ミラクル・リナックスとEMCジャパン、Linuxストレージ分野で協業体制を強化

  ミラクル・リナックス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：佐藤　武、以下ミラクル・リナックス）とEMCジャパン株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：中山隆志、以下EMCジャパン）は、本日、日本における、エンタープライズおよびミッドレンジのLinux市場において、両社のビジネスを拡大・推進するため、ストレージ分野での協業体制を強化し、両社製品間での検証、テスト、技術協力、販売・マーケティング活動を共同で行うことで合意しました。

  現在、Linux市場は、加速的に成長しており、国内のLinuxサーバ、クライアント向け市場においては、2007年に約1億5百万ドル^＊1に達すると予測されています。特に、Unixサーバからの置き換えとして、高い可用性や信頼性が要求されるエンタープライズ・システムにおいて、Linux プラットフォームの採用が進んでおり、これに伴い、Linux プラットフォーム上でのエンタープライズ・ストレージの実現に対する顧客の要求が急速に高まっています。

＊1：IDC Japan 2004年1月7日発表プレスリリース

  ミラクル・リナックスでは、EMCジャパンとの協業を通じて、ストレージ・ソリューションの幅を広げることにより、MIRACLE LINUXを採用するお客様へより信頼性の高い基幹システムを安心して構築できる環境をご提供し、ビジネスの拡大を目指します。EMCジャパンでは、以前より、EMC製品のLinux対応を進めてきましたが、今回、新たな取り組みとして、EMCジャパンは、ストレージ・ソリューションのターゲットにLinuxを加え、より積極的な市場開拓と製品・ソリューションを提供することを決定しました。その第一弾として、EMCジャパンは、エンタープライズおよびミッドレンジのLinux市場で実績が高く、オラクルデータベースとの親和性も高いミラクル・リナックスと、技術およびマーケティング面での協力体制を強化します。

  協業の第一段階として、EMCジャパンの「Symmetrix DMX シリーズ」、「Symmetrix 8000 シリーズ」、「CLARiX CXシリーズ」が、ミラクル・リナックスの業務システム向けビジネスサーバーOS「MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1」に正式対応となりました。これにより、Linuxをベースとしたお客様が求める厳しい可用性への要求を満たすことが可能になります。また、「CLARiX CXシリーズ」は、次期バージョンの「MIRACLE LINUX V3.0 Asianux Inside」へも対応を予定しています。これらの協業を通じて、エンタープライズ、ミッドレンジ、ローエンド市場において、増大する情報の統合や保護においてストレージを必要としているお客様に対し、より信頼性、可用性が高く、コストパフォーマンスが圧倒的に高い、クラスタリング技術を使ったデータベースシステムなどを提供し、お客様は安心してシステムを構築することができます。

  EMCとミラクル・リナックスは、今後も共同で両社製品の動作確認テストを行い、また技術の共有や顧客へのマーケティング活動を密接に行い、Linuxプラットフォームによる企業システム構築の更なる拡大を目指します。