MIRACLE ZBX Act/Act Adapter
HAクラスタ(アクティブ/スタンバイ)構成の唯一の課題 -「Act/Act Adapter」の開発背景
通常は、MIRACLE ZBXサーバやZabbixサーバのHAクラスタ(アクティブ/スタンバイ)構成で監視システムの高可用性が担保できますが、ただ一つだけ問題がありました。
それは、フェイルオーバー時に待機系サーバが稼働するまでに若干時間(1〜3分)を要するということです。
もし、このわずかな時間でSNMPトラップなどの通知が発生した場合、稼働している監視サーバがないために通知をロストしてしまう可能性がありました。
このロストまでをも完全に防ぐためには、同じ監視設定を施した複数の監視サーバを両稼働系(アクティブ/アクティブ)として動作させる必要があります。
ただし、アクティブ/アクティブ構成にするだけでは、複数の監視サーバが同じように障害を検知して通知を送信するため、実際に監視を行うオペレータは複数の同じ障害通知を受け取ることになり、煩わしいという課題があります。
「MIRACLE ZBX Act/Act Adapter」とは?
MIRACLE ZBX Act/Act Adapter(ミラクル・ゼットビーエックス アクトアクトアダプター)は、アクティブ/アクティブ構成で構築した複数のMIRACLE ZBXサーバの上位サーバとして動作します。
複数の稼働系MIRACLE ZBXサーバから通知される同一メッセージを集約し、一つにまとめて配信する機能を有しています。
MIRACLE ZBX Act/Act Adapterの利用により、監視オペレータは、複数の監視サーバで発生した同一の障害通知を一通に集約して受け取ることができるため、監視効率が格段に向上します。
MIRACLE ZBX Act/Act Adapter の主な機能
- 一定期間内に複数の監視サーバで検知した同一の障害通知をひとつに集約
- ログ監視、SNMPトラップ受信、リソース監視の全てに対応
- MIRACLE ZBX Act/Act Adapterの障害時は、MIRACLE ZBX上にアラートを蓄積し復旧後に再エスカレーション
HAクラスタ構成と MIRACLE ZBX Act/Act Adapter の比較
HAクラスタ構成 | Act/Act Adapter | |||
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障害時動作 |
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必要台数 |
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ダウンタイム | △ | 障害検知から待機系で業務再開までの1〜3分程度 | ○ | なし(0秒) |
監視設定 | ○ | すべての監視設定、監視データは待機系に引き継がれる | × | すべてのZabbixに同一の設定が必要 (設定バックアップオプションを利用可能) |
失う可能性 のあるデータ |
× | 切り替え中に発生した以下のデータ
|
◎ | なし |
本ページ、または本ページ中の計画、本ソフトウェアは、ミラクル・リナックスが独自で計画、開発をしておりZabbixの開発元であるZabbix LLC社が推奨もしくはスポンサーしているものではありません。
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