現在位置: ホーム / MIRACLE110番 / 過去のプレスリリース / 2005年 プレスリリース / <ミラクル関連>住商情報システムと4社は共同で、システムの「高可用性と高信頼性」を実現する新たな選択肢として、<オープンソースDBMS「MySQL Cluster」をベースとしたソリューション>を、「LinuxWorld Expo/Tokyo 2005」にて、参考出展及び実演をいたします

<ミラクル関連>住商情報システムと4社は共同で、システムの「高可用性と高信頼性」を実現する新たな選択肢として、<オープンソースDBMS「MySQL Cluster」をベースとしたソリューション>を、「LinuxWorld Expo/Tokyo 2005」にて、参考出展及び実演をいたします

2005年5月18日

住商情報システムと4社は共同で、システムの「高可用性と高信頼性」を実現する新たな選択肢として、 <オープンソースDBMS「MySQL Cluster」をベースとしたソリューション>を、 「LinuxWorld Expo/Tokyo 2005」にて、参考出展及び実演をいたします
―TCO削減と高可用性とが、同時に実現可能な、新たな選択肢です―

住商情報システム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:阿部 康行、以下 住商情報システム)は、有限会社エコーンネットワークス(本社:東京都日野市、代表取締役社長:玉田 純三、以下 エコーンネットワークス)、株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長:庄山 悦彦、以下 日立製作所)、マウンテンビューデータ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:クリフ・ミラー、以下 マウンテンビューデータ)、ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤 武、以下 ミラクル・リナックス)、(五十音順)とともに、「LinuxWorld Expo/Tokyo 2005」(2005年6月1日(水)~3日(金)、於東京ビッグサイト(東京国際展示場))の「MySQL」ブースにて、「MySQL Cluster」を使用した、ソリューションを参考出展いたしますので、以下の通り、お知らせします。

  1. 背景:

    昨今、ミッションクリティカルなエンタープライズシステムは高可用性がますます求められ、特にデータベースについては、無停止稼動が可能なこと、データが確実に保全されることなど、高可用性への要求は高まる一方です。

    しかしながら、従来一般的に知られるクラスターデータベース技術を利用したエンタープライズソリューションは、信頼性が高い反面、システム構築および、管理コストが高価になり、時にはアプリケーションの設計変更を余儀なくされるなど、難点が多々ありました。

    「MySQL Cluster」を使用した、この度のソリューションは、オープンソースデータベースをエンタープライズシステムの核とするための重要なソリューションの1つとして、当社が早い段階より注目して調査研究してきたものです。これにより、クラスターデータベースとしての高い可用性と信頼性を維持し、且つ、アプリケーション構築を容易に実現し、管理コストの削減を含むTCOを削減いたします。

    今回のソリューションには、

    • ハードウエアプラットフォームには、国産で極めて高い信頼性技術が投入されたブレードサーバであります、「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」(提供:日立製作所)、
    • OSには、アジア商圏での優位性が期待できるとされる、「MIRACLE LINUX」(提供:ミラクル・リナックス)、
    • 「MySQL Cluster」のノード間の超高速通信を実現する「Dolphin SCI」ネットワーク(提供:ノルウェイDolphin社技術サポート窓口、エコーンネットワークス)、
    • ノードのリカバリ時のデプロイソフトウェアとして、クラスターコンピューティングのデプロイには実績のあるサーバ管理ソフトウェア「PowerCockpit」(提供:マウンテンビューデータ)、

    を使用しています。

    いずれも日本国内に、充実したサポート体制を擁する製品であり、これにより、日本のお客様でも安心して、オープンソースDBMS「MySQL Cluster」を使用した、高可用性システムを構築することが可能となります。

    なお、当社は、お客様に対し、他の商用クラスターデータベースを使用したエンタープライズソリューションを提供した経験・ノウハウを有しております。

     

    今回、参考出展いたします「MySQL Cluster」をベースとしたソリューションは、高可用性システムの構築を検討されているお客様に対し、新たなる選択メニューを提供するものと考えております。

  2. 「MySQL Cluster」を使用したソリューションを構成する各製品の概要と特徴:

    1. 「MySQL Cluster」:

      「MySQL Cluster」は、『インメモリのデータベース』(注1)で且つ、『シェアードナッシング(非共有型)』(注2)のクラスターデータベースです。

      複数ノード間でデータを複製、及び、分散して持ちます。また、『インメモリデータベース』」ですので非常に高速な応答速度に特長があります。

      「MySQL Cluster」の歴史は古く、1990年代、Ericssons社(本社:ストックホルム)の研究者グループによってテレコム/IP環境向けの高可用性クラスターデータベースが開発されました。2000年に、Ericsson社は、ベンチャー企業としてAlzato社を設立し、Alzato社が高可用性ネットワークデータベースシステム「NDB Cluster」(注:NDB=Network DB)として製品化いたしました。

