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ミラクル・リナックス、レッドフラッグ、ハーンソフト3社共同プロジェクト「Asianux®(アジアナックス)」、最新のカーネル2.6を採用した次期バージョン「Asianux® 2.0」を7月末にリリース―政府・官公庁やキャリア系システムへの導入を目指しRAS機能を強化、日本・中国・韓国発の共通基盤を開発―

2005年3月2日
ミラクル・リナックス株式会社
Red Flag Software Co., Ltd.
Haansoft, Inc

ミラクル・リナックス、レッドフラッグ、ハーンソフト3社共同プロジェクト
「Asianux®(アジアナックス)」、 最新のカーネル2.6を採用した次期バージョン
「Asianux® 2.0」を7月末にリリース
―政府・官公庁やキャリア系システムへの導入を目指しRAS機能を強化、日本・中国・韓国発の共通基盤を開発―

 ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区東新橋 代表取締役社長:佐藤武、以下ミラクル・リナックス)と、中国のRed Flag Software Co., Ltd.(レッドフラッグ社:北京 Chris Zhao, Executive President、以下 レッドフラッグ)、及び韓国のHaansoft, Inc.(ハーンソフト社:ソウル Jong Jin Baek, CEO、以下ハーンソフト)は、2005年3月2日開催のカンファレンス『MIRACLE Technology Conference 2005』(場所:東京)にて、3社共同で開発および事業展開する「Asianux®(アジアナックス)」プロジェクトの次期バージョン「Asianux® 2.0」を、2005年7月末にリリースすることを発表いたします。

 このたび発表するAsianux® 2.0は、最新のカーネル2.6を採用し、パフォーマンスとスケーラビリティを飛躍的に向上させ、RAS機能の強化により基幹系システムへの導入や商用UNIXからLinuxへの移行促進を図ります。また、管理・設定ツールなどGUI環境を充実させ、操作性を向上させることでメンテナンスコストと作業時間を削減します。特に、OSDL(Open Source Development Labs, Inc. ) が定めたキャリアグレードLinux(CGL)仕様を実装し、信頼性・可用性を向上させる予定です。

 ミラクル・リナックスの代表取締役社長、佐藤武は、「日本では、官公庁・地方自治体を中心に、金融・製造・流通サービス・通信などの業種に おいてLinuxの採用が進んでいます。Asianux®は、日本・中国・韓国に求められる様々な 機能要件や言語を満たす共通基盤を開発するプロジェクトです。信頼性/可用性/拡張性の要件を実装するAsianux® 2.0より、Linuxの適用範囲が格段に拡がり、基幹系システムへの導入が加速するだろう。」と述べています。

 レッドフラッグのExecutive President、Chris Zhaoは、「Asianux®は中国、日本と韓国の3カ国間で、唯一アジア地域に特化したLinuxディストリビューションです。Asianux®ユーザー企業は、レッド・フラッグ、ミラクル・リナックスそしてハーンソフトを介し現地で、迅速かつ高品質な技術サポートを受けることができます。また、ソフトウェアベンダーやハードウェアベンダーの各パートナー企業は、Asianux®により検証作業やサポートにかかるコストを大幅に削減できます。これは、3カ国3社の製品「Red Flag DC Server 5.0 ‐ Asianux Inside」、「MIRACLE LINUX V4.0 ‐ Asianux Inside」そして「Haansoft Linux 2005 ‐ Asianux Inside」が共通の"Asianux®"をベースとし、完全に互換性が確保されており、Asianux®の検証を済ませるだけで、すべての検証を同時に得られるためです。Asianux®は近い将来アジアにおける最も重要なLinuxディストリビューションとなることを確信しています。」と述べています。

 ハーンソフトのCEO、Jong Jin Baekは、「韓国では、官公庁系でUnixが、民間企業ではMicrosoft社のWindowsが大多数のシステムプラットホームとして採用されています。このような韓国特有の市場構造を変えるために、ハーンソフトが提供する豊富なソリューションと、Asianuxが貢献できると考えています。 Asianux®プロジェクトは、韓中日から各国を代表するLinux企業が協力して、開発期間の短縮と価値あるソリューションの提供を実現してきました。今後も、アジアで共通の標準OSの開発を目指し、世界的にも他に類のない共同開発モデルとなると確信しています。ハーンソフトはAsianux® 2.0 プロジェクトの成功のために最善を尽くします。」と述べています。

 Asianux® 2.0で強化される主な機能は以下の通りです。

  1. RAS(信頼性/可用性/拡張性)の強化

    Asianux® 2.0では、信頼性/可用性/拡張性について重点的に強化しています。特に高負荷時における安定性が飛躍的に向上しています。またRAS機能強化の一環としてCGLについても取り組んでおり、CGL2.0が定義するプライオリティ1の機能を提供します。

  2. 日本語・中国語・韓国語の強化

    Asianux® 2.0では、日本語/中国語/韓国語/英語をサポートしています。これらの言語を使用するために最適な環境を提供します。サポートする文字コードは、UTF8/EUC/SJIS/GB18030です。

