ミラクル・リナックス、Red Hat対応済みソフトウェアのミラクル対応を支援する互換チェックツールをISVへ無償提供- ISVの検証コスト削減により対応ソフトウェアの拡大を目指す -
2006年3月28日
ミラクル・リナックス株式会社
ミラクル・リナックス、Red Hat対応済みソフトウェアのミラクル対応を支援する互換チェックツールをISVへ無償提供
― ISVの検証コスト削減により対応ソフトウェアの拡大を目指す ―
ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区東新橋、代表取締役社長 佐藤 武、以下ミラクル・リナックス)はRed Hat Enterprise Linux(以下 Red Hat)対応済みソフトウェア製品のMIRACLE LINUX対応を促進するため、本日よりRed Hatとの互換チェックツールを無償で提供開始いたします。ISVは本ツールを利用することによりMIRACLE LINUXでの検証コストを大幅に削減することができ、かつミラクル・リナックスから検証に対する技術支援を受けることができます。
「MIRACLE LINUX - Asianux Inside」(*1)は、Red Hatとカーネルレベルで互換性を保ちながら日本語環境の充実、障害解析の強化などの機能を付加し、さらにサーバ管理に必要な設定やOracle Databaseのインストールとセットアップが容易に実行できるGUIツールや最新のOSS(Open Source Software)を搭載し、使い易いOS環境を提供しているエンタープライズLinuxサーバOSです。このたび提供を開始する互換チェックツールをISVのソフトウェア製品が稼働しているRed Hat上で実行することにより、対象ソフトウェア製品が利用しているライブラリ、ツールを自動抽出し、MIRACLE LINUXで問題なく動作可能であるか判別します。
ISVは本ツールによる検証結果に基づき、検証対象を絞りこむことで、すでにRed Hatで動作しているソフトウェア製品をMIRACLE LINUXで検証するコストを大幅に削減することが可能となります。 この互換チェックツールの移行支援対象は以下の通りです。
- Red Hat Enterprise Linux 3から「MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside」への移行
- Red Hat Enterprise Linux 4から「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」への移行
提供開始する互換チェックツールは「With MIRACLE 2005」プログラム(*2)(http://www.miraclelinux.com/with/)に申し込んだ上で、同サイトからダウンロードして利用することができます。
ミラクル・リナックスでは、2006年8月までにこのツールを活用してMIRACLE LINUX対応ソフトウェア製品を 200製品に拡大することを目指します。
日本電気株式会社の「CLUSTERPRO for Linux」は、このツールを利用してMIRACLE LINUXへの動作検証を完了しています。日本電気株式会社より、以下のようなコメントをいただいています。
NECは、この度の「互換チェックツールの提供」を心より歓迎いたします。NECは、エンタープライズ領域におけるLinuxシステムの構築と運用においては、ミドルウェアから業務ソリューションにいたる各領域でのソフトウェアの充実が不可欠なものと考えています。対応ソフトウェア製品の拡大を目的とする「互換チェックツールの提供」に関しましても、その試行段階からご協力させていただき、検証コスト削減効果を実感しております。ISVの皆様が本ツールを有効活用され、少ない検証コストでビジネス機会を拡大され、結果としてお客様へのより良い製品とシステムの提供に繋がることを期待しております。
事業本部長 山元 正人
ミラクル・リナックスでは、ISVを対象に互換チェックツールを利用したMIRACLE LINUXでの動作検証方法についての説明会を下記の日程で開催します。
日時: | 2006年4月18日(火) 15:00~17:00 (受付 14:30~) |
会場: | ミラクル・リナックス株式会社 セミナールーム (東京) |
内容: |
・MIRACLE LINUXとRed Hat Enterprise Linuxの機能差分について ・「With MIRACLE 2005」プログラムのご紹介 ・互換チェックツールのご紹介と使用方法について |
詳細・お申込み: | 終了しました |
お問合せ先: | ミラクル・リナックス株式会社 ビジネスディベロップメント部 中野・小鹿原 mktg@miraclelinux.com |
(*1) 「MIRACLE LINUX - Asianux Inside」とは
ミラクル・リナックスが開発・提供する最新版OSである「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」は、カーネル2.6を採用し、ミッション・クリティカルな分野で必須とされる Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)を徹底追求したエンタープライズLinuxサーバOSです。2005年9月、OSDL(Open Source Development Labs, Inc. ) が定めたLinuxの標準仕様のCGL(キャリア・グレード・リナックス)(*3)2.0.2に正式に準拠しています。また、2005年9月に公開されたLSB (Linux Standard Base)3.0に準拠し、標準化およびアプリケーションの相互運用性を保証しています。
さらに、最大32CPUプロセッサ、64GBメモリをサポートしている同製品はOracle Databaseとの高い親和性、Shift JIS・日本語EUC・外字 (UTF-8)に対応した日本語環境の充実、障害対応機能、Samba3.0(サンバ)国際化版の同梱やLDAP連携機能、ジャーナリング機能を搭載したファイルシステムへの対応などのエンタープライズ用途の機能を搭載しています。また、直感的で分かりやすいインタフェースによってサーバ管理やSambaサーバ構築に必要な設定ができるGUIユーティリティやOracle Databaseのインストールとセットアップが容易に実行できるGUIツール「Install Navigator for Oracle(ORANAVI)」、および最新のOSS(Apache 2.0.52、PHP 5.0.4、PostgreSQL 8.0.3、MySQL 4.1.10a、Samba 3.0.14aなど)を搭載し使い易いOS環境を提供しています。
(*2) 「With MIRACLE 2005」プログラムとは
ミラクル・リナックス製品に対応したハードウェア、ソフトウェア、ソリューション、サービスを開発・販売 (リリース予定製品を含みます)している企業を対象とし、MIRACLE LINUX対応アプリケーションの普及を目的としたプログラム。このプログラムにご参加いただいた企業には、MIRACLE LINUXへの製品対応の際の技術支援から対応いただいた製品の顧客への紹介やマーケティング支援まで様々な支援を提供しています。
(*3) CGLについて
CGL(Carrier Grade Linux)は、リナックスの採用を推奨し、可用性・拡張性・即応性などキャリア・グレード・アプリケーションに求められる特性を定義する機関「OSDL(Open Source Development Labs, Inc.)」により公認されたリナックス規格です。
さらにCGLは、公認規格LSB(Linux Standard Base)にも準拠しており、サービス・アベイラビリティ・フォーラムなどの既存フォーラムやコミュニティと密接に関連しています。
ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、Linuxサーバ関連製品とサービス専門事業会社として2000年6月1日より業務を開始し、Linuxサーバ OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、マルチプラットフォームに対応したセキュアOS「MIRACLE HiZARD」や、24時間365日連続稼動を実現するクラスタソリューション「MIRACLE CLUSTERPRO」の提供、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供など、幅広く事業を展開しています。
また、2004年1月には、「Common(共通)、Collaboration(協調)、Contribution(貢献)」 をコンセプトにもつ、アジアから発信する全く新しいソフトウェアビジネスプロジェクト「Asianux®(アジアナックス)」を立ち上げ、「アジア市場に最適化し信頼性の高い共通のエンタープライズLinuxディストリビューション」の共同開発に取り組んでいます。
■本件に関する報道関係お問合せ
ミラクル・リナックス株式会社
製品マーケティング部 中野 正彦
Tel:03-5404-5041
E-mail:mktg@miraclelinux.com
*Asianux®は、ミラクル・リナックス株式会社の日本における登録商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。