      2003年9月、MySQL社は、Alzato社を取得し、Alzato社の有します技術を「MySQL」のストレージエンジンの一つとして取り入れ、その成果を、2004年5月、米国オーランドで開催されました「MySQLユーザーカンファレンス」にて、新製品「MySQL Cluster」として、発表いたしました。

      現在、「MySQL Cluster」は、MySQL社のホームページ(http://www.mysql.com/cluster)から、GA(Generally Available)版(通常版)としてダウンロードが可能です。

       

      特に注目する機能としては、自動リカバリ、単一障害点の排除など、「エンタープライズ クラスターデータベースサーバ」に必須な機能が実装されています。また、Linuxを含む、ほとんどの商用プラットフォームで稼動させることが可能です。

       

      (注1):データ構造をマシンの主メモリ上に構築・展開し、メモリ上の操作のみで動作を実現しているデータベース
      (注2):データを各サーバに分散・格納し、特定のサーバに、集中・共有しない方式

    2. 日立統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony (ブレードシンフォニー)」:

      「BladeSymphony」は、ブレード仕様のサーバ部 (ブレードサーバ部)と、ストレージ部、ネットワーク部およびオペレーティングシステム (OS)、システム管理ソフトウェアをユーザーの要件に合わせて組み合わせるプラットフォーム製品です。メインフレームで培った極めて高い信頼性技術を投入し、高いスケーラビリティやリソース管理機能により、小規模システムから大規模システムまであらゆるエンタープライズ向けプラットフォームニーズに応えることのできる、日立のコアコンピテンスを結集した製品です。

    3. 「MIRACLE LINUX」:

      最大32CPUプロセッサ、32GBメモリをサポートし、高い品質と信頼性、安定性、拡張性、セキュリティを徹底追求したエンタープライズ LinuxサーバOSである「MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside」を採用しています。「MIRACLE LINUX」は、特に、官公庁・地方自治体で必要とされる外字(UTF-8)やシフトJISコードを含めた日本語環境への対応や、障害対応機能、Samba3.0(サンバ)国際化版の同梱やLDAP(注3)連携機能、ジャーナリング機能を搭載したファイルシステムへの対応など、エンタープライズ用途の機能を搭載しています。また、ミラクル・リナックス社は日中韓共同プロジェクトで知られている北東アジアOSS推進フォーラムと連携するほか、各国企業と共同でアジア市場に最適化した共通のエンタープライズLinux開発を目指す「Asianux R」を展開しており、アジア商圏における優位性が期待できます。

      (注3):LDAP=Lightweight Directory Access Protocol

    4. 「Dolphin SCI」:

      「SCI」(Scalable Coherent Interface、IEEE規格1596)は、並列分散システムを実現するために開発されてきた高速、高信頼性のインターコネクト規格です。開発と販売は、ノルウェイのDolphin Interconnect Solutions AS(www.dolphinics.com)がおこなっています。特に超高速の応答速度が要求されるリアルタイム処理システムや大量のデータを高速処理しなければならない科学技術計算用並列処理システム等の分野で多用されています。最近では、並列分散RDBMSやRDBMSのキャッシュシステムといった分野で利用がされてきています。なお、Dolphin社は、「MySQL Cluster」が、まだ、「NDB」とも名づけられていない1996年頃から「SCI」をDr. Mikael Ronstrom(「MySQL Cluster」の開発者)へ提供していました。今夏には「PCI-Expressバージョン」がリリースされます。

    5. 「PowerCockpit」:

      サーバ管理ソフトウェア「PowerCockpit」は、大規模なLinuxシステムの効率良い運用を目的に開発されたソフトウェアです。「PowerCockpit」を利用することにより、サーバ全体のアップデートや変更、また、システム環境を瞬時にロールバックすることが可能となるため、管理労力と時間の大幅な短縮を実現します。また「PowerCockpit」の「スマートイメージ」テクノロジーは、充分な設定と綿密なテストが行われたシステムをイメージレポジトリとしてシステム管理者の設定ノウハウとともに保存管理します。この保存されたシステムは、予備サーバはもちろん、異なるハードディスクやネットワーク機器を持つサーバにも簡単に導入できるため、システムバックアップ/リストア用途として数多くの採用実績があります。企業内のデータセンタをはじめ、IT部門、ブレードサーバを利用したサービス、クラスタ管理などに「PowerCockpit」は強力な機能を提供します。今回は、「PowerCockpit」で障害サーバを素早く復旧し、MTTR短縮を実現するデモンストレーションを行います。

