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ミラクル・リナックス、最新のカーネル2.6を採用した次期バージョン「Asianux®2.0」のベータ版を公開―6月1日から開催されるLinux World Expo/Tokyoにて、一般の技術者を対象にベータ版配布(先着1,000名)や技術解説を実施―

2005年5月26日
ミラクル・リナックス株式会社

ミラクル・リナックス、最新のカーネル2.6を採用した次期バージョン「Asianux®2.0」のベータ版を公開
―6月1日から開催されるLinux World Expo/Tokyoにて、 一般の技術者を対象にベータ版配布(先着1,000名)や技術解説を実施―

 ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区東新橋 代表取締役社長:佐藤武、以下ミラクル・リナックス)は本日、中国のRed Flag Software Co., Ltd.(レッドフラッグ社:北京 Chris Zhao, Executive President、以下 レッドフラッグ)、及び韓国のHaansoft, Inc.(ハーンソフト社:ソウル Jong Jin Baek, CEO、以下ハーンソフト)と共同で開発および事業展開する「Asianux®(アジアナックス)」プロジェクトの次期バージョン「Asianux®2.0」のベータ版を公開することを発表いたします。

 ミラクル・リナックスは、主要なハードウェアベンダーやソフトウェアベンダー向けに「Asianux®2.0」ベータ版の提供を開始し、7月22日予定のGA版完成に向けた品質テストやパフォーマンステストなどの検証作業を、各社と協力し製品開発を実施しています。また、開発された「Asianux®2.0」は、「Asianux®」参画各社のブランド名で製品化され、各国の市場に向けて出荷いたします。ミラクル・リナックスは「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」、レッドフラッグは「Red Flag DC Server 5.0 - Asianux Inside」、ハーンソフトは「Haansoft Linux 2005 - Asianux Inside」として販売し、各国の市場に適したサポートやサービスを提供いたします。なお、日本における「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」の出荷開始時期は10月初旬頃を予定しています。

 また、2005年6月1日より開催される、株式会社IDGジャパン主催『LinuxWorld Expo/Tokyo 2005』(場所:東京ビッグサイト)の会場にて、一般の技術者を対象に「Asianux®2.0」ベータ版の配布および同製品に関する技術セミナーを実施いたします。

◇「Asianux®2.0」 技術セミナーの実施概要は以下の通りです。

展示会: LinuxWorld Expo/Tokyo 2005
開催日程: 2005年6月1日(水)~3日(金)
10:00~17:30 (受付開始 9:30)
開催場所: 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
ビジネス/
テクノロジートラック:
【A1-2】
日時: 2005年6月1日(水) 12:40~13:20
セミナー名: 最新Linuxの実力!Asianux®2.0 Technology Overview
講師: コアテクノロジー部 部長 伊東達雄

◇「Asianux®2.0」で強化される主な機能は以下の通りです。

 Asianux®2.0は、最新のカーネル2.6を採用し、パフォーマンスとスケーラビリティを飛躍的に向上させ、RAS機能の強化により基幹系システムへの導入や商用UNIXからLinuxへの移行促進を図ります。また、管理・設定ツールなどGUI環境を充実させ、操作性を向上させることでメンテナンスコストと作業時間を削減します。特に、OSDL(Open Source Development Labs, Inc.)が定めたキャリアグレードLinux(CGL)仕様を実装し、信頼性・可用性を向上させています。

  1. RAS(信頼性/可用性/保守性)の強化

    「Asianux®2.0」では、信頼性/可用性/保守性について重点的に強化しています。特に高負荷時における安定性が飛躍的に向上しています。またRAS機能強化の一環としてCGLについても取り組んでおり、CGL2.0が定義するプライオリティ1の機能を提供します。

  2. 日本語・中国語・韓国語の強化

    「Asianux®2.0」では、日本語/中国語/韓国語/英語をサポートしています。これらの言語を使用するために最適な環境を提供します。サポートする文字コードは、UTF8/EUC/SJIS/GB18030です。

  3. 操作性の強化

    「Asianux®2.0」では、KDEをベースとした 「ReFineD」を導入しています。「ReFineD」とは、世界で1,500万本の出荷数を誇る、レッドフラッグのクライアント製品に採用された実績あるデスクトップ環境です。 従来のLinux製品と比較するとGUIによる操作性が大幅に向上しています。また豊富なGUI管理・設定ツールを搭載しています。

  4. 主要コンポーネント
    カーネルバージョン: kernel 2.6.9
    ライブラリ・コンパイラ: glibc 2.3.4
    gcc 3.4.3
    カーネルダンプおよび
    トレース機能の搭載:
    Diskdump, NetDump,
    LKST(カーネル性能解析ツール対応),
    DAV(ディスクデフラグメント状況表示ツール)
    ファイルシステム: Ext3 / XFS / ReiserFS / Ext2
    プリンティング機能: OpenPrinting
    主要コンポーネント一覧: x.org 6.8.1  rpm 4.3.3  KDE 3.2.1  openssh 4.0p1  bind 9.2.4  dhcp 3.0.1  postfix 2.1.5  sendmail 8.13.1  proftpd 1.2.10  squid 2.5.STABLE6  iscsi 4.0.2  Apache 2.0.52  PHP 5.0.4  MySQL 4.1.10a  PostgreSQL 8.0.2  Samba 3.0.14a  openldap 2.2.13  ntp 4.2.0  net-snmp 5.1.2  iptables 1.2.11  Perl 5.8.5  Ruby 1.8.1  OraNavi 10.2  CUPS 1.1.22  ghostscript 7.07
Asianux®(アジアナックス)について
「Asianux®」は、「Common(共通)、Collaboration(協調)、Contribution(貢献)」をコンセプトに、アジアから発信する全く新しいOSS開発プロジェクトです。2003年12月に日本のミラクル・リナックスと中国のレッドフラッグが提携により「Asianux®」を立ち上げて以来、2004年6月に「Asianux®1.0」をリリースし、その後10月に韓国のハーンソフトが参画し、名実ともに日中韓の3カ国共同開発をスタートしています。「Asianux®」のビジョンは、アジア標準のエンタープライズLinuxになること、そして、高品質・高性能のエンタープライズLinuxと顧客満足度の高いサポート・サービスを提供することです。2004年7月に、米オラクル社の『Unbreakable Linux』の対応プラットフォームに認定されたほか、主要ベンダーによるAsianux®のCertificationの作業が進んでいます。

ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、Linuxサーバ関連製品とサービス専門事業企業として2000年6月1日より業務を開始し、Linuxサーバ OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、マルチプラットフォームに対応したセキュアOS「MIRACLE HiZARD」や、24時間365日連続稼動を実現するクラスタソリューション「MIRACLE CLUSTERPRO」の提供、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供等、幅広く事業を展開しています。詳細はhttp://www.miraclelinux.com/を参照ください。

■本件に関する報道お問合せ

ミラクル・リナックス株式会社
 マーケティング部 広報担当 石渡 美帆
 Tel:03-5404-5038 Fax:03-5404-5051
 E-mail:mktg@miraclelinux.com
 URL:http://www.miraclelinux.com/

*Asianuxは、ミラクル・リナックス株式会社の日本における登録商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。