス・チャオ(Chris Zhao)社長
今日、Asianux®は重要な地点に到達しています。 「Asianux Corporation」の設立は顧客とパートナーに、Asianux®の輝かしい未来を約束します。現在Asianux®は、中国-韓国-日本において、5万を超える企業のサーバーに実装され、グローバル企業から幅広くサポートを受けています。
アジアで統一されたLinuxプラットフォームを確立するため、Asianux®では幅広い協力を通じて、共同で開発、ブランディング、サービスを行っています。次のステップとして、Asianux®の開発に参加する多くのパートナーを求め、アジア市場での規模拡大を目指します。
「Asianux Corporation」は、開発への投資を増やし続けることで、高品質な製品を市場へ投入します。ISVベンダーやIHVベンダーをサポートするために、幅広い付加価値のあるソリューションを顧客へ提供いたします。
さらに、パートナーや各国のLinuxコミュニティ、政府関連機関と協力し、アジア最大級のLinuxコミュニティの確立を目指して、Linux市場拡大に向け、より一層貢献して参ります。

ハーンソフト社の白鍾振(Jong-Jin,Baek)社長兼CEO
アジア標準Linuxの確立を目指して「Asianux®」を共同開発する3社が、1つの合弁会社に集結することに賛同いたします。また、「Asianux®」プロジェクトを組織化するために「Asianux Corporation」を設立し、アジア全域に事業を拡大するために将来性のあるパートナーを求めることに同意致します。「Asianux Corporation」の設立によって、開発工程が向上し、ディストリビュータのトップ3(Red Hat、SuSE、Asianux®)として、確固たる評価を得ることを期待します。 「Asianux Corporation」としての組織とサービスにより様々な問題が解決され、共同体型プロジェクトから1つの結束した企業となることで、長期ロードマップの作成、顧客サービス、そしてベンダーとのゆるぎないパートナーシップを実現いたします。

本発表に際し、以下の各社様よりご賛同いただいております。
コメント本文につきましては、弊社WEBにすべて掲載しております。
掲載ページURL:http://www.miraclelinux.com/corp/pressroom/details/2006/0426_2.html

 株式会社東芝
 日本電気株式会社
 株式会社日立製作所
 Adaptec, Inc.
 BEA Systems, Inc.
 Dell Inc.
 EMC Corporation
 Emulex Corporation
 Hewlett-Packard Company
 IBM Corporation
 Intel Corporation
 Oracle Corporation
 Samsung Electronics Co., Ltd.
 SAP Aktiengesellschaft
 Stratus Technologies,Inc.
 Sybase, Inc.
 Symantec Corporation

◆CGLについて
CGL(Carrier Grade Linux)は、リナックスの採用を推奨し、可用性・拡張性・即応性などキャリア・グレード・アプリケーションに求められる特性を定義する機関「OSDL(Open Source Development Labs, Inc.)」により公認されたリナックス規格です。
さらにCGLは、公認規格LSB(Linux Standard Base)にも準拠しており、サービス・アベイラビリティ・フォーラムなどの既存フォーラムやコミュニティと密接に関連しています。

◆アジアナックス(Asianux®)について
「Asianux®」は、「Common(共通)」、「Collaboration(協調)」、「Contribution(貢献)」のコンセプトをもとに、アジアから発信する全く新しいソフトウェア・ビジネス・プロジェクトです。アジアを代表するLinux企業からノウハウと開発スタッフを集結した「Asianux®」では、アジア市場に最適化され、顧客満足度の高い「Linuxディストリビューション」を共同開発しながらアジア標準Linuxの確立を目指します。

◆ハーンソフト社(Haansoft,Inc.)について
国家の象徴として認識されるハーンソフトは、韓国を代表するソフトウェア企業であり、ワードプロセッサー市場で圧倒的な成功を治めた企業として有名です。1990年設立以来、ワードプロセッサー「Hangul」は1000万枚以上も売り上げ、さらに2004年に開発された「Hancom Office」は、地方のオフィスパッケージ市場におけるマイクロソフトの勢力に対抗しています。
海外市場向けに販売開始されたWebベース向けオフィスパッケージソフトウェア「Thinkfree Office」は、ワードプロセッサー「Write」、プレゼンテーションプログラム「Show」、表計算アプリケーション「Calc」の3つのプログラムから構成されており、Windows上でしか動作しない他のオフィスソフトウェアとは異なり、LinuxやMacintosh上でも動作します。Microsoft Officeファイル(Word、PowerPoint、Excel)とも互換性があり、同等の動作環境を提供するためMicrosoft Officeのプログラムを必要とせずに、Microsoft Officeファイルを簡単にオープンすることが可能です。さらに、英語、中国語、日本語など15種類もの言語に対応しています。
このように「Thinkfree Office」はMicrosoft Officeに替わるシンプルで最良なソフトウェアであり、低価格で提供されるだけでなくオンラインWebでもユーザーに提供されています。
またLinux分野においても、Haansoft Linux OSやLinux向けワードプロセッサーHangul、Linux向けThinkfree Office、グループウェア向けWorkdeskといった様々なリナックスソリューションを開発しています。
ハーンソフトは、韓国を代表するリナックス企業として、中国のレッドフラグ社と日本のミラクル・リナックス社と協業して、共通プラットフォームを推進するためAsianux®プロジェクトに参加いたします。

◆レッドフラグ社(Red Flag Software Co., Ltd.)について
2000年6月に設立以来、レッドフラグは、150人以上の従業員を雇用するアジア最大規模のLinux企業になるべく、急速に、かつ確実に成長しています。本社を北京に、そして広州と上海に子会社を置くことで、基礎のしっかりした販売ルートとサービスネットワークを全国的に展開します。製品の種類には、高性能LinuxサーバーOSやクラスタシステム、デスクトップOS、組み込み式OS、テクニカルサービスやトレーニングがあります。レッドフラグLinuxは、政府やチャイナポスト、教育、電気通信、金融、保険、運輸、電力、物流、メディア、製造業といった、たくさんの産業に採用されています。

◆ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、Linuxサーバー関連製品とサービス専門事業会社として2000年6月1日より業務を開始し、Linuxサーバー OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、マルチプラットフォームに対応したセキュアOS「MIRACLE HiZARD」や、24時間365日連続稼動を実現するクラスタソリューション「MIRACLE CLUSTERPRO」の提供、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供など、幅広く事業を展開しています。
また、2004年1月には、「Common(共通)、Collaboration(協調)、Contribution(貢献)」 をコンセプトにもつ、アジアから発信する全く新しいソフトウェアビジネスプロジェクト「Asianux®(アジアナックス)」を立ち上げ、「アジア市場に最適化し信頼性の高い共通のエンタープライズLinuxディストリビューション」の共同開発に取り組んでいます。
詳細は、http://www.miraclelinux.com/asianux/ をご参照ください。

■本件に関する報道関係お問合せ

アジアナックス・コーポレーション(「Asianux Corporation」)
 PR Officer, Marketing Division
 E-mail:mktg@asianux.com
 http://www.asianux.com

レッドフラグ(Red Flag Software Co., Ltd.)
 Product & Marketing Dep