Name

testprns — smbd で有効なプリンタ名かどうかの検査

Synopsis

testprns {printername} [printcapname]

解説

このプログラムは Samba(7) スィートの一部である。

testprns はとても簡単なテスト・プログラムで、 与えられたプリンタ名が smbd(8) が提供するサービスとして 有効かどうかを判定する。

この場合の「有効」とは、「指定された printcap で見つけられる」 ことを意味する。このプログラムはかなりまぬけである。したがって、用いる printcap ファイルは常に指定するようにするのが賢明である。

オプション

printername

確認したいプリンタ名

プリンタ名は printcap ファイルの各レコードの最初の フィールドから得られ、正式なプリンタ名 1 つと、縦棒 ('|') で区切られているいくつかの別名が識別される。 このプログラムは、プリンタ名の抽出に必要なこと以外の printcap の構文の確認や検査は行われない。プリント・スプール・システム (lpr システム) のチェックは testprns より甘いかもしれないし、厳しいかもしれない。いずれにせよ、 testprns がプリンタを見つけられるなら smbd(8) も同じように見つけられるはずである。

printcapname

これは指定されたプリンタ名を検索するための printcap ファイルの名前である。

printcap 名が指定されないと、testprns はコンパイル時に指定された printcap ファイルを調べようとする。

関連ファイル

/etc/printcap

これは通常、調べられるデフォルトの printcap である。printcap (5) を参照のこと。

診断

プリンタが有効とわかると、「Printer name <printername> is valid」というメッセージが表示される。

プリンタが無効とわかると、「Printer name <printername> is not valid」というメッセージが表示される。

このプログラムにより、Samba デーモンの動作中に通常記録される すべてのメッセージが、現在の作業ディレクトリの test.log に記録される。 プログラムはデバッグ・レベル 3 で動作するため、 かなり詳細なログ情報が出力される。 エラーや警告が出た場合には、ログを注意深く調べてみると良い。

そのほかのメッセージは読めばわかるだろう。

バージョン

この man page は version 3.0 の Samba スィート用である。

関連項目

printcap(5), smbd(8), smbclient(1)

作者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連ユーティリティは、 Andrew Tridgellによって作成された。 現在 Samba は、Samba Team によって Linux カーネルの 開発と同様に、オープンソースプロジェクトとして 開発されている。

オリジナルのSambaマニュアルは、Karl Auer によって執筆された。 マニュアルのソースは Jeremy Allison によって YODL 形式に変換され、 Samba 2.0 リリース用に更新された。 (YODL はオープンソース・ソフトウエアの優れた作品である ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ より入手可能。) Samba 2.2 における DocBook形式への変換は Gerald Carter によって行なわれた。Samba 3.0 における DocBook XML 4.2 形式への変換は Alexander Bokovoy によって行われた。

日本語訳

  • はせがわ ようすけ

  • 佐藤 文優

  • 高橋 基信 (monyo@samba.gr.jp)

  • 山田 史朗 (shiro@miraclelinux.com)