  3. MySQL社からのご挨拶:

    "MySQL社は、間もなく開催されます『LinuxWorld Expo/Tokyo 2005』にて、『MySQL Cluster』をご紹介できますことを、大変嬉しく思っております。

    また、日立製作所、エコーンネットワークス、ミラクル・リナックス、マウンテンビューデータ、および住商情報システムの各社と協業できますことは、当社の誇りであります。

    興味をお持ちの沢山の方々に、是非、当社の最新のソリューションをご覧いただきたく、『MySQL』ブースへのご来訪をお待ち申し上げます。"(MySQL社 ワールドワイドOEMおよびエンベディッド セールス上級統括責任者 ラリー・ステフォニック)

  4. 添付資料:

    今回、参考出展・実演の「高可用性システムソリューション構成図

  5. 実演参加の各社概要:

    • 住商情報システム株式会社:

      住商情報システムは、ユビキタス・ネット社会の「ビジネス・バリュー・クリエーター」として、「信用を重んじ、確実を旨とする」住友の事業精神の下、「お客様指向」と「高品質・高生産性」を基本軸に、情報システム/ネットワークシステムの分野において、各産業界のお客様のあらゆるニーズにお応えする創造的・総合的ソリューションをご提供し、<お客様の満足度の最大化=お客様のビジネス・バリューの最大化>を追求しています。詳しくはhttp://www.scs.co.jp/をご覧下さい。

    • 株式会社日立製作所:

      日立製作所は、世界各地に約347,000人の従業員を持つグローバルに活動しているエレクトロニクス企業です。2004年度の連結売上高は90,270億円に達しました。日立は幅広い事業セグメントにシステム、製品、サービスを提供しており、情報通信システム、電子デバイス、電力・産業システム、デジタルメディア・民生機器、高機能材料、物流及びサービス他、金融サービスなどが含まれます。
      詳しくはhttp://www.hitachi.co.jp/をご覧下さい。

    • ミラクル・リナックス株式会社:

      ミラクル・リナックスは、Linuxサーバ関連製品とサービス専門事業会社として2000年6月1日より業務を  開始し、Linuxサーバ OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供など、幅広く事業を展開しています。また、2004年1月には、「Common(共通)、Collaboration(協調)、Contribution(貢献)」 をコンセプトにもつ、アジアから発信する全く新しいソフトウェアビジネスプロジェクト「AsianuxR(アジアナックス)」を立ち上げ、「アジア市場に最適化し信頼性の高い共通のエンタープライズLinuxディストリビューション」の共同開発に取り組んでいます。詳しくはhttp://www.miraclelinux.com/をご覧下さい。

    • 有限会社エコーンネットワークス:

      エコーンネットワークスは、クラスタシステムに特化したエンジニアリング企業として、2002年4月に設立をしました。特定の限られた分野でのみ利用されていたクラスタ技術を、様々な分野へ応用する事により、他の分野においても、よりパワフルなコンピュータリソースを低価格でお客様に提供できる事を目指しています。システムの開発から販売、サポートまで、一貫した顧客重視の姿勢でビジネス展開をしております。詳しくはhttp://www.acornnetworks.co.jp/をご覧下さい。

    • マウンテンビューデータ株式会社:

      マウンテンビューデータは、ソフトウェアの開発および販売を手がけるベンダーとして2000年10月に設立。東京に本社を置き、米国:サンフランシスコ、中国:北京に営業・開発拠点があります。代表取締役兼CEOであるクリフ・ミラーは、1992年に米国ターボリナックス社を創業し、2000年までPresident兼CEOを務めました。 マウンテンビューデータは、サーバ管理ソフトウェアを、アジアおよび米国の主要なハードウェアベンダー、通信業界の企業、システムインテグレータと協業し、各社のソリューション製品に統合しています。 2005年現在、約30社をパートナーとして、さまざまなソリューションを提供しています。
      詳しくはhttp://www.mountainviewdata.com/jp/をご覧下さい。

 ■本件に関する報道関係お問合せ先

ミラクル・リナックス株式会社
 マーケティング部 広報担当 石渡 美帆
 TEL:03-5404-5038
 E-mail:mktg@miraclelinux.com

※ 記載されているすべての社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。