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ミラクル・リナックス、Linux ファイルサーバで1万登録ユーザ、3千同時接続を確認MIRACLE LINUX で大規模ファイルサーバを構築できることを実証

2002年10月8日
ミラクル・リナックス株式会社

ミラクル・リナックス、Linux ファイルサーバで1万登録ユーザ、3千同時接続を確認
MIRACLE LINUX で大規模ファイルサーバを構築できることを実証

 ミラクル・リナックス株式会社(本社:東京都港区赤坂4-1-30 代表取締役社長 藤城薫)は、MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 の性能検証を OSDL (オープン・ソース・デベロップメント・ラボ)*1 と共同で行い、Linux ファイルサーバとして1万ユーザを登録し、3千の同時ユーザ接続が可能であることを実証しました。これにより、MIRACLE LINUX 上で Windows ネットワーク用の大規模な Linux ファイルサーバ構築が実現可能なことが実証されたことになります。

 Linux を使用したシステム導入が急速に加速するにつれ、費用対効果への関心の高さにより Windows NT/2000 サーバの代替として Windows ネットワーク用のファイルサーバ機能をもつソフトウェア 「Samba」*2 への注目が高まっています。
 最近では、MIRACLE LINUX に搭載されている 「Samba」 を使用して大規模な Windows ネットワーク用の Linux ファイルサーバ構築を要求するユーザが増加してきました。

 今回の検証は、このような背景をうけ、Samba のスケーラビリティを実証することを目的として行ったものです。実際の検証では、OSDL の施設を利用して 「Samba2.2.4 日本語版」 を使用したファイルサーバーを構築し、1万ユーザを登録し、3千の同時ユーザ接続を行いました。同時接続にて、問題なく稼動することを実証しています。更に、この時通常のテキストファイル (passwd、smbpasswd) を使用した認証方法とディレクトリサービス (OpenLDAP*3 ) を利用した認証方式を性能比較し、1万登録ユーザでは OpenLDAP を利用した方が認証時間が1/8に短縮できることも確認しました。この検証結果により、Samba の高いスケーラビリティが確認され、MIRACLE LINUX 上で大規模ファイルサーバを構築可能なことが実証されたことになります。

 OSDL ジャパン ラボディレクタ 高澤 真治様は、

 「ソフトウェア Linux と Samba によるシステム構築が、現実的で強力な選択肢となってきています。ところが、同時接続数の検証がまだ充分でなかったことから、採用への決め手を欠いていたという現状がありました。この状況を突破し、Samba のスケーラビリティと信頼性を極めて高いレベルで実証してみせたのが、Samba の開発にコミットしながら検証や実運用でも確固たるノウハウを日々積み重ねている、ミラクル・リナックス社です。
 オープンソースソフトウェアの実ビジネスへの展開を力強く牽引するミラクル・リナックス社の今後に、大いに期待しております。」
と述べています。

 ミラクル・リナックスは、日本 Samba ユーザ会のメンバとして Samba 日本語版の開発に積極的に参加しており、製品にもいち早く取り込んでいます。また、ユーザが問題なく Windows NT、Windows2000 から Linux へ移行するためのツールを同梱したり、専門のサポートサービスを用意しています。ミラクル・リナックスは、今後もユーザが低コストにて効率良く安心して Linux と Samba を利用できる環境を整え、市場を拡大推進していきます。

 ミラクル・リナックスは、日本オラクル株式会社と共催にて2002年11月1日(金)に 「Oracle Miracle Seminar ~ファイル共有~」 を開催いたします。

 参考資料

 ● Windows NT/2000 からの移行サービスおよび Samba コンサルティング・サービス
  http://www.miraclelinux.com/support/support.html

 ● LinuxConference の発表資料
  http://www.miraclelinux.com/technet/lc2002_samba/

 *1 「OSDL」 について

     OSDL は、特定のベンダに依存しない NPO (非営利団体)です。業界のリーダ企業からサポートされ、エンタープライズおよび高性能サーバ向けの Linux および Linux ベースのオープンソースソフトウェアの機能を拡大する様々なプロジェクトを支援しています。オレゴン州のポートランド西部に本部をおき、開発や検証をハイエンドのエンタープライズ・ハードウェア上で行いたいというニーズに応えます。
     ミラクル・リナックスは、OSDL のボートメンバーであるミラクル・リナックス CTO 取締役 戦略担当 吉岡弘隆を中心に、Linux の機能強化とベンチマークテスト実施 、Webmin ユーザ会設立支援および運営支援 など Linux や関連オープン・ソフトウェアの信頼性・拡張性向上を強力に推進しています。

    参考 URI :

 *2 「Samba」 について

     Linux マシンを Windows NT/2000 サーバ互換のファイル/プリントサーバにするオープンソースソフトウェアです。ファイルサーバ機能だけでなく、ドメインコントローラ、WINS サーバなどの 機能も持ち Windows NT/2000 サーバを置き換えることを可能にします。

    参考URI : http://www.samba.gr.jp/

 *3 「OpenLDAP」 について

     LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) はディレクトリサービスのひとつで、ITU-T 勧告の X.500 ディレクトリ・サービスを元に開発されており、RFC2251 で仕様が策定されています。
     OpenLDAP はマイクロソフト Active Directory や Novell eDirectory と同様の最新プロトコル規約 LDAP v3 に準拠したオープンソースの LDAP 製品です。

    参考URI : http://www.openldap.org/



■本件に関する報道関係お問い合わせ
<ミラクル・リナックス株式会社>
製品本部 マーケティング部
渡辺 雅子
TEL: 03-5562-8322
FAX: 03-5562-8306
E-Mail:mktg@miraclelinux.com