ミラクル・リナックス、９月末より本格的なビジネス開始

　ミラクル・リナックス株式会社（本社：東京都港区赤坂4-1-30 代表取締役 社長 矢野 広一）は、Oracleデータベースに対応したLinuxオペレーティング・ システム(OS)「Miracle Linux」を2000年9月末日より出荷開始します。

　ミラクル・リナックスは、Linux OSに特化した専門事業会社として2000年6 月1日から業務を開始しています。このたびの「Miracle Linux」出荷開始によ り、本格的にビジネスをスタートさせることになります。「Miracle Linux」 の販売は、日本オラクルを経由して各販売パートナーから行われ、サポートは、 日本オラクルのサポートセンターを拠点にミラクル・リナックスのサポートス タッフによるサポートが提供されます。これにより、パートナー企業やユーザ ーは、OSとデータベースを切り分けることなく、ワンストップで製品を購入し、 サポートを受けることが可能となります。価格は、1サーバーあたり5万円です。

　「Miracle Linux」には、中小規模の部門レベルを対象とした「Miracle Linux Standard Edition」と 、大規模システムやクラスタ・システムでの利 用を前提とした「Miracle Linux Enterprise Edition」の２種類があり、9月 末日より出荷を開始するのは「Miracle Linux Standard Edition」となります。 両エディションとも、eビジネスに最適なデータベース・エンジンである 「Oracle8i for Linux Release8.1.6」に対応します。

　「Miracle Linux」はOracleデータベースに最適化されているので、OSのイ ンストールが終了した時点で、簡単な操作により、すぐに Oracleデータベー スをインストールできます。またOracleデータベースのインストールを支援す るための独自のツールも用意しています。さらに、パフォーマンス向上のため、 アプリケーションが直接ハードディスクにデータを書き込むことを可能にする 機能　RAW I/Oや4ギガバイトのメモリ空間もサポートしています。ハイエンド なデータベース・システムに対応した「Miracle Linux」の提供により、デー タベースの信頼性とパフォーマンスを大幅に向上させることが可能となります。

　ミラクル・リナックスでは製品の出荷開始に先立ち、8月16日より「Miracle Linux」のベータ版をハードウェア・ベンダー、ISV(独立系ソフトウェア・ベ ンダー、ソフトハウス、パッケージ・ベンダー等のパートナー企業各社に提供 開始しました。これにより、各社製品上での稼動を確認し、製品版出荷の際の 安定した動作を保証します。また、9月11日、12日にパシフィコ横浜で開催す る日本オラクル主催の開発者向けイベント「Oracle iDevelep2000」において は、来場者向けにもベータ版配布予定です。

　ミラクル・リナックスは、安定性と信頼性に優れたサーバーOS 「Miracle Linux」の出荷開始により、日本におけるLinuxビジネスのさらなる拡張を強力 に推進します。

※ Miracle Linux Standard Edition V1.0ベータ版を以下のサイトで既に公開 しています。
　 ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/Miracle/

ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、Linux OSに特化した専門事業会社として2000年6月1 日より業務を開始し、Linux OSの開発および販売、オラクルのLinux版ソフト ウェア製品の販売、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサ ポート・サービスの提供等を中心に、幅広く事業を手がけていきます。

以下はミラクル・リナックスのパートナー企業からの賛同支援のコメントです。

【株式会社アクアリウムコンピューター】
株式会社アクアリウムコンピューターは「Miracle Linux Standard EditionV1.0」の出荷開始を歓迎いたします。ビジネスシステムにおいて必要 とされる安定性、信頼性をサポートまで含めて追求したMiracle Linuxと Oracle8iの組み合わせにより、企業の情報システムでのLinux活用がより一層 進展することを期待しております。アクアリウムコンピューターは、Miracle Linuxをプリインストールしたマイクロ・サーバーを提供して参ります。

