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新規メンバーと2,400万ドルの資金調達のもとLinux 向けラボが開設

2001年1月25日
<ご参考資料>
*2001年1月24日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。


新規メンバーと2,400万ドルの資金調達のもと
Linux 向けラボが開設

LinuxおよびLinux ベースのソフトウェアに新たなビジネス向け機能を追加している開発者のための、業界初の独立した非営利のラボである「オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(OSDL)」では、米国時間1月24日、19社のスポンサー企業と2,400万ドルを超える資金調達のもと、ラボを開設したと発表しました。

オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(OSDL)は、米国オレゴン州ポートランド西部のハイテク地域に設立された11,000平方フィート(約1,022平米)のコンピュータセンタであり、Linuxおよびオープン・ソースの開発者に対し、ハイエンドのエンタープライズ・ハードウェアや、高性能サーバやビジネス・コンピューティング環境向けソフトウェアの開発および検証を行うことができるオープンなフォーラムを提供します。

このほど、HP、インテル、IBM、NECの設立当初からのスポンサー企業に、新たにComputer Associates、富士通および日立製作所の3社が加わり、ラボへの支援を行います。また、新たにミラクル・リナックス、三菱電機、Covalentの3社がコントリビュータおよびスポンサーとして、初期メンバーであるカルデラ、デル、Linuxcare、LynuxWorks、レッドハット、SGI、SuSE、ターボ・リナックスおよびVAリナックスに加わりました。OSDLの業務は、独立した理事会および役員、常勤のディレクタならびにスタッフにより管理されています。

VAリナックス・システムズの社長 兼 CEOであるラリー M. オーガスタン博士(Dr. Larry M. Augustin)は、「OSDLは、Linuxにおけるエンタープライズ向け機能を協同して開発することを可能とするための多大なリソースを提供します。ラボにより支援されるプロジェクトは、大規模なビジネス環境におけるオープン・ソースのソリューションの採用を大幅に加速するでしょう」と述べています。

ラボの初期プロジェクトが決定

OSDLの最初のプロジェクトは、16基の64ビット・プロセッサに対応しプロセッサ数にほぼ比例して性能が向上するよう、Linux OSのスケーラビリティを拡張するものです。2番目のプロジェクトは、オープン・ソース企業であるjabber.orgによって明らかにされた、Linux TCP/IPの同時接続サポートを20,000から64,000以上に増やすことに焦点を当てたプロジェクトです。

OSDLの設立綱領に従い、ラボ内で行われるすべてのプロジェクトは、オープン・ソース・デベロップメント・モデルに沿って確立されます。同ラボは新しいプロジェクトは提起するものではありませんが、オープン・ソース・コミュニティにより開発される既存または新しいプロジェクトを加速させることを支援します。

オープン・ソース・デベロップメント・モデルの支援

OSDLは、高速インターネット・コミュニケーション・リンクに対応した複数のサーバを備えており、世界中の開発者がOSDLにアクセスして単一の仮想ラボを構築することが可能です。スポンサーおよびコントリビュータ企業は、今後6ヶ月でハードウェアを大幅にアップデートする計画です。さらに、将来的には全世界に開設されるすべてのオープン・ソース・デベロップメント・ラボを互いに接続し、統合されたひとつの仮想開発環境を提供することを目指しています。ラボや初期プロジェクトに関する詳しい情報はwww.osdlab.orgをご覧ください。

以上

※ニュースリリースの原文はhttp://www.osdlab.orgよりご覧になれます。
 
 

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