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株式会社ウィンドウとミラクル・リナックス株式会社、高速ソリッドステートドライブ(SSD)で技術提携~ Oracle データベース高速化技術開発で協業~

2002年5月23日
株式会社ウィンドウ
ミラクル・リナックス株式会社

株式会社ウィンドウとミラクル・リナックス株式会社、
高速ソリッドステートドライブ(SSD)で技術提携
~ Oracle データベース高速化技術開発で協業~

 株式会社ウィンドウ(大阪府吹田市、代表取締役社長 田中 仁)とミラクル・リナックス株式会社(東京都港区、取締役社長 茂木正之)は、米国プラティパステクノロジー社(Platypus Technology、米国ニューハンプシャー州)が開発した新ストレージソリューション「高速ソリッドステートドライブ(SSD)」を用いた Oracle データベースの高速化技術の開発で技術提携をしたことを発表いたします。
これにより、ユーザへ、コストパフォーマンスの高い、高速データベースシステム環境を提供することが可能となります。今回の技術提携の対象製品は、「QikDATA」「QikDRIVE」「QikCACHE」となり、ウィンドウと販売代理店契約している株式会社 日立システムアンドサービスを通じて販売いたします。

 ウィンドウが提供するプラティパステクノロジー社の高速ソリッドステートドライブ(SSD)は、アクセススピードおよびデータ転送速度の高速化を実現し、データ I/O のボトルネックを解消する新しいストレージシステムとして注目が集まっています。特に企業においては、大容量データやコンテンツを24時間365日高速かつ高い信頼性に基づいて処理、運用することが求められており、従来の磁気ディスクをベースとしたストレージシステムが、レスポンススピード向上にとってボトルネックとして問題視されていました。

 今回の技術提携では、最近その有用性から導入が増加しているエンタープライズ分野への Linux 拡大の一助となることを狙っています。
企業内で活用されている、中規模から大規模なデータベースサーバをターゲットとし、Linux を搭載した IA サーバなどと SSD の組み合わせで、データ I/O のボトルネックの問題を解消できるとともに、ユーザにとってローコストなデータベースサーバを提供できることになります。
また、両社の技術アライアンスにより、性能面でのストレージの高速化が図れることはもちろん、開発力・サポート力のさらなる充実が図れるものと確信しています。

 「QikDATA」「QikDRIVE」「QikCACHE」は、ソリッドステートメモリ(SDRAM)を高速ディスクドライブとして機能させるソリッドステートドライブ(SSD)です。プラティパステクノロジー社 SSD 製品と従来の製品との最大の違いは、従来製品がワークステーションなど接続先との SCSI 接続によるデータ転送スピードの限界により、SSD はキャッシュとして利用されていたのに対して、プラティパステクノロジー社が独自開発した PCI ダイレクトバス接続により、SSD を高速ディスクドライブとして機能させることが可能となったことです。この結果、ソリッドステートメモリをディスクドライブとして利用し、独自開発の PCI バスダイレクト接続により350MB/秒のスループット、40,000 IOPS (1秒当りのデータ処理回数)を実現しています。
これにより、データベースのデータの入出力時におけるシークタイムを排除、磁気ディスクを用いた RAID と比較して数倍から数十倍ものスループット向上を可能とします。また、1U の筐体に2系統構成のアーキテクチャを持つことにより、2重のデータ保護機能を確保し高速で安全なシステム環境を実現しています。高速データ転送と高い信頼性により、QikDATA は従来のストレージ製品と比較し価格性能比に優れています。

 「QikDATA」の販売を行う株式会社 日立システムアンドサービス オープンソリューション事業部 プロフェッショナルサービス部長 藤井幹也氏は、「Linux と SSD を組合せることでバッチ処理の劇的な高速化が可能となります。バッチ処理の高速化によりオンラインレスポンスの高速化と合せ、ユーザへよりコストパフォーマンスに優れた業務システムを提供することができると考えています」と述べています。
日立システムアンドサービスは、同製品の販売に関して、3年間に20億円を見込んでいます。

 なお、同製品は2002年5月29日(水)~31日(金)に東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催される「LinuxWorld Expo/Tokyo 2002」の日立システムアンドサービス・ブース内[ブースNo.203]に出展いたします。

■株式会社ウィンドウについて
 株式会社ウィンドウは1991年3月の設立以来、パーソナル・システムからテラバイト・クラスのハイエンド・システムまで、ストレージを中心とした周辺機器の開発・製造・販売を行なっています。RAID システム製品開発を通して培った、豊富な経験と高い技術力に裏づけされたシステム・ソリューション(SI)ビジネスを展開するほか、2001年10月には商用では業界初となる Linux 対応ソフトウェアRAID構築ツール「RAIDit for Linux」(レイドイット・フォー・リナックス)を発表しました。ウィンドウの UNIX/Windows/Macintosh 関連システム開発、インターネット関連システム開発・構築、業界初の全 RAID システム国内オンサイト保守サポート実施など、ユーザの仕様に柔軟に対応するサービスは、高く評価されています。ウィンドウの RAID システムは国内外大手企業を始め、各種大学研究機関が導入しています。

■ミラクル・リナックス株式会社について
 ミラクル・リナックスは、Linux サーバ OS に特化した専門事業会社として2000年6月1日より業務を開始し、Linux OS の開発および販売、オラクルの Linux 版ソフトウェア製品の販売、さらに Linux 関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供等を中心に、幅広く事業を手がけていきます。( http://www.miraclelinux.com/ )



■本製品に関するお問い合わせ

株式会社ウィンドウ
ストレージ・ソリューション事業部

大池 源之(おおいけ もとゆき)
Tel: 03-5304-5195

ミラクル・リナックス株式会社
製品本部マーケティング部

渡辺 雅子
Tel: 03-5562-8300
E-Mail:mktg@miraclelinux.com


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