ミラクル・リナックスと日本オラクルとドットヒル、本格的データベース・サーバ利用の拡大に向けLinuxクラスタ分野で協業― 「高信頼DBクラスタ ・ソリューション」を提供 ―
2005年8月25日
ミラクル・リナックス株式会社
日本オラクル株式会社
ドットヒルシステムズ株式会社
ミラクル・リナックスと日本オラクルとドットヒル、本格的データベース・サーバ利用の拡大に向けLinuxクラスタ分野で協業
― 「高信頼DBクラスタ ・ソリューション」を提供 ―
ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:佐藤 武、以下 ミラクル・リナックス)、日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:新宅正明、以下 日本オラクル)および米国ドットヒルシステムズ社の日本法人 ドットヒルシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 ジェームス ランバート、以下 ドットヒル)は、Linux環境での本格的データベース・サーバの利用促進を図るため、信頼性・可用性・拡張性の高いエンタープライズ・クラスタ・ソリューション提供に向け、Linuxクラスタ分野で協業することを本日発表いたします。
本協業により、各社の製品を組み合わせることで、高可用性を低コストで実現するローエンド(注1)から、ダウンタイムを最低限に留める非常に高い可用性が要求されるハイエンド(注2)なミッション・クリティカルな分野まで、ビジネス用途に応じて段階的に適用できるエンタープライズ・クラスタ・ソリューションを提供することが可能となります。そこで、信頼性の高いシステム構築と高品質な運用支援サポートの提供を包括したLinuxの高信頼データベース・クラスタ・ソリューション「高信頼DBクラスタ・ソリューション」を提供開始いたします。なお、今後3年間で100セットの販売を予定しています。
(注1) | CLUSTERPROを用いたHAクラスタ構成で、初期コストを抑えOracle DBの可用性向上のみを目的としたクラスタシステム |
(注2) | RAC/CLUSTERPROを組合せ、処理能力の向上を図りながらシステムのダウンタイムを最小限にとどめることを目的としたクラスタシステム |
このたびの協業による主な提供概要は以下のとおりです。
◆採用している各社の製品
- 日本オラクルのデータベース市場実績No.1の「Oracle Database 10g」と並列データベース「Oracle Real Application Clusters 10g」
- NECの国内Linuxクラスタ市場実績No.1の「CLUSTERPRO」
- ミラクル・リナックスのNEC CLUSTERPROとOracleデータベースとの親和性の高い「MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside」をバンドルした「MIRACLE CLUSTERPRO」
- ドットヒルの強固で信頼性に定評のある価格性能比の高いストレージ「SANnet IIシリーズ」
* IAサーバは、富士通株式会社の高い信頼性を持つビジネスサーバ「PRIMERGY」を採用しています。
◆ソリューション展開
本ソリューションでは、ローエンド向けのベーシックな2ノード運用待機クラスタ構成から、ハイエンド・ミッションクリティカル分野向けのOracle Real Application Clustersによる堅牢かつ拡張性の高い4ノード並行DB構成まで、ビジネス用途に応じて段階的に対応できる3パターンのクラスタ・ソリューションをご用意することで、適切な投資と性能でLinuxシステム構築を可能としています。
◆各社が共同で実施・展開する主な内容
- チラシやWEB紹介など各種販促ツールの企画や作成
- セミナー、イベントやプロモーションの共同実施
- 共同動作検証
- 社内外への販売体制・支援体制の強化
なお、「CLUSTERPRO」を開発する日本電気株式会社(本社:東京都港区芝 代表取締役社長 金杉明信、以下NEC)、および、UNIX及びLinuxの経験を生かし安心確実なシステム・インテグレーションを提供する株式会社PFU(本社:石川県かほく市 代表取締役社長 広瀬 勇二、以下PFU)を含む5社が協力し、お客様に安心してご利用いただけるソリューションを提供いたします。なお、共同の動作検証では、富士通のPlatform Solution Centerを利用しています。
◇「高信頼DBクラスタ・ソリューション」について
- ローエンド・クラスタ
- 低価格クラスタを実現した、共有RAIDを使用しないCLUSTERPRO LE(ネットワークミラー型)のクラスタ構成です。
- ミッドレンジ・クラスタ