  3. 操作性の強化

    KDEをベースとした 「ReFineD」を導入しました。ReFineDは、世界で万1,500万本の出荷数を誇る、レッドフラッグ社のクライアント製品に採用された実績あるデスクトップ環境です。 従来のLinux製品と比較するとGUIによる操作性が大幅に向上しています。また豊富なGUI管理・設定ツールもその魅力の一つといえます。

  4. 対応予定プラットフォーム

    インテル® 32ビット Xeon™プロセッサ:7月下旬リリース
    インテル® 64ビット Xeon™プロセッサ:7月下旬リリース
    インテル® Itanium®2 プロセッサ:順次リリース
    AMD Opteron™ プロセッサ:7月下旬リリース
    AMD Athlon™ 64プロセッサ:7月下旬リリース
    IBM OpenPower™ :7月下旬リリース

 ハーンソフトは「Asianux® 2.0」を「Haansoft Linux 2005 - Asianux Inside」、レッドフラッグは「Red Flag Advanced Server 5.0 - Asianux Inside」、ミラクル・リナックスは「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」として、各社のブランド名で製品化され各国の市場に向けて出荷します。このように、3社はすべて、各々の製品名称に「Asianux Inside」のマークを使用します。

CGLについて
エンタープライズでのLinux 採用を促進するOSDL(Open Source Development Labs, Inc. ) が定めたLinuxの仕様の一つです。高レスポンス・可用性・スケーラビリティといったキャリアグレードアプリケーションに求められる特性について定義しています。CGL(Carrier Grade Linux)は Linux Standard Base などに認められた標準に準拠し、策定作業は Service Availability Forum などの既存フォーラムやコミュニティと提携しています。
Asianux®(アジアナックス)について
「Asianux®」は、「Common(共通)、Collaboration(協調)、Contribution(貢献)」をコンセプトに、アジアから発信する全く新しいOSS開発プロジェクトです。2003年12月に日本のミラクル・リナックスと中国のレッドフラッグが提携により「Asianux®」を立ち上げて以来、2004年6月に「Asianux® 1.0」をリリースし、その後10月に韓国のハーンソフトが参画し、名実ともに日中韓の3カ国共同開発をスタートしています。「Asianux®」のビジョンは、アジア標準のエンタープライズLinuxになること、そして、高品質・高性能のエンタープライズLinuxと顧客満足度の高いサポート・サービスを提供することです。2004年7月に、米オラクル社の『Unbreakable Linux』の対応プラットフォームに認定されたほか、主要ベンダーによるAsianux®のCertificationの作業が進んでいます。

ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、Linuxサーバ関連製品とサービス専門事業企業として2000年6月1日より業務を開始し、Linuxサーバ OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、マルチプラットフォームに対応したセキュアOS「MIRACLE HiZARD」や、24時間365日連続稼動を実現するクラスタソリューション「MIRACLE CLUSTERPRO」の提供、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供等、幅広く事業を展開しています。詳細はhttp://www.miraclelinux.com/を参照ください。

レッドフラッグ(Red Flag Software Co., Ltd.)について
Red Flag Software Co., Ltd.は、2000年6月に設立されました。絶え間なく成長する中国の技術を利用するユーザへ提供するLinuxオペレーティングシステムや複数のプラットフォーム上で稼動するソフトウェアの開発やマーケティングに注力しています。Red FlagのLinuxソリューションには、Red Flag Linux デスクトップ、ローエンドからハイエンドまで対応したRed Flag Linuxサーバ、Red Flag組み込みLinux OS、Red Flagのプラットフォームを基盤としたセキュリティサーバやインダストリーソリューションズがあります。Red Flag Softwareは、この分野のリーダーとして、中国のユーザに対してオープンソースソフトウェアと無比のエンタープライズ技術を組合せた提案をしていきます。詳細は、http://www.redflag-linux.com/を参照ください。

ハーンソフト(Haansoft, INC.)について
ハーンソフトは1990年設立以来、韓国語圏のビジネスに最適化した独自のワードプロセッサ「Hangul」を開発し、韓国の文書処理ソフトウェア市場全体の70%を占めています。「Hangul」は「韓国の文書処理ソフトウェア」の代名詞的存在として成長しました。ハーンソフトは、「Hangul」の最先端の技術と高品質な機能で、世界の文書処理分野で新世代を切り開く役割を担えるよう尽力しています。「Hangul」は高度な文字処理能力を兼ね備えているため、中国語、台湾語そして日本語などの多言語処理ソフトウェアへの変換が容易となります。ハーンソフトは、「Haansoft Linux OS(ハーンソフト リナックス OS)」や「Hangul for Linux」を始め、オフィススイートやグループウェア、メールシステムなどのさまざまなLinuxソリューションを開発いています。ハーンソフトは、韓国におけるLinux市場を先導する企業として、他のLinux系企業やソリューションベンダーとのパートナーシップ、またLinuxを推進するコミュニティや大学、研究所との協力を図ります。詳細は、http://www.haansoft.com/を参照ください。

■本件に関する報道関係お問合せ先

ミラクル・リナックス株式会社
 マーケティング部 広報担当 石渡 美帆
 TEL:03-5404-5038
 E-mail:mktg@miraclelinux.com

*Asianuxは、ミラクル・リナックス株式会社の日本における登録商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。