Asianux Mobile 2.6J

Intel Atomプロセッサ用MID向けOS

Moblin1.0は、主にMIDをターゲットとしたLinux OSのコンポーネントです。
アプリケーションをフルスクリーン表示させるウィンドウマネージャ「matchbox」、シングルウィンドウで制御を行い、小さなディスプレイでも簡単に 扱えるデスクトップ環境「hildon-desktop」、キーボードの無い端末でも文字を入力するためのソフトウェアキーボード等を提供しており、既に 海外では多くのMIDが販売され、そこに採用されております。

特徴

Asianux Mobile 2.6Jは、使用されるユーザー様の立場にたったさまざまな工夫を行っています。

• 起動時間の高速化
  Asianux Mobile 2.6JはEmbedded MIRACLE の共通技術要素であるFast Bootを採用し、OSの起動時間の高速化を実現しました。またアプリケーション起動時間を見直すことで高速化を実現し、MIDを軽快に利用することができます。
• 視認性
  アイコンを日本語化するにあたりIPAフォント*1を採用したことで、視認性があがりました。また、小さなディスプレイでも使いやすくするためにHildon Desktopを採用しました。
• 汎用性
  標準でインストールされているアプリケーションで、基本的に利用することができます。debパッケージ形式*2を採用しましたので、ユーザーが簡単にソフトウェアを追加することが可能です。

*1 IPAフォント
情報処理推進機構（IPA）が無償配布しているデジタルフォントで、高品質な日本語アウトラインフォントです。
http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/

*2 debパッケージ形式
debパッケージ形式とは、debianやUbuntuなど様々なLinuxディストリビューションで利用されているパッケージ管理システムの一種です。

カスタマイズ

Embedded MIRACLE MID Editionは、Embedded MIRACLE SDKを使用することで、インストーラ形式や、同梱するアプリケーションをカスタマイズすることが可能です。

Asianux Mobile 2.6J for WILLCOM D4

本製品はAsianux Mobile 2.6JをWILLCOM D4向けにカスタマイズしたもので、USBメモリにAsianux Mobile 2.6Jのブートイメージをインストールすることで、WILLCOM D4で簡単にLinuxを使うことができます。

また、SDKを使用することでUSBメモリイメージそのものをカスタマイズすることもできます。 （SDKのインストール/使用方法についてはISOイメージ中のドキュメントをご参照ください。）

必要なもの

• WILLCOM D4（WS016SH）
• USBメモリ（512MB以上）

インストール方法

1. 下記のリンクからUSBメモリイメージを取得し、'axm-usb.img'という名前で保存する。
2. USBメモリイメージを保存したディレクトリに移動する。
3. USBメモリをPCに挿入する。
4. USBメモリイメージを挿入したUSBメモリに書き込む。
   UNIX系のOS(Linuxを含む)の場合は端末上で以下のコマンドを入力する。（'$'はコマンドプロンプト）
   

   $ sudo dd if=axm-usb.img of=/dev/sdb

   ここで、/dev/sdbは挿入したUSBメモリのデバイス名。
   デバイス名の確認方法は各OSのマニュアル等を参照のこと。
5. PCを再起動する。その際、ブートデバイスとして作成したUSBメモリを指定すること。

*インストール時の注意

インストール先は必ずUSBメモリディバイスを指定してください。（上記の例だと/dev/sdb）
指定先を誤った場合、他のディスクの内容を破壊してしまう恐れがあります。

制限される機能

• W-SIMを利用できません。インターネットの接続にはLANをご利用ください。
• ワンセグチューナーはご利用いただけません。

*注意事項

本製品はミラクル・リナックスが権利を保有し、著作権および、その他の法令により保護されています。
本製品に関するサポートおよびご質問に関しては、株式会社ウィルコム、シャープ株式会社、ミラクル・リナックスでは受け付けておりません。
本製品をご使用にあたり、お客様にどのような不利益が生じても、株式会社ウィルコム、シャープ株式会社、ミラクル・リナックスでは責任を負わないこととします。

Asianux Mobile 2.6J for WILLCOM D4