- システムの冗長構成とともに2ノード運用待機構成(CLUSTERPRO SE)、または、2ノードSE RAC構成のクラスタ構成です。FC-RAIDを採用した2ノード構成のミドルレンジ向けの構成として提供いたします。
- ハイエンド・クラスタ
- システムの冗長化構成とともにEE RACとCLUSTERPRO SEを併用した4ノードまで拡張可能なクラスタ構成です。CLUSTERPROの監視機能がRACを補完します。FC-RAIDを採用した2ノード構成を基本とし、4ノードまで拡張可能な大規模DBにも適用できる構成として提供いたします。
◇それぞれの構成例
Oracle | Oracle Database 10g Standard Edition One |
---|---|
クラスタ | MIRACLE CLUSTERPRO LE V3.1 |
OS | MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside |
共有ディスク | なし |
サーバ | PRIMERGY RX300 S2 |
CPU | 64ビット Intel® Xeon™ プロセッサ 3EGHz/2MB ×1 |
メモリ | 1.0GB RAM |
内蔵ハードディスク | 220.2GB:73GB×3(RAID5) |
ミドルレンジ・クラスタ
Oracle | Oracle Database 10g Standard Edition |
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クラスタ | Oracle Real Application Clusters / または、MIRACLE CLUSTERPRO SE V3.1 |
OS | MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside |
共有ディスク | SANnetII FC Type 146GB×5 |
サーバ | PRIMERGY RX300 S2 |
CPU | 64ビット Intel® Xeon™ プロセッサ 3EGHz/2MB ×1 |
メモリ | 1GB RAM |
内蔵ハードディスク | 146.8GB:73GB×2(RAID1) |
ハイエンド・クラスタ
Oracle | Oracle Database 10g Enterprise Edition |
---|---|
クラスタ | Oracle Real Application Clusters / MIRACLE CLUSTERPRO SE V3.1 |
OS | MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside |
共有ディスク | SANnetII FC Type 146GB×5 |
サーバ | PRIMERGY RX300 S2 |
CPU | 64ビット Intel® Xeon™ プロセッサ 3EGHz/2MB×2 |
メモリ | 2.0GB RAM |
内蔵ハードディスク | 146.8GB:73GB×2(RAID1) |
また、本協業の一環として、エンドユーザーを対象に、下記要領にてセミナーを開催いたします。
『MIRACLE LINUXで構築する高信頼DBソリューション・セミナー』について
日時: | 10月5日(水) 13時30分~17時30分 |
会場: | ミラクル・リナックス セミナールーム「向日葵」 |
対象: | LinuxでOracleを利用したい方 |
日時: | 10月14日(金) 13時30分~17時00分 |
会場: | 日本オラクル 17階 セミナールーム |
対象: | Oracleを利用したい方 |
主催: | ミラクル・リナックス、日本オラクル |
協力: | ドットヒル、PFU、NEC |
■各社からのコメント
第二コンピューターソフトウェア事業部事業部長 赤津 素康 氏
プラットフォームソリューションセンター センター長 平野 一雄 氏
システム事業部インフラソリューション統括部長 佐藤 春行 氏
ミラクル・リナックス株式会社
マーケティング部 広報担当 石渡
Tel:03-5404-5038
E-mail:mktg@miraclelinux.com
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 広報部 北川
Tel:03-6238-8180
E-mail:Natsuko.Kitagawa@oracle.com
URL: http://www.oracle.co.jp/
ドットヒルシステムズ株式会社
マーケティング&セールスサポート部 近藤
Tel:03-3251-1690
E-mail:marketing@dothill.co.jp
URL: http://www.dothill.co.jp/
* 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。