ミラクル・リナックスと日本キャンドルがシステム運用監視で協業MIRACLE LINUX専用運用監視ツールを共同で推進

  日本キャンドル株式会社（本社・東京都千代田区、代表取締役社長・内藤眞）とミラクル・リナックス株式会社（本社・東京都港区､代表取締役社長・佐藤武）は15日、Linux上で稼動するアプリケーションのパフォーマンス管理や障害検知などシステム運用監視の分野で協業していくことを発表しました。

  協業の第一段階として、日本キャンドルのLinux運用監視ツール「OMEGAMON（オメガモン）XE for LINUX」にて、ミラクル・リナックス社のLinuxサーバOS「MIRACLE LINUX」（ミラクル リナックス）で稼動するシステムに対応させます。本年12月より約1ヶ月間、フィールドテストによる検証作業を開始します。OMEGAMON XE for LinuxをMIRACLE LINUX上で検証した後、2004年第一四半期の販売開始を予定しています。

  近年、Linuxはシステムの安定性やコスト・パフォーマンスへの評価から、ミッション・クリティカルな業務アプリケーションなど企業や公共機関などの基幹システム環境へのサーバ用OSとしても急速に採用が進んでいます。特にMIRACLE LINUXは、Oracle製データベースをより効率よく稼動させるようインストール段階で選択できる為、基幹システムでも多く使用されています。また、MIRACLE LINUXはIDC Japanが本年3月に発表した調査「国内サーバ市場 Linuxディストリビューションベンダー別シェア(2002年4月～9月期)」によると国内シェアの30.5%を占め、拡大を続けている製品です。今回の日本キャンドルとの協業は、この様なマーケットでのニーズを反映し、システムの信頼性と安定性の強化を計ることで拡販を進めることが目的です。

  キャンドル社は、27年にわたりメインフレームをはじめ、UNIX、Windowsなどのクリティカルシステムの管理製品や、各種のデータベース監視ツールを提供してまいりました。Oracle製品に特化したシステム監視・管理ツールとして、「OMEGAMON XE for Oracle」(Oracle Database 10g対応は2004年第一四半期開始予定)も発売しています。Oracleアプリケーションのパフォーマンス監視やデータベースのアベイラビリティ確認、リソースの使用率、トランザクションのスループットの問題識別などの機能を搭載しています。

  OMEGAMON XE for Linuxの主な特徴は、以下の通りです。

1. MIRACLE LINUXの内部で何が発生しているのかをリアルタイムに監視し、迅速な問題検知、判別、自動解決を行い、生産性を向上。
2. Ｗebブラウザで遠隔操作、および監視が可能。
3. ヒストリカルな監視もできるため、CPU、ディスク、メモリ、ネットワークなどの増設計画などで活用、およびリソースの使用状況における傾向分析が行える。
4. カスタマイズ不要のプラグインのため簡単に導入が可能。
5. 予め監視のテンプレートが用意されているため、すぐに運用監視ができる。時間のかかるコーディネーション設計や監視要件など、こまかな作りこみは不要。
6. エクスプローラーと同じ操作性・インターフェースにより使いやすく、維持・メンテナンスが容易。

  今後、両社はシステムのパフォーマンス管理、安定稼動における技術面での協力はもちろん、可用性とコストパフォーマンス、信頼性、安全性の高いシステム環境を提供し、Linux市場のより一層拡大を推進してまいります。

その他の製品名、社名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。