【コンパックコンピュータ株式会社】
コンパックコンピュータ株式会社は、ミラクルリナックス株式会社様の 「Miracle Linux Standard Edition V1.0」出荷開始について賛同します。コ ンパックはLinuxサーバの世界No.1ベンダーとして、ハードウェアからソフト ウェアまで幅広いLinux対応製品を提供し、ユーザから高い評価を得ています。 また、コンパックはMiracle Linux の動作確認作業を行うことにより、ユーザ が安心して導入できるシステム環境を提供します。コンパックはこれからもミ ラクルリナックス株式会社様と共に、日本のLinuxビジネスの拡大に貢献して いく所存です。

【日本電気株式会社】
日本電気株式会社は Miracle Linux Standard Edition の出荷発表を心より歓 迎致します。当社は、日本オラクル様と日本国内でのデータベース黎明期からの 協力関係にあり、今回発表されましたMiracle Linux Standard Edition はLinux のビジネス市場への適用及び Oracleデータベース事業を進めていく上で重要なLinuxディストリビューショ ンの一つになると考えております。今後とも、Express5800シリーズによる Linux、およびOracleの普及に向け、共に親密な協力関係を築いていきたいと 考えております。

【日本アイ・ビー・エム株式会社】
当社は、Linuxが様々な分野でお客様の新しいe-businessのニーズに応える有 力なOSと位置づけ、主要製品のLinuxへの対応、販売サービス、サポート体制 の拡充・強化、ソフト開発会社様によるLinux対応アプリケーションの開発支 援などを軸に、Linux関連事業に取り組んでいます。今回のMiracle Linuxの出 荷開始にあたり日本におけるLinuxビジネス市場が一層発展するものと期待し ています。今後お客様のニーズに応じてＬｉｎｕｘ対応主要製品を中心に動作 検証を行い弊社Linuxホームページ（http://www.ibm.com/jp/linux)に掲載し ます。

【日本ヒューレット・パッカード株式会社】
日本HPは、「Miracle Linux」の発表を歓迎します。日本HPはすでにLinuxシス テムを積極的に提供していますが、IA-64時代の主要OSとして、HP-UXと Windows NTと同じに位置づけています。お客様のOSに対する要求、高品質と高 性能に応えるLinuxとして、日本HPは「Miracle Linux」を支持します。

【日立製作所】
株式会社 日立製作所は、Miracle Linux Standard Edition V1.0の発表を歓迎 いたします。Miracle Linuxは国内におけるLinuxマーケットを拡大するととも に、Oracle8iとの組み合わせによってビジネス分野でのLinuxシステム導入を 促進するものと期待しております。また弊社は、日立アドバンストサーバ 「HA8000シリーズ」での動作検証対象ディストリビューションにMiracle Linuxを追加することにより、お客様を支援する各種ソリューションを拡充して いく予定です。

【富士通株式会社】
日本国内のビジネス市場においてLinux適用が拡大する中、DBソリューション に特化した新しいLinuxディストリビューションとしてMiracle Linux Standard EditionV1.0が開発・発売されることは、時流を得ている思います。 富士通といたしましても、ＩＴベンダとしてLinuxのビジネス市場への適用推 進に向けハードウェアへのMiracle Linuxの適用を、双方の協力のもと推進し てまいります。今後、本製品の出荷が日本のLinuxビジネス拡大に繋がること を強く期待します。

【ぷらっとホーム株式会社】
当社は、ミラクル・リナックス株式会社の「Miracle Linux Standard Edition V1.0」の発表を歓迎いたします。「Miracle Linux Standard Edition V1.0」 はぷらっとホームファクトリーサーバーと組み合わせることで、企業のインフ ォメーションテクノロジーの広い活用法を提供するツールだと考えております。 「Miracle Linux Standard EditionV1.0」の発売により、最適化され安定した データーベースサーバを使用することにより、より広いカスタマー・ニーズに 対応できる環境が提供されると確信しております。